自己紹介7「1年後の再試験に向けて猛勉強!自ら医師国家試験を落としにいった責任から模試1位へ」
医師国家試験の合格発表は3月末です。
2月に行われる国家試験を終えた後はみんな卒業旅行へ行ったり
奴隷のように働かなくてはならない研修医が始まるまで束の間の1ヵ月間を思う存分楽しみます。
私も学生生活を共にした仲間たちと海外旅行へ行ったり、旧友と再会するなどし、有意義にこの1ヵ月間を楽しみました。
そして旅行中に、自分が抱えてきた葛藤や不合格の通知を願っていることなど、ようやく多くの友達に打ち明けることができるようになりました。
そうして、3月末の合格発表日には「無事に」不合格の通知を受け取ることのできた私は研修医となった同期を一切気にすることもなく
1年後の再試験
そして遺伝子治療の研究を見据えた大阪大学での研修医生活
を夢見て再スタートを切りました。
ちなみに医師国家試験に不合格となった場合、2つの道があります。
医師国家試験のための予備校へ通学するか
自宅で浪人するかです。
私は「自ら不合格を望んで試験を落としにいった」という手前、最初からモチベーションがMAXに高まっていたので
24時間利用できる自習室のある予備校へ通学することに決めました。
そして、最前列で授業を受けて毎回質問するように心掛けました。
また、自分で選んだ決断によって
なにがなんでも次の医師国家試験には必ず合格しなければならないという責任感から
予備校ではあえて友達を作らず、全ての時間を勉強へ費やすことに決めました。
予備校でのキャラクターも意図的に「勉強一筋のコミュ障キャラ」を定着させていたので、同じ大学で本来のキャラクターを知っている同予備校に在籍していた同期の友達には
あまりの変貌ぶりにずいぶんと心配されたものです。
予備校には医師国家試験に不合格となった生徒が集まるわけですが
試験に1点だけ足りずにギリギリで落ちた人
マークミスや当日の体調不良で落ちた人なども在籍しており
そもそも試験勉強を途中でやめてしまった私は4月時点では
かなり遅れをとったスタートとなりました。
それでも、勉強に対するモチベーションは誰にも負けない自信があり
通学開始するやいなや「自習室の住人」というレッテルを貼られるくらい
自習室に寝泊まりする勢いで猛勉強を始めました。
成績はみるみる伸びていき
夏に行われた予備校内の実力テストで初めて1位をとり
以降に行われた医師国家試験の全国模試でも1位
あるいはかなりの上位成績をおさめ続けることができました。
私はもともと勉強が好きなタイプではなく
生まれてから成績1位とは無縁の存在でした。
しかし、この時の予備校生活は「自らが選んだ勉強期間」でもあり
初めて「勉強って楽しい」と感じることができました。
これだけでも国試浪人の道を選択したことは、私の人生においてかけがえのないメリットをもたらしてくれたと思います。
初めて経験したこの浪人期間に「時間の使い方」や「結果を出すことの喜び」などを学び、やはり「自分で決断したことの全責任を自分で背負う」ことの大切さを改めて感じました。
また、友達を作らないことにより比較対象が「過去の自分」
しか存在しないことで
良い意味で「自分のペース」を1年間貫くことができたと思います。
医師国家試験の再試験本番は「絶対に絶対に落とせない」というプレッシャーは人一倍だったと思います。
でも、それ以上に勉強し、メンタル面でも成長して自信がついていたので
自らが選択した「1年後の再試験で合格」という目標
を無事に達成しました。
そして、憧れだった阪大病院での初期研修医になることができました。
客観的には同期より1年間の遅れをとっているように見えますが
浪人した1年間で物理的な遅れを遥かに超える成長を遂げることができ
私にとっての浪人期間はプラス以外のなにものでもありませんでした。
神奈川県から出たことのなかった私は全てを神奈川県に残したまま
単身で大阪へ行き、「進路探しの旅」が始まりました。
大阪へ行っても
「自分の進路を積極的に探す」というモチベーションは変わらず
浪人時代の勢いは初期臨床研修が始まってからも一切衰えることはありませんでした。
大阪での生活については次回の投稿で書きます。
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