アルビオンオンライン環境保全計画①
アルビオンオンラインというMMORPGは採取や武器製造・ソロや皆でダンジョンに潜ったりなどに加えて、他のMMOと一線を画すコンテンツとして対人戦闘要素があり、その中の一定条件下でPK(プレイヤーキル)をして相手の装備や鞄の中に持っているアイテムを奪う事ができる世紀末ゲーだ。
そんな事ができるとプレイヤーをキルしてアイテムを奪うプレイヤーで溢れかねないので、その調整としてキルされたプレイヤーの装備は一定確率で破壊され「ゴミ」になる。
推定市場価格が3215シルバー(通貨名)だが、マーケットでは大抵1、2シルバーで売買されている。「ゴミ」というアイテムはこのゲームにおいて全く使い道がないが、アルビオンオンラインのマーケットはプレイヤー主導で値段が動くため、1、2シルバーで取引されているという事はこの「ゴミ」を買いたいと買取注文を出している狂人がいるという事である。
今回はそのゴミを売り金策をしていこう、そういう企画になる。
万が一この記事を見ている人の為に補足しておくと、ゴミを10000個売って得た10000シルバーというのは、同じマップにあるTier5鉱石のエンチャント3素材を2個ゲットしたら余裕で手に入れる事の出来る額である。ちなみに10000シルバーどころか、この記事を書いている段階のマーケット価格では2個15000シルバーであり、このゴミ拾い金策というのが如何に非効率的な金策か理解できると思う。
アルビオンオンラインゴミ拾い部
アルビオンオンラインには4つの地域があり、青、黄、赤、黒の4種類となっている。赤、黒地域ではPKをする事ができ、PKされるリスクもありながら報酬が高く設定されている地域であり、黒地域はより高いTierの素材を得ることができるTier7、8のマップが存在する。
赤地域は自分から赤い敵対のネームタグに変更しないとPKできないが、黒地域ではギルドや同盟のメンバー以外なら誰でもPKされうる危ない地域となっている。ゴミ拾い部部長としては黒地域一択。
装備紹介
そもそもPKされたプレイヤーがマップにいないとゴミを拾う事ができない為、合間に鉱石採取をしてゴミ拾いの間を持たせようと思う。
Tier5の鉱石採取装備(頭、胴、脚、マント)。それぞれ約15000シルバー。
武器は逃げスキルが豊富なTier4の諸刃の刃。約10000シルバー。
採取もするので食べ物はTier3のチキンパイ。約3000シルバー。
ポーションはTier4の治癒ポーション。約6000シルバー。
乗り物はTier4の鹿。約10万シルバー。1番高い。
ポーションはPKされそうになった時用で保険で1つ持っていく。
総額18万シルバー。これをゴミ拾いだけで賄おうと思ったら18万個もゴミを拾わなければならない。
私は何故ゴミ拾い金策をしようと思ったのか。
それではゴミを、拾っていくっ♪
この危険地帯では気まぐれにゴミを拾っていたら自分までもゴミになりかねない。総額18万シルバーのこの装備をそう易々とゴミにさせる訳には行かないので周囲には十分注意する必要がある。
ゴミ拾いの場としてはFort Sterling Portalから隣のマップを選んだ。盛んにPKが行われている場であり、下の赤い円は10人以上密集しているとできるものである。その中にうっすら見える髑髏のマークがここで誰かがPKされた事を表す。
ポータルで透明化の泉を使うと、一定時間経過するかタンジョンやアイテムなどのオブジェクトに触れるまで他のプレイヤーからは見えない仕組みとなっている為、ポータルで透明化の泉を使って現場に急行する。
事件は会議室で起きているのではない。現場で起きているのだ。しかし我々が見たものは無残にもPKされたプレイヤーの骨のみ。せめてゴミを拾って魂を浄化してあげたいところだが彼を救う事はできなかった。
初の獲物
骸骨に金色のオブジェクトが光っているとその中にアイテムが残っているという意味だ。これならバッグの中身を拾える。
これがバッグの中身。これに運が良いとプレイヤーが拾わなかった装備が入ってたりする。基本的にゴミは他のプレイヤーが拾わない為たくさん残っている。
このゴミ拾いだが、少しランクが上がるとラットといって、ZvZ(マップの領地権を争う闘い)で他の人がキルしたアイテムを狙ったり、戦闘している所を横から狙ってキルするプレイヤーもいたりする。当然嫌われる行為ではあるが、自分はWESTサーバーの方ではたまにラットでお金を稼いでいて、安いビルドから始める事ができやってみると結構楽しかったりする。
「Albion online Ratting」などでYoutubeにて検索すると参考動画が出てくると思うので興味がある方はそちらで。
ゴミは拾わない方がいい
途中Tier5.3の鉱石が掘れたり、Tier4.2の鉱石の大きめのオブジェクトを掘る事ができた。完全にこちらの方が金策として優秀であり、採取した鉱石の推定価格を見て金策としての力の差を分からされてしまっているがそんな事は最初から分かっている。ゴミを拾う者の辞書に撤退の2文字はない。
誰もやらないであろうゴミ拾いの、というより黒地域の基本的なTipsとして乗り物の話がある。移動速度があがりPKから逃れる事ができる為、この乗り物に乗っているという事が黒地域では生命線だ。画像のようにプレイヤーがキルされる所を見守りゴミを回収したいと思っている時乗り物から降りてはいけない。乗り物には降りた時に素早く再騎乗できる円状の範囲ができるので、ゴミ拾いも乗り物を降りてその円の中で行うべきである。
ちなみにこれを気をつけていてもキルされる時はされる。大人数で寄ってたかって一人をキルするのだ。アルビオンオンラインの黒地域の野良プレイヤーは基本何でもしていいと思っている節があり、甘えたプレイを許してくれるほど優しくはない。
戦果
Tier1、1個 Tier2、2個 Tier3、4個 Tier4、25個 Tier5、3個 Tier6、4個
Tier7、1個。
基本的にTier1の装備で黒地域に来ることはないので、Tier1のゴミはゴミ界隈の中で非常にレアリティの高いゴミとなっており、またTier7のゴミは純粋ににレア度が高い。しかしTier1のゴミの価格は非常に安い。何故ゴミの購入注文を出しているようなゴミプロフェッショナルがこの事実に気づきゴミの買取価格をあげないのか甚だ疑問だ。
このゴミを回収するのに大体1時間程費やした。普通に鹿から降ろされたが何とか生還して再度乗り物に乗る事ができた。
そもそも単純に、ゴミを拾うなら18万シルバーも使ってわざわざPKが多い地域でゴミを拾うのはナンセンスであり、裸に馬でも担いでゴミを拾っていけばいいと思ったのだが、運が良くないと生還する事は叶わないだろう。Tier3の1番安い馬でも10000シルバーもする。10000個ゴミを拾うのである。
そんなの拾いきる間にキルされてしまう。
更に言うともっといいゴミ拾いの場として、先程ラットの話であげた戦争中の地域がある。この地域に行くと多くの人が戦っている為より多くのゴミを拾う事ができるのだが、戦争している人は装備がかなり仕上がっており、またラット行為は目の敵にされやすい。
ラットといえばラットなのだが、こちらは狙っている獲物がゴミ。温情が欲しい所ではあるが相手もファイト中で必死ゆえ、そんな事情は関係ないのである。
「I want to collect garbage.」相手に見えるようにこんな文をチャットでスパムしながら戦場を駆け巡り、生存を試みる方法も思いついては見たがそんな変態は真っ先にキルするべきであり、もはや二度とこのゲームをプレイさせないようBANされるかもしれない。ただゴミを集めたい、それだけなのに。またこちらは装備がかなり弱いので、何かの拍子にファイトに巻き込まれると生き残る事は不可能だろう。
何かいい案はないのか。やはりちまちまポータル周辺で透明化しながらゴミを集めた方がいいのであろうか。このままゴミを拾いお金を稼ぐ手段の確立が待たれる。
ゴミの値段
待ちに待った精算の時間である。Tier4以下のゴミは1シルバー、Tier5は2シルバー、Tier6は3シルバー、Tier7のゴミは4シルバーで買取注文が出ている。ここから売却するとマーケットの手数料が2.5%引かれ、Tier事にまとめて売るとそれぞれ1シルバーずつ引かれていた。
先程言っていたが命懸けだった。18万シルバーを失う事は、所持金27万シルバーの私からするとかなり痛い額。ここでキルされると次18万シルバーを集めるまで絶対に生き残らなければいけなくなる。そう、ゴミ18万個である。
一体どのくらいの時間を無駄にすれば18万個もゴミを集める事ができるのか、想像しただけでも恐ろしい。
精算タイム。これらすべてのゴミを売って最終的に得た金額は、
50シルバー。
ゴミ拾い金策
+0.005k。装備代回収まで残り179.995k。
多分②はありません。