new born荒井良二 いつもしらないところへたびするきぶんだった(横須賀美術館)
夏休み。横須賀美術館へ、「new born荒井良二 いつもしらないところへたびするきぶんだった」展を見に行く。2023/7/1-2023/9/3。
荒井良二。アーティスト。絵本作家?(とWikipediaには書いてある)
1990年から絵本の出版が始まり、30点以上の作品を上梓。ライブペインティングやワークショップ等も行い、音楽活動も行っている。2005年に日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞(現時点で日本人受賞者は荒井ひとりだけ)。
絵を見ると、確かに見たことあるような気がするが、自分があまり絵本などを見ていなかった時期にデビューしているためか、馴染みがなく、子どもに読み聞かせたこともなく、この展覧会で初めて作品に触れたも同然だったが、鮮やかな世界観に圧倒される。
膨大な出品作品、見ていて目が泳ぐ。限られた時間の中で、アーティストが発信しているものをどれだけ受けとめることが出来るんだろうというそこはかとない不安と、感じられるものを感じればいいんじゃないかなという楽観。
作者の見てきた世界と、自分が見てきた世界を重ね、なぞる。
立体造形と絵画が散りばめられた展示室のガジェット感は、ちょっと、大竹伸朗展を見に行った時の印象に近い感じ。ただ、大竹伸朗作品は子どもの頃から丹念に集めていた品々を独自の手法でコラージュしている部分が結構あるのだが、荒井良二のガジェットは、すべて、自分で描き、こねたり削ったりして作り上げた感じが強い。
常設展示は写真不可だったが、特集展示の若林奮、前庭に埋め込まれているVALLEYSという巨大彫刻の構想スケッチの数々に息を呑む。横須賀在住だった朝井閑右衛門の膨大なコレクションから相撲絵を集めた小特集もよかった。
谷内六郎館も、荒井良二が選んだ谷内作品の展示。
会場に原画があった絵本を何冊か。
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