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右手首骨折! 左手左腕だけで何が出来るかチャレンジ(3)

4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その3。

4月22日に、手首に強い整形外科のある公立病院に転院し、26日(金)に日帰り手術をすることになりました。
当日は6時に起きてまず朝食。6:30までに食べ終えて、後は水分も摂取不可。
手術は9:30からで、整形外科受付に9:00に来てくださいと言われていたのであとはのんびり。私の路線の最寄駅からタクシー使うなら片道45分位なので。
持っていくものは、診察券、同意書(22日に病院で説明受けながら読んで左手で署名済)、三角巾、それにCD(任意)。せっかくなので(?)数枚持って行ってみる。CD以外の媒体は受け付けられないんですよ、と言われたので、そう言われるとどうなってるか気になるじゃん。
脱ぎ着しやすい服(上半身のみ着替え予定)。指輪ははずして家に置いていく。

9:00ちょっと前に病院に着き、今日手術で、と伝えたらまず体温と血圧測定。一旦中(看護師詰め所)に呼ばれ、看護師さんと同意書チェック、持ち物や爪などの確認。
トイレ済ませておくように言われ、トイレ行って、待合室で待っていたら書類持った看護師さんが出てきて、一緒に一つ上の階の手術室に行く。手術担当の看護師さんに申し送り。更衣室で上半身着替え。甚兵衛(紳士用パジャマと言う風情でした)、袖のないものは着たままでいいようだった。スポーツブラだけ着けた上に着る。患部にイソジンを塗るので自分の着衣を汚さないため、と説明される。眼鏡も外し、更衣室のロッカーに携帯も貴重品も脱いだ服も一緒に押し込む(手術後、開錠と荷物取り出しを看護師さんがしてくれて、しまったもっと丁寧に収納すべきだったと後悔したのは数時間後のことである)。着替えて出てきたところまで、整形外来の看護師さんは見届けて、戻っていかれた。手術看護師さんにCD渡す。
看護師さんと歩いて手術室に入り、やけに幅の狭いベッドに腰かけ靴を脱ぎ、横になる。頭部にはぐにゅぐにゅした素材のドーナツ枕、これは数時間横になっていても全く首も辛くならない秀逸な枕であった。右腕側に手術台、左腕側にも小さい台が置かれて、左手首に点滴(生理食塩水、のち抗生物質)、中指に血中酸素濃度を測るクリップ、上腕に血圧測る膨らむマットが巻かれた(手術中も数分に1回ぶーっと膨らんでいた)。右腕とベッドの間には金属の棒が突き出され、そこにバスタオルがかけられていて、意外と敷居が甘い、と思ったら(腕全体にイソジンが塗られて赤茶色になっているところまで見た)、手術前に、顔より上まで不織布のごわっとしたシートがバスタオルの上からかけられ、向こうは全く見えなくなった。手術中にレントゲンを撮るから、と体に鉛の服をかけられる。手術後、お医者さんも同じ放射線除けを着ているのを確認。手先使うときに重たくないのかな。
CD は、いわゆるCDラジカセみたいな機器にかける。確かにBluetoothとかなさそう。最初ヘッドホンなしで、手術室に流していたが、ボリューム大きくしないとよくわからなくて(交響曲持って行ったので強弱の差が大きく、そんなに大音量に出来ない)途中からヘッドホンを顎に渡すようにかけられた。1枚終わったらもう手術も終盤だったのでCDの交換は頼まないまま終了。ちなみにマーラーの1番「巨人」、ハイティンク指揮ベルリン・フィルだった。マーラーが長くていいかな、と思ったが1枚で終わった...。

伝達麻酔、という腋の下辺りからの麻酔。エコーで刺す部分の画像を写しながら(まだバスタオルだけだったのでモニターが見えた)針挿して、何ミリリットル、何ミリリットル、と口で確認しながら麻酔薬注入。途中で指先がびりびりっと来るかも、と言われたら何回目かの麻酔薬注入の途中に本当に電波が走ったようなビリビリが来た。腋の下の後、手の甲のちょっと上からさらに注入。途中から麻酔が効いてきたようだが、いつになっても触れられたりこすられたりする感覚は残りますと言われる。そんなんで切られてほんとに痛くないのかな、と思ったが、もう、全然! 6センチくらい切って、中にチタンのプレートを入れ、7か所骨にドリルで穴あけてボルトで固定しているのだが(結論です)、何しているかも分からない!
執刀医はお二人で、担当の若い先生ともう少しベテランの先生(横になった状態でキャップかぶった先生に黙礼しただけで、手術が完了する前に次の手術へと旅立って行ってしまわれたのでもう顔もわからない)、手術の話とか作業のポイントの話もしているが(指導している、という風情あり)、雑談も若干混じる。ボルトの径を看護師さんに指示したり、ウィーン、という音がしてそのボルトの長さを調整している気配がしたり。見えないけどいったい今なにしてるんだろう。止血のため腕の付け根をゴムバンドで強く締めているが、出血ってどのくらいだろう? 手術の同意書に輸血も書いてあったが、輸血が必要な程の緊迫した空気感はないよね…。
とりあえず「巨人」は終わった。片方の先生は去った(次は皮膚科っておっしゃってた)。たぶん主治医の先生が縫合してるんだと思うけど何もわからん。あの腕一杯のイソジンとか、麻酔した部分のエコー用の造影剤とか洗ってる気配だがそれもわからない。手術台との間のシートが取り除かれ、傷口見られるかと思ったらもう包帯でグルグル巻きになってる! 傷口見られるのは次の通院で消毒してもらう時らしい。

起き上がる、靴を履く、先生挨拶して去る。看護師さんと一緒に更衣室に入り、甚兵衛脱がせてもらって着てきたTシャツかぶらせてくれる(ロッカーに押し込んだ荷物が気まずかったのはココ)。三角巾を結びなおして腕(感覚がなく丸太のよう)を入れてくれる。バッグに持ってきたCD入れてくれる。トイレに行きたくなっていたので看護師さんが先に外に出て、一人で用を足し、外に出たら整形外科の看護師さんが迎えに来てくださっていた。一緒に下の階に戻る。処置室で術後の過ごし方のレクチャーをしてくれるとのことだったが、主治医の先生からまず手術の説明に。既に書いたように、手首の内側にチタン製のプレート入れて、ボルトで固定。これは入れたままでも構わないのだが(医療費の高い国ではまた撤去時に膨大な手術費がかかるので取り出さない人も多いとのこと)ボルトの先が先々神経に障る可能性もあり、日本人はほぼほぼ外すとのこと(目安半年)。手首のレントゲン写真のプリントアウトも下さった。

横から
手のひら側から。友達に見せたら草間彌生っぽいと言われる。

次の診察の予約を入れ、次は看護師さんの説明。出来るだけ冷却材などで冷やすよう言われたが、まさか包帯ずらしてギプスと手の間にはねじ込めないよね(その場で確認しそびれた)。帰宅後網包帯つけて保冷材装着しているが、ギプスの上からなので冷やせてる感があまりない...。
出来るだけ指は動かす。グーパーする。患部は出来るだけ心臓より高くしてうっ血しないようにする。でもむくんでる...。
麻酔は7時間ほどで切れる。処方する痛み止めはその少し前に飲んでおいた方がいいかも、と言われたが、6時間目くらいから指先触ると感覚がわかるようになってきて慌てて薬飲んだがもう遅かった…。
当日はシャワーも含め入浴不可。飲酒は抜糸するまで慎む。
包帯からはみ出るほどの出血や尋常でない痛みがあったら電話で相談。痛みが24時間引かなかったのでちょっと迷ったが結局電話相談はせずに乗り切る。

麻酔効いている間はどこかにはさんだりぶつけたりしても気づかず大惨事になる可能性があるので要注意と言われていたので(一人で運転して帰るのは厳禁)帰りだけ家人に迎えに来てもらう。12時と伝えておいたがわたしの方が早く、入口の会計で順番待ってたら家人がやってきた。手術費の計算はまだ終わってないので支払いは後日と言うことで、院外処方箋だけ貰って帰る。飲み切る炎症・痛み止め(1日2回)を7日分、抗生物質(1日3回)を3日分、痛みがひどい時だけのむカロナール10回分。
ご飯食べて帰宅し、近所の薬局で貰って来た薬を飲み、家の中で用事をしていたら思ったより早く麻酔が切れてきて、最初はギプスが合ってなくて痛いのか?、と思ったら、だんだん、手術部位に痛みが集中してきた。そりゃ身体の中に異物入れてるんだから痛くもなるよね、と思うが、途切れない痛みがずっとずっと続く。カロナール追加投入しても痛みは静まらない。夜中も少し寝ては痛みに目が覚める連続。手術舐めんなよだ。

ってところで引き続き左手で出来ること出来ないことシリーズ。
腕時計のバンドを締めるのは無理! 右手に少しだけ力が入れられるようになるまでは、入浴時以外一日中しているFitBitは家族に頼んで付け外しです。
ジャンパーのファスナー、立って裾がブラブラしている状態で嚙合わせるのは無理なので、腰かけたりして裾が固定に近い状態にしてそーっと近づければファスナーを上げられるところまで持っていけると判明(たぶん服によって状況は違いそうだが)。
靴紐はほぼ無理。誰かに結んでもらって、そのままほどかずに脱ぎ履き。靴が傷むけど、1年半くらい履いてるランニングシューズにはこの逆境に付き合っていただきましょう...。

そして、一番最初に諦めたのは、髪を結ぶこと。そもそも右手は後頭部に全く回らないし、両手ないとまとめてゴムひもを何重か回し、両側に引っ張って調整するなんて出来ない...。
家人は生まれてこの方髪を縛ったことは一度もないので髪を結んでほしいと言ってもやり方もわからないと言われるし(それでも1週間でちょっと上達した、ぱちぱち)、子どもとは生活時間が合わず結んでほしいタイミングで頼めない。
なので、仕方なく、ヘアドネーションのタイミングを早めることに。
数年前からヘアドネーションしようと思って髪を伸ばしていたのだが、わたしの髪の伸びる速度は極めて遅い! いつになっても必要な長さ(最低31センチ)にならない。いや、抜けた髪を測ってみると35センチくらいはあるけど、その長さで美容院行ったらスポーツ刈りに近くなるよ...ということで、あと1年位は伸ばそうと思っていたのだが、突如、今でしょ、状態になってしまった。怪我した翌日に、近所のヘアドネーション対応の美容院に電話したら、27日(土)の予約が取れた。その後、26日に手術になったのでちょっと迷ったが、切っちゃいたい気持ちが勝ったので三角巾したまま美容院へ。やはり、美容師さんが何回もメジャーあてて、かろうじて31センチで切り取れた、という状況。縛った髪の房を切り取って、その後整えたら、後頭部は1,2センチしか髪がない状態。こんなに髪が短いのは20年ぶり位だ! この先首筋の日焼けに要注意だ(首筋を焼きたくなくてずっと長めの髪にしていた)。
しかし、今日洗髪して、必要なシャンプー量の少なさと、髪乾かす容易さに感涙。でも毎朝髪跳ねとの闘いにはなるね...。

手術から1日半、やっと痛くないと言える状態になってきたので、引き続き指のグーパーとむくみ対策頑張ります...。

右手首骨折! 左手左腕だけで何が出来るかチャレンジ(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)

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