いつも参加できない
どうも山ぱんだくんです。本当、昨日のスコットランド戦はやばかったですね。なんかもうずっと泣きそうだったし最後泣いちゃった。
さてさて山ぱんだくんと月曜の理屈
第七十八回は「いつも参加できない」
第七十八回 いつも参加できない
きのこたけのこ論争に参加できない程度にはどっちでもいいと思っている。でもその論争を見守るのが好きだし参加できる人が羨ましい。とっても。
「地球史上最大」なんてアホみたいな冠がついた台風19号。普段の休日と変わりなく本を読んだりラジオを聞いたり目を閉じたり、たまに思い出したように何か書いたり、して過ごしていたら台風が去っていた。「台風大丈夫?生きてる?」というLINEが何件かきていたけれど、僕はそんなに台風で死にそうですか。ちょっと分かる。ありがとう。
ネット上では遠くないどこかで誰かが大変な目にあっているというのに、自分はこんなにもあっけない。体感しているリアルと画面上のリアルがあまりに噛み合っていないので、嵐が過ぎた後に深夜の町を徘徊した。夜中の商店街はそこそこ嵐の後が見えて、自販機のゴミ箱の蓋がいっぱい落ちていた。明日はゴミ箱合わせだなと思ってちょっと笑った。
いつもよりだいぶ増水した川の近くを歩いていると、遠くから絶えず聞こえている音が救急車の音だと気付いた。誰かが必死に誰かの命を運んでいる。そのことに胸が詰まって、自分の現実と交わらないことがなんだか悲しかった。なんでこんなに遠いのだろう。
なんだかいつも参加出来ない。論争も災害も。いつも遠くの誰かの悲劇と自分の現実が交わらなくて、そのことが悲しい。
なんだか、また当事者になれなかったな。そんなことを思いながら家に帰った。こんなこと言うとやっぱり怒られんのかな。