あなたがストーリーテラーになる意外な瞬間とは?
物語は人の心を動かす。
だからどんな業界であれ、成功する人はストーリーテリングの素質を持っています。
賢い人ほどをストーリーテリングを学ぶのは、そのためです。
じゃあ、僕らがストーリーテラーになれるのは、いつなのか?
語った物語で人に影響を与えたら…?
…実は違う。
もし僕があなたから「私が一人前のストーリーテラーになれるのはいつだと思いますか?」と聞かれたら、こう答えます。
「あなたがストーリーテラーとして生き始めた瞬間からです」
ストーリーテリングの知識を学ぶから、ストーリーテラーになれるわけじゃありません。
ここを多くの人が誤解しています。
実は、自分はストーリーテラーだと自覚したときに、あなたはストーリーテラーになれるのです。
なぜなら、ストーリーテラーとは職業や肩書きではなく、生き方だから。
ストーリーテラーと聞くと、小説家など職業をイメージする人が多いかもしれません。
しかし、ストーリーテリングとは物語コンテンツを作ることに限ったスキルではない。
ストーリーテリングとは、情報の整理であり、考え方の枠組みをデザインすることなのです。
パン屋としてストーリーを語る人もいるし、花屋としてストーリーを語る人もいるかもしれません。
スティーブ・ジョブズがAppleを通して、「反逆」や「個人の創造力」についてのストーリーを語ったように。
ストーリーテラーとして生きることが、全ての始まりです。
以前、僕は作家志望の人たちの悩み相談をしていた時期があります。
そのときに彼らから感じたのは「いつか作家になりたい」というマインドに縛られているなということでした。
「作家になりたい」とは「今の自分は作家ではない」ことの裏返しなのです。
「なりたい」と強く思うほど、「なれていない自分」を無意識に強調してしまう。
これはマインドブロックの罠なのです。
ストーリーテラーとは、生き方です。
なにかの資格を取得したらなれるものではありません。
ストーリーテラーになりたいなら、その瞬間からストーリーテラーとして振る舞うべきなのです。
人の心を動かそうとした結果、ストーリーテラーになるわけじゃありません。
ストーリーテラーとして生きた結果、人の心を動かせるようになるのです。
具体的な知識は、生き方という舞台の上でしかダンスを踊れない。
ストーリーテリングのダンスを披露したいなら、まずは舞台を整えよう。
今からでも遅くない。
イギリスの作家ジョージ・エリオットも、こう言っています。
「なれなかった自分になるのに、遅すぎることはない」