(130) まっててね!
「まちこせんせ、みほちゃんが・・」
かっちゃんは いきを はずませて、せんせいを みあげました。
「はいはい、ありがとね、かっちゃん」
まちこせんせいは、みほちゃんの ロッカーから いちまいの パンツを とりだすと、かっちゃんの あとから かけだしました。
ふじだなの したで、みほちゃんが たちつくして います。
「あらあら、でちゃったね」
まちこせんせいは、にこっとして、みほちゃんを だきよせると、ぬれたパンツを ぬがせました。
かっちゃんが かおを しかめると、みほちゃんの しろいかおが なきべそに なりました。
「いいの、いいの。みほちゃんは よっつで ちいさいんだもの。そのうち きっと なおるよ。はい、あそんでらっしゃい」
せんせいは かっちゃんに うなずきました。
「うん、わかった、いこう」
かっちゃんは みほちゃんの てをひいて、すなばへ はしりました。
みほちゃんは ひっこして きたばかりでした。とっても かわいいのに、いちにちに なんかいも おもらしします。
「せんせ、またー」
かっちゃんは めが はなせません。
かえりに おむかえにきた ママに、まちこせんせいは いいました。
「しからないで くださいね。20さいまで おもらしする ひとは いないでしょう?」
「へいき、へいき」
と、かっちゃんが くちだしすると、みほちゃんが にこっとして、てを つなぎに きました。
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