甘んじて受け入れるあの子
ほんとうはもっと気に入ったタイトルを思いついていたんですけど、シャワー浴びたら忘れてしまったのでこんな感じです。
忘れっぽい私はなるべく色々すぐにメモをとるようにしているんですけど、なかなか全部はとりきれないし、まだ自分を無駄に信頼しちゃってる部分があって「書かなくても大丈夫」とか馬鹿みたいに考えてたくさんのアイデアを逃してきました。愚か者め!
そんなこんなで、タイトル通り、「甘んじて受け入れるあの子」について書きたいと思います。
あの子と出会ったのは私が10歳の頃。
あの子は学年でいうとひとつ下だったけれど生意気だし勝ち気だし、ていうかそもそも学年とか年齢とかあんまり関係ない世界に生きていたし。たぶんそんな性格のあの子に私はどこか憧憬を抱いていたし、毎日顔を合わせる環境だったのですぐに親しくなった。
小心者でイイコちゃんな生き方から抜け出せなかった私の世界にあの子は彩りを加えてくれた。
あの子とはたくさんの初めてや秘密を共有した。
初めて携帯電話でメールした。
初めて子どもだけで繁華街に出かけた。
親に言うべきかもしれないけど言い出したくないことも打ち明けあった。
初めて子ども同士で徒党を組んで大人を困らせた。
たくさん遊んだし、たくさん喧嘩もした。
ほとんどがくだらなくて今となっては笑えてくるものばかり。
それでも当時は真剣で、毎日感情の起伏が大きすぎて疲れたし、でも楽しかった。
いま振り返っても(ていうか今でも)私は面倒な子どもだったし、あの子からしても面倒な友達だったと思う。
当時も直接、散々言われたし。
すぐ泣くからめんどくさい!って。
それでもいつも隣にいてくれて、たくさんアドバイスもくれて、一緒に悩んでくれた。
いつもいつも強くて、私が泣いていたり負けを甘受していたりすると怒ってくれた。励ましてもくれた。
ずっと仲良しとか、ファミリーとか、そんな有り体なことも言い合ったし、そうだと信じていたし、ていうか疑いもしなかったし。
いつかふたりが親になったときは、互いの子どもを仲良く遊ばせるんだと思っていた。
でもたぶん、もう、そうはならない。
そう知っているというか、わかっているというか。
高校を卒業して互いに大学生になって。
少し経つまでは関係性は変わらなかった。
私も相変わらずあの子の自由奔放さに惹かれていたし、あの子は私のことを知的だから尊敬するとまで言ってくれた。
互いに尊重しあって、恋人や好きな人の話なんかもした。
でも、どうしてだろう。いつからだろう。
あの子はよそよそしくなった。
SNSでも私にはぶっきらぼう。そんなはずはないと思っていたけれど、友人数名で集ったときにも、私に対しての当たりがとても強かった。
どうして?と思ったけれど、聞けなかった。
今思えば、もしかしてだけれども、あの子は自由奔放に生きられなくなっていたのかもしれない。
大学生になって、私が背中を押したから始めた部活。
楽しそうだったし、活き活きしてるように見えていたけれど、それなりに重圧はあったのかな。
それに加えて、やはりシュウカツ。
あの子はだんだんと世の中に適応することを覚えていて、今の世の中というか古き良き(きもい!)日本で良しとされる生き方を選ぶことの楽さを学んだんだと思う。
大企業で、腰掛けOLをして、寿退社して、って。
あの子は実際、今でもそれを望んでいるような発言をSNSでしている。
でも、もしかしたらだけど、あの子にそれは向いてないんじゃないかな、って。
向いてないというとちょっと乱暴だけれども。
元来、破天荒とか天真爛漫とか、そういう言葉の似合うあの子だったから、企業に属して、駒のように働いて、っていう型にはまった生活がそもそも性に合っていないのではないかな、って。
しょっちゅう仕事や職場の文句を言っているし、不満を口にするのは悪いことではないけど、比率が高すぎる気がするし、楽しみは飲みにいくことしかないとか言うし、なんだかなあって。
しかも、それをどうにかして変えようとしていないっていうのが、また私のもやもやに拍車をかける。
なんでも足掻いてもがいてどうにか思い通りに生きようとしていたあの子。
それが魅力だったし、私も憧れていた。
だけど、毎日つまらなさそうで、それを甘んじて受け入れている、そんなあの子を遠巻きにでも眺めていると、なんだか悲しくなる。
ああ、もしかして、私がそんなに努力もせず(少なくともしていないように見え)自由に生きているように見えるから、あの子は私に対して嫉妬しているのかもしれない、なんて。
でもね、私、自由なんかじゃないよ。けっこう足掻いてもがいて、必死な今日の積み重ねを生きてる。
そう、昔、あなたから教わったようにね。
それでもやっぱりあの子と昔のように仲良く遊べないのは悲しいし、仲良く遊びたいとあんまり思えなくなっているのは、もっと悲しい。
もう、分かり合えないところまで来てしまったのかな、なんて。
でも、まだ、互いに無関心じゃないだけいいのかな、なんて。
それでも!やっぱり!私はあの子を好きでいたいから!!成し遂げたいことがある!!!
別にあの子が不幸だとか救いたいだとかって言うつもりはなくて、私が決めつけることでもないんだし、ただ、私があの子を好きでいたくて、私も幸せになりたいから!!
だからそのためにやらなくちゃいけないことがあるの!
だから!だから!!!とにかく今は!とりあえず!!!私の知名度を上げなくちゃいけない!!
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