ウルトラマラソン:2018年の小江戸大江戸200㎞の記録(3)大江戸
承前。
結局連馨寺で1時間ちょっと休んで、20:45過ぎに出発。朝から入っているGPS時計、休憩中に充電出来なかったので、そのまま稼働。本来14時間もつ、という機種だが、どこまでもつか? 小江戸大江戸だけのために36時間もつ機種に買い替えるのもな、と思ってこれまでの機種で来たので、後半の記録はとれなさそう。
出発してすぐにNさんと会い、併走。しかし、連馨寺でトイレに行って来なかったのでセブンイレブンに寄る(コンビニのトイレはウォシュレットがついているところが多いので、お金はかかってもコンビニは大事)。和風スイートポテトを買ってポケットに入れる。
単独行になり、近くに他のランナーもいなかったら、川越街道に出る道がわからなくなり、結局信号を余分に待って後続のランナーが来るのを待って、前後して歩道橋を渡り、川越街道に入る。入ってしまえはあとはずっと一本だから。大江戸は一斉スタートでこの辺殆ど列をなすようにして走ったので、コースの記憶が甘かった...。
英ICまで、川越街道を淡々と走る。Nさんと抜いたり抜かれたりのペースだったが、先に行ったNさんが突然道端に座り込んでいて、何事、と思ったら、急に転んだという。危険! 暗いし歩道がでこぼこのところがあるし、眠くなってきているし、わたし自身夕方からけつまづきやすくなってきていたので、いつ転ぶかわからない。血がダラダラ出ていたが、しまった、普段なら荷物に入れていることの多い絆創膏を忘れてきてしまったよ。ウェットティッシュ持っていたので、それだけ、血だらけの傷部分を拭くのに渡したが、あまり役立ってないよね。スタートから10㎞ちょっと、ようやく総行程の半分だ。先が長すぎ(泣)。
英インターでしろくまの私設エイド。チロルチョコとか飲み物とか色々いただく。トンネルをくぐって、反対側の歩道に上がる階段の上に、矢印のついた、ぴかぴか光る看板も出ていてありがたいことこの上なし。ずっと左側を走ってきた川越街道、右側に移り、東京を目指す。武蔵野線の線路に向かって上り坂。歩道橋を渡るところで、初めて来た人に道案内したり。しばらく行って、小江戸でヤクルトの瓶を落とした男の人と会話(中国人らしい)。眠くて眠くてたまらないと言われる。昨夜3時間位しか寝てないと。それはやばいっしょ。でも、ウルトラの前日にゆっくる休む余裕がある保証はないやね。でもその人は完走ゼッケン(完走したことのある人はゼッケンが赤地に白抜きの数字になっている)つけていたから、勝算はあるのだろう。
新座市が意外と長い。またトイレに行きたくなったので、ローソンに入る。トマトジュース買ってその場で飲む。まだ新座だと思っていたらこの辺から朝霞だったらしい。ローソン出てすぐ、背後から軽快な足音が聞こえてきて、22時に連馨寺を出発した、大江戸のトップ選手が駆け抜けていった。速い! その後、朝霞警察前の私設エイドで甘酒をいただく。地元のランニンググループだって。そして陸上自衛隊の朝霞駐屯地の脇を走っている時にまた、背後から軽快な足音が。追い抜いて行きかけたランナーに、あ、NEOさん、と言われる。8さんだ! Nさんから大江戸の優勝を狙っているらしい、という噂を聞いていたが、本当に2番手で来たよ! 少し話して立ち去っていった8さんは宇宙選抜のTシャツであった。頑張れ宇宙選抜!
和光市に入ったところで、交差点の脇に私設エイド。味噌汁をいただく。あらら水分摂りすぎ? 夜は気温下がると思っていたが、実際はワッフルシャツとウィンドブレーカーは暑すぎで、かなり汗かく(といってウィンドブレーカー脱ぐのも躊躇)。かなり汗ばんできた、よろしくない。
武蔵野線の手前の歩道橋の辺りで話をした女性ランナーと少し話をして、埼玉と東京の境目のところをここですよ、と教えたりする(東京都に入るところの看板がないので、後ろ向いて、逆向きの埼玉県和光市の看板を見て県境がわかる)。県境に向かって坂を下り、また板橋区に入って坂を登る。そして板橋区がえんえんと続く。大江戸のランナーに時々抜かれる。炭やのおかみさんにはいつ抜かれるかな、と思ったら、成増~赤塚辺りで男性ランナーと一緒に走ってきて、挨拶だけして、ばびゅーっと走り去って行かれた。すごいなー。こちらは脚が動かなくなってきて、走ったりちょっと歩いたりに。まだ120キロも来てないのに大丈夫かなー。0時を過ぎる。長い日曜日の始まり。途中で、セブンで買った和風スイートポテトを、ガードレールに腰かけて(お尻に刺激を与えるように)食べる。東武東上線と並走の区間をだらだら過ぎ、環七をくぐり、大山の商店街の出口を眺め、やっとやっと川越街道の旅は終わりだ! 熊野町で右折、曲がってすぐミニストップでトイレ、ほうじ茶のペットボトルを買い、ミニストップの休憩コーナーで休もうと思ったら、夜中の休憩コーナーは立ち入り禁止にしちゃうのね、しょぼん。仕方なく、お湯のポットの前で屈伸しながらスマホ確認したり、行程表眺めて、いよいよ成願寺エイドまで6キロになったことを確認したり。ここは1月に走っているので、電車の線路とか越えるところで結構アップダウンがあってきつかったよなーと萎える。頭の中でイメージが増幅されすぎちゃっていたようで、実際はそこまでしんどくはなかった。ふう。もう2時過ぎたが、相変わらず夜中の山手通りを歩いている人が多くて驚く。みんな何しているの?
東中野から一旦坂を下り、中野坂上まで登り、次の下りの途中が成願寺エイドだ! やっとやっと128㎞。成願寺はトイレにウォシュレットがついていてとてもきれい! まずトイレに行ってからエイドにはいり、ICタッチ。到着タイム02:29:00。そして、エイドを出たのは3:24頃だった...。エイドが好きすぎて困っちゃう。というか、鹿肉入りカレーライスをいただき、ブルーベリーヨーグルトを食べ、コーヒーを飲み(眠気対策のつもりで、前日から飲んでいなかったコーヒーを解禁)、それから、みんなが順番待ちしているマッサージを受けてみようと思い立ったのである。段取り悪すぎだろ。幸いそんなに待っている人はいなかったが、施術が丁寧で一人一人に時間がかかるのだ。女性と男性一人ずつマッサージしていた。待っている間にエイドは来客のピークを迎え、戦場のようになってしまった。もう食べ物も取り終わってしまってただ座っていて申し訳ない感じ。初台で待ち合わせているHIさんに時間の連絡ラインを入れたり、Facebookに投稿したり。しかしマッサージは受けて正解。バリバリに凝り固まっていた脚を付け根から足首までぐるぐる回して揉んでほぐしてもらう。感謝。
エイドを出てすぐ山手通りを渡り、清水橋の交差点で都庁方面へ左折。都庁へのアプローチで信号に任せて行こうとしたら、後続の人にこっちだよ、と呼び戻され数百メートル距離稼ぎをしてしまったりとかもしたが、無事都庁CPに到着し、庁舎の案内石の写真をとり、目の前に開設された私設エイドでコーヒーを少しいただく。フォンダンショコラも美味しそうだったが、カレーのあとだったので遠慮。ワシントンホテルの前で目の前を自転車に突っ切られ、自分自身の注意力不足をすぐ後ろにいたお猿の着ぐるみ着た大江戸のランナーさんに注意される。いかんいかん。何人かで連れ立って山手通りまで戻って左折、次の交差点が初台の駅前で、NTT東日本の本社ビルの前で、HIさんが待っていてくれた! 3年前も大江戸の応援に来てくれて、またしても時間の読めないランナーのために夜更かしして待っていてくれたのだ、大感謝。ペットボトルの温かいお茶をいただき(飲み残しはミニストップで買ったペットボトルの補給に使う)リクエストしていたいちご大福(鈴懸の!)はリュックに入れてもらい、梅干を2つ食べる。ありがとう!
数百メートル歩きながら喋り、手を振って別れる。富ヶ谷の交差点を左折、坂を下り、代々木公園の坂を登る。成願寺エイドのマッサージのおかげで割としっかり走れた。原宿を過ぎ、一旦坂を下り、表参道ヒルズの脇を登る。初めて来たらしい年配の男性ランナーが、昔この辺の古いアパートに仕入れに来ていて、というので、それが表参道ヒルズになって、端っこに昔のアパートが少しだけ残っているんですよ、と指し示したら、結構感動していた。若い人は同潤会アパートを知らず、年配者は表参道ヒルズを知らないのかー。ヒルズのすぐ脇の公衆トイレがきれいだったので立ち寄り、結果として単独行となり、青山通りを走り、外苑西通りに右折。道渡ってから右折した方がいいかなと思って信待ちしていたら、後ろから来た人に、渡らずそのまま右折でいいと言われ、付いて行ったら、確かに渡らない方が、逆Yの字のところで信号一つ分待たないで西麻布まで行けることがわかった。ほうほう。西麻布で左に曲がって六本木方向へ坂を登り、マクドナルドの角で鋭角に右折。この辺は、初めての大江戸応援で友達を待っていた時に来たのでとても懐かしい。グランドハイアットの前の2つ目のCPの石のオブジェを撮影。その後、六ヒルの脇の歩道を下っていたら、石のベンチで何もかけずにランナーが寝ていてかなり焦った。熟睡したら落ちそうだし、そもそもすごく冷え込みそうだし、大丈夫? というか、川越街道でもベンチで寝ていた人とかいたが、六本木ヒルズでも寝られるあなたは結構オトコマエだね。元リンコスだったTSUTAYAの角を右折、ここでも道のどちら側を通るか迷ったが、ここはどちらでも大差なく、最終的に左折なので、信号のタイミングのいいところで渡ればいいだけだった。赤羽橋で東京タワーがぴかぴか光っているのを眺め(まだ暗いので、焦点があわず、まともな写真撮れず)東京タワー下に来て、坂を登ってノッポンのオブジェを撮るのが3つ目のCP。坂を下って芝公園の先で人が少なくなり、本当にここでよかったけな、と思った辺りで、大江戸初挑戦のH村さん(昨年こあしすエイドでご一緒させていただいた)と一緒になる。やはりエイドでご一緒した旦那さんも妻の応援で来ていて、3人で迷いつつ愛宕山ヒルズの脇の歩道橋をはす向かいに渡り、地図をにらんでいるうちに他のランナーも来たので、気を取り直し、虎ノ門ヒルズを左に見ながら進む。皇居の交差点には案内の人が立っていて、皇居側に渡って大手町方面へ。東の空がだんだん明るくなってきて美しい。こあしすエイドは近い! 今年は人手不足で皇居脇の誘導がなく、迷った人もいたのではないかと心配な感じだったが、錦町河岸交差点から案内あり、無事こあしす到着。05:49:50。成願寺ではわたしの方が先に着いたのに、後から来て先に出て行ったNさんが、もうこあしすを出るところだった。こあしすでも長居しそうな予感~。座り込んで豚汁におにぎり入れていただいたのを食べ、麦茶とかコーヒーとか飲む。イチゴと金柑も食べる。Kちゃんもわたしより先に着いていたが、ちょっと気持ちが悪いということで休息していた(わたしが出るとき見かけなかったので、先に行っちゃったのかな、と思っていたら、カーテン引いてあるところで横になっていたそうだ)。あんまりスペースがないので、表立ってマッサージをうたってはいないのだが、院長の手が空いている時にお願いして、その時一番痛かった膝の調子だけ見ていただく。またちょっとすっきり。亀井商店のドライトマトも美味しかった。こあしす出発が6:25頃。外はすっかり明るくなっていて、ヘッドランプとキャップはリュックにしまう。それから皇居を一周。小江戸大江戸でないランナーは速く走るなーと思いながらのろのろ走る。桜田門で曲がらず、ペニンシュラの前の交差点まで行き、日比谷通りを北上、永代通りを右折、自分の庭みたいな場所だ。日本橋交差点で左折、三越前を通り、新日本橋右折、江戸通りを浅草橋まで、右折して両国橋。ここは1月に走ったのでコースは完璧だが、信号のタイミングが悪すぎ、すべての信号が目の前で点滅し、完走ゼッケン付けた女性とため息つきながら待つ(痛いところがあったようで、信号待ちのたびに縁石に座っているのに、信号が変わったとたん、ぱっと走り出すのがすごい!)。回向院前で左折するところで、こあしすで会ったけど、先に出て行ってたあーちゃんと遭遇! 一緒に両国駅前、旧安田庭園前、蔵前橋通りと走る。さっき一緒に信号待ちしていた女性もあーちゃんの友達だったので3人でつかず離れず走るが、またトイレに行きたくなってきたので、旧I邸を過ぎてすぐのローソンで離脱。都心のコンビニはトイレのない店舗も多いのだが、ここは割と広いトイレがあり、しかも他にランナーいなかったので、ウィンブレとワッフル生地のシャツを脱ぎ、長袖シャツときのこ駅伝Tシャツに着替え。外で待っている人もいなくて助かった...スムージー買ってお湯の台の前で飲みながらスマホチェック。人心地ついたところで出発。
この時点ではまだGPSの電源入っていてすげーな24時間もったよ、と感動していたのだが、スカイツリービュー通りに入ってしばらくいったところでとうとう電池切れ。160㎞よく頑張りました! そしてその先でPちゃんに追いつく。大江戸のPちゃん、こあしすで会って、Pちゃんが先行していたのだが、膝が痛くなってきて、リタイアするかタイムオーバーでも歩いてゴールするか迷っているところだった。前後しておしなりくんの家エイド着。08:25:22。わかめスープ飲み、おにぎり食べ、お菓子を少しつまむ。エイドがあまり広くないのでここは割と早めに退出。Pちゃんと一緒に道を渡り、スカイツリーの下の道を歩き、わたしはもう少し走ってみることに。浅草寺病院から浅草寺境内に入り、本堂の写真が4つ目のCP。朝早いとそんなに人出はないのですいすいと浅草を抜け、国際通りを蔵前まで南下、蔵前橋通りに入る。曲がってしばらくのところで鳥越神社、最後のCP。またまともに走れなくなってきて、信号待ちで止まると走れなくなったり、気を取り直して走ったりしながら蔵前橋通りを西に進む。サッカーミュージアム前の難しい五差路六差路を通り抜け(試走しておいてよかった)本郷通りに入り、ひたすら北へ。東大赤門前に充実した私設エイドが出ていた。イチゴとかプチトマトとか。花ちゃんが王子まで応援に来てくれることになっていたが、わたしの到着が遅れたので、駒込待ち合わせ、更に本郷通りを南下してくれて、本駒込で会う! ありがとう! そしてリクエストしたプチトマトやイチゴを食べる(赤門前でも食べたが)。スカイツリー手前で脱いだワッフルシャツとヘッドランプも持ってもらう(考えてみれば、明るいうちに川越に帰れる保証はなかった訳で、ヘッドランプを預けたのは結構ギリギリの選択だったな、とゴールしてから思った)。駒込をすぎたところのファミマでトイレを借り、クッキーを買う(ゴールまで食べず、今日、ばりばりになったのを食べた)。せっかくアシストに来てくれたのに、わたしはまともに走れず、歩いたり走ったり。西ヶ原飛鳥山、坂を下って王子。王子駅を過ぎて、一旦止まって休んだ方が復活すると思うと花ちゃんに言われ、マンションの花壇に腰かけて一休み、その後環七に出てJRを越える坂を上がるがまともに走れない。赤羽に向かって下り、よれよれと駅前を過ぎ、赤羽台団地への階段を登る。団地の中の公園で、HIさんに貰ったイチゴ大福を、花ちゃんと1個ずつ食べる。美味しいよ!!! ここで少し英気戻り、北赤羽、埼京線沿いを歩いたり走ったりしながら浮間舟渡、浮間公園のトイレを使い、それから工場街みたいな場所に入り、舟渡大橋。じもみーの花ちゃんも来たことがない、というエリア。橋を渡ったところでスタッフが道案内、178.4㎞高島平エイドに12:26:53着。花ちゃんとはここでお別れ。お迎えも含め、15㎞以上走ってくれてありがとう! カレーパスタを食べる。成願寺でマッサージしてくれていた人たちが高島平に移動してきていて、またしばらく待ってマッサージしてもらうことに。広い畳の座敷があったので、靴脱いで、マッサージの順番まで床でごろごろ。さっきまでは膝(特に右膝)が痛かったのに、左の足底~ふくらはぎの痛みがひどくなってきた。勿論両足ヤバいので、成願寺で施術して下さった先生に再度ごきごき関節を回したりぐいぐい押したりして貰う。痛気持ちいいの世界。13:30までエイド滞在。足が楽になったので少し走る。また、中国人の男の人と一緒になり、高島平の街中の道を西に向かって走り、卸売市場の脇の道を曲がり、新河岸川を渡り、3年前もここを走ったことをありありと思い出しながら、荒川の土手を上がる。すぐ河原に下りて、走ったり歩いたりしながら進む。暑いよ。だらだら。もうこの先の楽しみは秋ヶ瀬エイドだけだ。朝霞水門を渡るところで一旦土手に上がり、武蔵野線をくぐるところはちょっと下がるだけでくぐれたはず、と思っていたら、その地帯工事中で、結局また河原まで降りる。秋ヶ瀬橋をくぐったところで私設エイド、ハート形のフォンダンショコラをいただき、頬張りながら進む。秋ヶ瀬エイドは秋ヶ瀬橋から更に2キロ以上あるが、このフォンダンショコラの力で進む。4人連れで走っていた人たち、間に合わない、とか言ってるので、歩いてもゴール出来ますよ、と言ったら、飲み会に間に合わない、という話でした、それは間に合わないと大変! 急がなくちゃ! ようやく遠くにエイドのテントが見えてきた。189.9㎞地点、秋ヶ瀬エイド、いよいよあと15㎞弱。15:12:07着。前回はこの辺雨で悲しい気分の中ビニールで囲われたテントの中でブルーベリーが美味しくてむさぼり食べたのだが、今日もブルーベリーが美味しい。うどんは断り、置いてあったみたらし団子を食べたら歯がしみる! 食欲は最後まで衰えなかったが、歯が先に衰えた? テントより一段低いところのスポーツセンターでトイレを借りる(レース中最後のトイレ)。何回も会った中国人男性に、ここまで来たら17:30までにゴールを目指しましょう、と言われる。エイド出発が15:40頃だったから、今から2時間弱でゴールするのは無理っしょ、と思う。1時間7キロなんて今さら無理無理。羽根倉橋まで土手を行き(ここはすぐ)、左折して、川越街道バイパスで右折、ここから13キロ弱だが、何しろGPSがお亡くなりになっているので、もうぱっと距離がわからない。地獄のロード、前回は雨で泣きそうだったが、晴れていても足の終わり具合が違う。わたしよりちょっと遅れて川越街道に入ってきた中国人男性に鼓舞していただいたが、結局ついていけず。前を歩いていた男性はうまく鼓舞に乗れて、一緒に走って進んでいけた。すごいなぁ。川越~秋ヶ瀬間は、230㎞レースに出ている人が一旦ゴールして秋ヶ瀬往復しているので、たまに向こうから歩いてくる人がいる、心から激励。そして230㎞のゼッケンの人が同じ方向に進んでいるので話しかけてみたら、もう二度目の戻り(川越に戻ったら230㎞完走)の人だった。でもこの人もわたしよりは走れていて、先行して行ってしまった。孤独にとぼとぼ歩く。たまに信号に引っかかり、更に萎える。
途中で少しだけ走れて(その気分の差は何なのか、自分でもわからない)次の交差点まで来たら、そこに夫がいて、ちょっと驚いた。歩いているところを見られずに済んだ(といっても実際歩いているんだけどさ)。ここからあとどのくらいだろう、と尋ねたらあと4㎞、と言われ、いや、もっとあるんじゃね?、と思ったらやはりもっとあった。何しろ、前回のケーズデンキ見えてこない地獄(ケーズデンキのところで川越街道を離れるはずなのに、いつになってもケーズデンキが見えてこないということはまだまだ先ってことじゃん)が今回もっとひしひしと身に迫って来る。住居表示は川越市に入っているんだけどな。しばらく行くと男女3人で歩いている人がいて、そのうち一人がNさんだった。英インター前での転倒、出血もさることながら足首の上あたりで捻挫していて、脚がすごく腫れてきている! もう全く走れないということで、一緒にいた女性にあと何キロ位でしょう、と言ったらあと4キロ位、と言われる、やっぱりさっきの夫の4キロは嘘だった...。一旦長い陸橋を渡り、降りたらはるか遠くにケーズデンキが見えた、え、マジであんなところまで行くのと泣きたくなる遠さ。よれよれ進む。川越街道から市内の道へのところは3年前も迷った場所なので、誰かいないかと思ったら、先ほど先行していった230㎞の方が見えてきた。今日だけでも既に1回通っているこの人に付いて行けば大丈夫、と話しかけて、一緒に歩いて小仙波(中)の交差点、ラブホの脇を通って小仙波、ここの歩道橋、渡らなくていいのを前回は渡る羽目になったので、今日は道連れがいてよかった...。
ここからは連馨寺直前の交差点まで一本道だった筈、せめてここだけでも走ろう、と決めて(走れるんじゃん!)、230㎞の方に挨拶して、市街の道を当社比かなりびゅんびゅん走る。やだなぁ、走れるんじゃん。勿論足底も膝も痛いんですけどね。喜多院とか、お寺などをいくつか通過。工事中の歩道橋のたもとは歩ける幅もなく車道に下りるがこれってどうよ? ああ204㎞、転倒もせず捻挫もせず、なんとかランプが必要な暗さになる前に戻ってこられました、ありがとう。必死で走って余韻に浸る暇もなく、最後の交差点を渡り、連馨寺まで100mちょっとのビクトリーロード。入り口に立っているスタッフが一人帰ってきました!、と中に呼ばわってくれて、みんなに拍手されながら境内に入り、建物前のフィニッシュゲートの前でICリーダーに最後のぴっ! すぐに係員にCPの写真の確認を求められ(スマホ途中で充電しておかないと最後の最後で引っかかっちゃうところだったよ)、写真を提示しゴール。中では既に記録証が印刷されており、くじを引いたら、靴下が当たった。ピース。17:37:03着、タイムはネットで33時間34分32秒。17:30はダメだったが、18時にはならなくてよかった。さっきの中国人男性は33時間8分位でゴールしていたからかなり余力があったようだ。カップ麺は切れてしまったようで、カップによそったうどんをいただく。2杯食べる。麦茶もごくごく飲む。それからホテル三光の湯遊ランドへ。もう脚動きません! 荷物も全部持ってもらう。自力で動けない。これはいかん。夫が迎えに来ていなかったらうちに帰れなかったのかよー。3年前は風呂で、水没しそうになるほど眠くなったが、今日はさほどでもなかった。でも帰りは車だったので、車では記憶とびとびで気づいたら家に帰っていた。ありがとうございますありがとうございます。今日はすべてに感謝の日だ。
今度忘れしていることもあるので、今後加筆することもあるかもしれないけれど、これにて一応終了。お付き合いいただきありがとうございました。
写真は2015年の参加賞Tシャツ。
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