ウルトラマラソン:2018年の小江戸大江戸200㎞の記録(1)前置き
大変長い距離を走るのが好きな人以外は知らない、ウルトラマラソンという競技ジャンルがあり、その中でも首都圏を200キロ以上走る小江戸大江戸という大会は、変態度の高さでマニア垂涎の大会となっています。
コロナ禍の元ですが、今年も開催が予定されています(当初は2月末でしたが、緊急事態宣言延長が決まった時点で3月末に移行)。参加者の参考になるかもしれないので、3年前に自分が完走した時の記録を転載しておきます。この3年でコースは若干変更されていますが、途中の気持ちの持ち方とか、注意すべきポイントとか、お役に立てるといいのですが。開催日は2015年3月3日~4日だったので、今年の大会よりは気温低く、夜明けも遅めと思った方がいいです。
レースも長いがわたしの記録も長い。3分割です。
わたしの歩幅だと、1㎞歩くのに1400歩、走ると1100歩ほどである。
万歩計で毎日1万歩歩くには7㎞程度、走るなら9㎞ちょっとってところ?
204㎞走る(まぁ結構歩きもしたが)ってことは、22万~25万歩位歩いたことになるね。
ふーん。
というか、なんで、これだけ様々な交通手段が揃っている時代に、自分の脚で100㎞走らなあかんねん、というのはウルトラマラソンという競技を知った頃からの謎で、それは自分が年に2,3回ウルトラマラソンを走るようになったこの4年間の間にも変わることはなかったのだが、そこでもう一押し、200㎞走る理由は尚更ないだろう。身体へのダメージもあるし、自分の身体いじめて楽しいのかよ...というと、どうも、楽しいらしいな。なんで、小江戸大江戸204㎞はエントリー開始から30分位でいつも受付終了になってしまうのだ。今年の大会、エントリーしている人が428人、先に結果を書くと完走者245人、途中棄権145人。走りきれなかった人でそのままウルトラの世界から足を洗う人なんてほとんどいなくて、大体リベンジしようとするし。
わたしは3年前に大江戸112㎞、2年前に小江戸91㎞をそれぞれ完走していて、みんなから次はフルだね、という謎のプレッシャーを受けて来たのだが(それをプレッシャーと感じる人、それが変態だ。冗談と思って受け流せる人が大人)、昨年は名古屋ウィメンズでフルマラソンの自己ベスト、という目標があったので小江戸大江戸は回避、大江戸のこあしすエイドでお手伝いをして、それはそれで楽しかった。こあしすまでたどり着いた多くの友達と会えたしね。で、エイドの手伝いをした人は、万一エントリーに失敗しても頼んで入れて貰えるよ、とささやかれていたのだが、そんな奥の手使わなくても無事小江戸大江戸のエントリー完了。無事ってなんだ、無事の逆だろ。どうするんだよ。
大江戸はわたしが完走した後でコースに微修正があったが(蔵前のあたり)、あとは、全部走ったコースで、小江戸の最初の30㎞以外は大会前に試走もしたので、どこも2回ずつは走っているということで、下準備も殆どせず。送られてきた参加案内もおざなりに眺めただけで、1月の前半に、コースの変わった蔵前と、前回コースロストした赤羽のところだけは走っておこうと40㎞位試走はしたが、あとは、北九州マラソン中心のシフト&体調不良で小江戸大江戸の準備は一切なし。で、参加案内を川越に行ってから熟読し、マイカップを持参し忘れたことにそこで気づく失態。2月はばたばたしていて、さかえリバーサイドマラソン(ハーフマラソン)と北九州マラソン(フル)を含めても走行距離113㎞。そして、先週月曜からまた喉とか痛くなるし。何やってるんだよ。体調不良で200㎞なんて走れるわけじゃん、と、市販薬でガード。幸い悪化せず。
参考にしたのは3年前の大江戸完走日記と2年前の小江戸完走日記。これで荷物の準備を進める。大江戸は中盤から少し雨が降り、一旦やんだがその後荒川沿いから雨になり、しとどに濡れてのゴールとなり(その後更に豪雨となり、20時ぎりぎりにゴールした友人は全身ずぶ濡れだった筈)、着るものとか替えの靴(患者特権でこあしすエイドに置かせてもらった、結果的に使用せず)とか色々考えなくてはならなかったが、今回は天気予報が直前まで晴れで固定、気温は上がるようなのでその対策は必要だが、雨対策は不要、荷物にゴアテックスのジャケットは入れたが、結局預け荷物に入れたまま一度も使用せず。夜中の気温低下時の対策とその後の気温上昇にどう対応するかかポイント。
前日は17時過ぎに仕事を早めに上がり、川越へ。湯遊ランド(スーパー銭湯)の上のホテル三光にチェックイン。翌日の朝食をコンビニで調達し、すいても混んでもいない中華料理店で、固焼きそばと餃子とレモンサワー1杯。フルの時は前日は基本禁酒だが、ウルトラは途中でトイレも行くし、まぁ問題ないだろう。
ホテルに入り大浴場に行き(意外と小江戸大江戸の人はいなかった。すいていた)、21:30には布団に入る。前回大江戸の時は、土曜日は昼くらいまで寝て、翌日の徹夜に備えたが、今回は土曜の朝から走ってるわけだから睡眠不足は危険だと思って。前日がやや寝不足だったので、じき眠気が来て、翌朝6時までぐっすり寝る。たぶんこれが勝因。朝食はおにぎり2個と牛乳1パック。会場に行ってからドリンクヨーグルトも1パック飲む。買っておいたパンは結局食べないまま帰宅した。
7時にチェックアウト。フロントでNさんと会う。野辺山ウルトラマラソンで貰ったこなあめをあげる、と約束していたのを荷物に入れてきていたのをここで渡して少しだけ荷物を減らす。ところが今回は小江戸大江戸でも参加賞にこなあめをくれてだな...(翌日ほぼ同じ時刻ゴールだったので、帰る前にこれも進呈、大荷物になってごめんね)。
会場に行って受付。今年の参加賞Tシャツは突然白(過去3年間ずっと紺色だった)。駄菓子とかこなあめとかも貰う。もはや鞄に入りきれずエコバッグ発動。マイカップを100円で購入。シャツにゼッケンとか付けて、それから忘れ物したかも、と思って、一旦ホテルに戻る(結果的には鞄の底に入っていたのだが)戻る途中でMさんとすれ違う(Mさんはとても速いので、ここで挨拶できなかったら最後まで会えないところでした)。ホテルの部屋で忘れ物がないのを確認し、もう一度トイレを使う。連馨寺に戻って、Kちゃんとかと会う。みんな同窓会のようで楽しそうである。スタート前に近くの自販機でほうじ茶の小さいペットボトルを買う。
先に服装まとめ。小江戸は首の詰まった長袖シャツの上にピンクTシャツ、下はいつもはいている締め付けのないcw-xのタイツに眺めの短パン。靴下は最近大会はこればっかり履いているCROSSPROというメーカーの薄手のソックス(5本指ではない)。昨年の野辺山でウォーキング仕様の厚手の靴下を履いたら足裏全部肉刺ですごい水ぶくれになって痛かったので靴下は薄めで。靴はasicsのGT-2000 NEW YORK。最近フル以下の大会はターサージールなので、大会で履くのはサロマ湖以来。日中は無帽、暗くなってヘッドランプ付けるときにモンベルのゴアテックスのキャップをかぶって上にランプ。手袋は当初普段使いのウールの指なし手袋をしていたが、途中でasicsのスポーツ用手袋に交換。途中からサングラス(ハードコンタクトレンズをしていると、目に埃が入るとすごく痛いのでサングラス必須)。モンベルのリュック、それ以外にcw-xのベルトポーチもしてペットボトル、道案内のコピー、スマホはこれに入れる。結果的にこのベルトポーチでリュックを支えていたので、リュックのひもにかかる負担が小さくできて、肩の痛みを抑えられた感じ。
小江戸終えて川越に戻り、更衣室で着替え。替えなかったのはショーツと靴下。ブラジャーは交換、つける前に当たりそうな場所にメンソレータム塗る(朝も塗っていたよ)ワセリン成分で防寒にもなる(たぶん)。上は大江戸のときに購入した、ワッフル生地の厚手のジップアップシャツ、その上にcw-xのスポーツアウター(所謂ウィンドブレーカー、最近はやりの、ゼッケンがすけて見えるので、マラソンのスタート前とかに着ている人が急増しているようなやつ)、下はcw-xの厚手のタイツ(今度はストレッチ機能が割と強いやつ、タイツは替えなくてもいいかなと思っていたが、小江戸でかなり汗かいたし、膝も痛くなってきたので締め付けるやつの方がいいかと思い)、その上に膝のちょっと下まであるパンツ(たぶん前に大会で履いたのは大江戸の時)、翌日日中が暑そうな組み合わせだが、夜間の冷え対策で)。上は暑くなってきたら着替えようと首の詰まった長袖シャツと半袖Tシャツを、リュックに入れる。かなり気温が上がるということで、長袖シャツでなくTシャツにアームカバーも検討したが、小江戸の時に、走っている時は暑くてもエイドにいる間にかなり冷えると感じたので(わたしはエイドに相当長居する)、半袖Tだけは危険と判断。着替えは朝8時頃、両国~スカイツリー間のコンビニのトイレで(コンビニの多い区間だったので、他にランナーいなかったので、ちょっと時間かけたが、待ってる人いなくてよかった...)。そして、脱いだシャツは、併走しに来てくれた友達に託して荷物を減らす。このときヘッドランプも渡してしまい、だから、暗くなる前にゴールしないと危ないところでした(わりとギリギリセーフ)。キャップはヘッドランプをはずすまでかぶり、こあしすエイドを出たら明るくなっていたので、リュックにしまって最後まで使わず。頭が蒸れるので、真夏以外はあまりキャップはかぶらないのだ。コンタクトレンズは川越ではずし、翌朝どこかで付け直そうかと思ったが、大江戸は結構風が強くなったのと、不眠で一晩過ごしているので眼への負担を考え、ゴールまでずっと眼鏡で。(2)に続く。
トップ画像はランナーズアップデート(部分)。総合順位に大きな変動がなかったことがわかります。
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