見出し画像

僕らが物語に惹きつけられる本当の理由とは?

世の中には成功物語が溢れています。

だから「物語を語る=成功を語る」と思ってる人も多いようです。

でも同じ成功物語でも、惹きつけられる物語と、ただの自慢話になるものがありますよね?


その差は何なのか?


答えは、物語の原理を探れば見えてきます。

人間が物語を求める理由は、自分にも降りかかるかもしれない問題を疑似体験するためです。

安全な環境にいながら、問題のシミュレーションをするために僕らは物語を求めるのです。


つまり、惹きつけられる物語は、語られる問題が自分と関係あると感じられるものなのです。


映画を想像してみてください。

シナリオのほとんどが、主人公が問題に挑む姿です。

成功するかしないかは、実は些細なもの。

仮に成功しても、上映時間は最後に数分だけです。

このように、物語のほとんど部分が問題について語られているのです。


だからストーリーテラーは、問題を見つけるプロと言えます。

人には見えないような問題を見出し、そこに光を当て、人々に啓蒙する。

これがストーリーテラーという生き方なんですね。


ビジネスにおいても同じです。

ビジネスも顧客の抱える問題を特定し、解決するために製品やサービスを提供します。


だから語るべきは「問題」なのです。

それも顧客が「自分と関係ある」と思える「問題」を。


物語の受け手に「問題」のシミュレーションをさせ、うまく生きていける手助けをするのがストーリーテラーなのだから。

いいなと思ったら応援しよう!