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皇居三の丸尚蔵館 開館記念展「皇室のみやび 受け継ぐ美」

11月10日(金)、昼間の時間帯のコンサートに行く予定があったので、休暇をとって、ついでに、前週に開館した皇居三の丸尚蔵館の開館記念展、「皇室のみやび 受け継ぐ美」を見に行ってきた。
三の丸尚蔵館は平成5年11月に開館。建物は小さいが、入場無料で、皇居東御苑を散歩したついでなどにふらっと立ち寄って、いいものを見せてもらえる、会いに行ける財宝、って感じの施設だった。一度に見られる作品はせいぜい30点程度だが、バックヤードにどれだけいいものがしまってあるん?、と、何の展示を見ても皇室の底力を感じさせてくれる、そんな施設だったのだが、拡充のために令和元(2019)年から建て替え工事が始まり、2023年11月に第I期棟がお披露目されることとなり(工事は2026年に第Ⅱ棟が完成するまで続く)、管理運営も2013年10月に宮内庁から国立文化財機構へ移行。

無料だったのが入館料1000円になった…そして現在開催中の「皇室のみやび 受け継ぐ美」展と、「令和の御代を迎えて 天皇皇后両陛下が歩まれた30年」展は、日時指定予約制。ニュースなどで報道されているせいか、連日事前予約だけで満員御礼になっている模様。建物の入り口に券売機もあったが、あれを使う日はまだ先かもしれない。
図録つき入場券を買ってみた。2000円の図録がついて2500円だったので、500円分お得。「皇室のみやび」展は2023年11月3日~2024年6月23日開催で、12月24日までは第1期「三の丸尚蔵館の国宝」(更に11月26日までの前期と11月28日からの後期で展示替えあり)、2024/1/4-3/3が第2期「近代皇室を彩る技と美」、2024/3/12-5/12が第3期「近代の御所を飾った品々」、2024/5/21-6/23が第4期「三の丸尚蔵館の名品」で、4期全部の展示品の紹介となっているので、今回見られた作品は図録のなかではごく僅か。
第I棟は展示室が2つで、「皇室のみやび」展の方が狭い部屋なので、相変わらず展示作品は少ない。「令和の御代を迎えて」を開催してた展示室1の方が広い(こちらは写真不可)、天皇皇后両陛下のお召し物とか、天皇陛下の天体望遠鏡とか、1/8サイズのヴァイオリンとか、引き出物のボンボニエールとか、献上された美術品とかお祝いの工芸品とか、こちらの展示もすごく面白かったが(図録は別に刊行されている)、「皇室のみやび」展、第1期は何しろテーマが国宝だ。全展示品が国宝! そして撮影自由!(動画は不可)


展示室入り口
日時指定だが、図録つき入場券は、日付のみ指定で、何時でも入場可。
お隣に第II棟建設中。


春日権現験記絵
奥で鹿も法話を聞いてます。
春日権現験記絵がおさめられている藤折枝蒔絵箱


蒙古襲来絵詞 後巻
蒙古側の絵は展示されていなかった。

伊藤若冲「動植綵絵」を前に見たのは、2016年の伊藤若冲展の時だった。もう7年半も前か...しみじみ。その時の狂乱の記録はこちら

伊藤若冲「動植綵絵」は前期と後期で4点ずつ。「秋塘群雀図」
「老松白鳳図」
「南天雄鶏図」
「菊花流水図」今回は後期も行って8枚。第II棟まで落成すると、全30点まとめて見られるらしい。


小野道風「屏風土代」おののとうふう、だと思っていたらおののみちかぜ、なんだって。いつから?


展示室1と2の合田の廊下
ガラスがはめこんであった。
扉も工芸品のようだ。

しかし、後期も見て、第2期~4期も行って、てしたら、全部で7回行かなくてはならない(第4期のみ展示替えなし)! 年間パスポートなど売り出すといいのではないだろうか(希望)。
日時予約で入場者をかなり絞っているので、混雑している感はなし。いや、元々の三の丸尚蔵館もそんなに混雑しているの見たことなかったから(「動植綵絵」を展示していたときですらそんなに混雑していなかったよ)。

皇居東御苑は月曜と金曜が休園日だが、三の丸尚蔵館は月曜は定休で金曜は営業している。大手門の入り口でチケットを提示して中に入る。東御苑に入りたさそうだった外国人観光客が羨ましそうに眺めていたことである。金曜以外は尚蔵館前でチケット確認なのかな? 大手門入るところで荷物検査があるので(わたしが行った時は検査官一人だったので意外と時間かかった)、時間に余裕を持って行くことをお勧めします。

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