轢槌なるボコ・ハラム 〜死の旗を掲げよ!〜
死の天使長「イスンヤット・ダビ」が遠く見えき蒼い人間の村を、その鼻よりも高い指で筐す。男は燃える液体で黒く染めよ。女、赤ん坊撚り潰し性の媒体として示せ。産まれたことを幾千度後悔させよ。老人を集め赤像の鼻で締めよ。骨を砕き、心を挫き、鉄の牢獄に入れて神の涙で満ちた湖に沈めよ。口から嘘と真実、白い気泡を吐かせよ。
ボコ・ハラムは死の旗を掲げ、村に進軍。通った道に残るはかはずの潰れたような尸。累々と壕壕。騶虞にきよる魂もその重さから逸脱した。死の天使長「イスンヤット・ダビ」が疑惑の仮面を折に外し、タナトスの点に就いた。「ジハードは我の内に……!」
死の旗を掲げよ……!死の旗を掲げよ……!
ボコ・ハラムは死の旗を掲げ、次の村に進軍。足を止めず人間の骨が擦り切れるまでに進軍、進軍。屍を積み上げて國を做す。
積まれていく屍たちは、たぶん阪神淡路大震災の時より多い……!
トンガリから「待った」がはいる。
それを言うなら東日本大震災でしょ……!
どっちでもいいや。死の天使長「イスンヤット・ダビ」が死の根源たる内側の神に問うた。内なる神「ドシタン・ハナシキコウカ」は俯き、涙で頬を濡らす捕虜に声をかけるのだ。
「どしたん? 話きこうか?」
再びトンガリからのツッコミ
「村焼いといて良くいうよね!」
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