(104) おさんぽの日
きょうは 光ようちえんでは、ひまわりぐみの かっちゃんたちが、おでかけの日 でした。
大どおりの ほどうを あるいて いると、しんごうが あかに なりました。
せんとうの まちこせんせいが、てを ひろげて、ストップ といいました。くるまも みんな ストップ です。
「わあ、おっきな バスだ!」
かっちゃんが、すぐそばの バスに かけよると、きいろい ぼうしが、 かっちゃんの まわりに いくつも あつまって きました。
ぎんいろに ブルーの バスの まどが ひらいて、せいふくの おにいさんたちが、かおを だしました。
「どこ いくのう」
かっちゃんが とびはねながら ききました。
「かまくらだよ。チビたちは とこいくの?」
と きかれたので、みんなで くちぐちに こたえました。
「かわらの こうえんだよ」 「おにごっこ するの」
「カバンに なに もってんだ?」
と、また きかれて、みんな さわぎました。
「おにぎり!」
「ジュース!」
「みせて あげようか」
まどの うえと したで、にぎやか です。チャパツも キンパツも めを ほそめて、みを のりだして います。
ゆるゆると バスが うごきだし ました。
バイバーイ!
「あぶないっ、みちに でるなよ!」 「また あおうな」
まどから いくつも てが ゆれて います。
かっちゃんたちも バイバーイと なんども てを ふりました。
そして みんな にこにこしながら まちこせんせいと こうえんに むかいました。