ガチャ


ある時、突然今朝の夢を思い出すことがある。

その「ある時」とは夢で現れた場面と重なる瞬間であり、これはデジャヴと似たような感覚で現れる。

しかし、そうなる時とは必ず「今朝、夢を見たはず」と、夢を見たこと自体を覚えていなくてはならない。

逆に、そうならない時とは「夢を見たこと自体を忘れている時」である。


夢は、良い。
無意味な空間、一貫性が無く次々と現れる人、物、空想の存在。
倫理や理性といったしがらみが存在せず、誰もが困惑する混沌空間。
美しい。

夢にはパワーがある。
死んだ者が生きて現れたり
戦争,殺人,強姦,強盗と、ワルになれたり
空を飛ぶ,ヒーローになる,と理想に己を落とし込むこともできる。

そういった、現実に無いことができるという所も一つの魅力である。

しかし、その力は夢想にとどまらず「現実」に影響を及ぼす。

「無い」モノが「有る」と錯乱したり
悪夢により布団から出れなくなったり
夢で見た光景を作品に落とし込んだり
精神に影響を与える時さえある。

夢想が現実世界に影響を与える。
これは作品を作る者達も同様である。


作らぬ者たちにとって、夢は唯一のクリエイティブ要素である。

できれば夢を見ていたことを思い出して、再現してみてほしいものである。

以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?