三回忌
どうも山ぱんだくんです。何気なくつぶやいた関ジャニ∞の曲の感想がすごい勢いで伸びて、まさか人生初の1000越えをこんなツイートでするとは思いませんでした。ジャニーズファンやべえ。
さてさて山ぱんだくんと月曜の理屈
第八十四回は「三回忌」
祖父の三回忌のお話。
第八十四回 三回忌
昨日、祖父の三回忌があった。高校受験で忙しく、しばらく会っていなかった従兄弟はだいぶ背が伸びて声が低くなっていて、もはや知らない人となっていた。誰だお前は。
読経が始まると未だかつてない坊さんの激しい16ビートぽくぽくに親戚一同笑いを堪えきれず肩を揺らした。隣でその裏拍子を取り始める母に僕は法事中に声を出して笑ってしまったしその声に誘発されて従兄弟たちも吹き出した。
うちはみんなこんな感じだ。
僕は16分の1?フランス人の血が入っているらしいのだがそれも最近定かではない。なんせ平気で自分の大学を偽る祖父の言っていたことだ。彼はあちらでホラを吹きこちらで見栄を張り、スーツに知らない女の香りをつけて帰ってくる人だった。そんな風にのらりくらりと生きているようでも、そこそこ名のある歌人。彼の詠む歌は美しかった。
式の後、会食。明日人間ドックのおじさんは「22時まではおっけーだから」と言いながら酒を大いに飲み、高校生の従兄弟は天つゆを醤油だと信じ込んで最後まで刺身を天つゆにつけ続けた。「まあ天つゆで食べても美味しいかもね」と言ってはみた僕にやってみる気はさらさらない。ただの気休めである。
あの祖父にこの親族あり
そう思うとなんだかおかしかった。