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成功するブランドだけが知っているストーリーの語り方とは?
ストーリーを語るブランドは成功する。
だから皆「どんなストーリーを語るか」を必死に考えます。
ただ、それと同じくらい大切なのが「どうやって語るか」です。
これは、物語の伝達媒体の話。
僕らは何を通して物語るべきなのか?
それは行動です。
前回の記事で話したことですが、物語は言語に縛られません。
それどころか言語以上に物語を伝える方法があるのです。
脚本の世界では「テキスト」と「サブテキスト」と呼ばれるものです。
テキストは主にセリフによって伝える情報のこと。
一方、サブテキストは行動や表情によって伝える情報です。
そしてテキストよりもサブテキストの方が情報が伝わるとも言われています。
例えば映画のシーンで、女性がため息を吐きながら肩を落とし、軽蔑の目で男性を横目でチラッと見たとします。
そして彼女のセリフは…
「あなたって最高の男ね」
このとき、あなたはテキストとサブテキストのどちらを信用しますか?
もちろんサブテキストですよね。
人は言葉よりも行動を信頼する。
これは有名な「メラビアンの法則」を思い出せば納得できるはずです。
メラビアンの法則は、コミュニケーションの際、人が信頼する情報は以下の割合になるというもの。
言語情報が7%
聴覚情報が38%
視覚情報が55%
テキスト情報はたったの7%なのです。
これは科学的にも正しい。
脳科学の世界では「言葉は嘘をつくが、行動は嘘はつかない」と言われます。
だから物語は、行動で語るべきなのです。
「でも行動で物語るって、どういうこと?」
…と、思うかもしれません。
行動で物語るとは、活動に一貫性を持つということ。
信念を表現する活動のみを選択することが大事なのです。
逆に、信念に逸れた活動はしないこと。
例えば、オーガニックな生き方を信じる価値観を表明しているのに、自然破壊につながる活動をしていたら、物語は破綻します。
だから、物語は自分の信念が分からなければ語れないのです。
信念に沿った活動を続けることで、ブランドは構築されます。
なぜなら活動(=行動=サブテキスト)が、物語を伝達するのだから。