
意思なんてただの理想
モスクワでバレエをみて最高に最&高な気分になって、夜おそい(22時くらい)から電車に乗るのはためらわれるしUber呼んでさっさと帰ろう、けど外のキラキラがほんとうにキラキラだからすこしだけ歩きたいな!
という気分で劇場の周りのキラキラストリートを歩いていたらフクロウを連れた男に「写真撮っただろ!金だせ!」みたいに追いかけられました。
押し売りすご〜〜〜、まあまあ怖かったけどカメラギャラリー見せて「ないよー」って言ったら男は「チッ!」って舌打ちしてどこかに行きました。
この旅で怖い思いをしたのはこれくらいかもしれません。
大通りでUberに乗ると、ドライバーが英語を話せないのにコミュニケーションを取ろうとしてくれて、Google翻訳にロシア語で話しかけて英語にしたのをわたしに見せてきて、を繰り返しました。
わたしが日本人ってわかってからも日本語にしなかったのなんで?
奥さんが日本のなんとかかんとかの研究をしてて大学で教えてるんだよ、とか、上の子は最近高校を卒業したんだ、とか、下の子がまだ2ヶ月なんだ、とかの家族の自慢をされて、写真もたくさん見せてくれて、いや嬉しいんだけど運転に集中してくれない?!?!怖いんだけど?!?!
と思っていたら案の定ホテルを通り過ぎましたよね。
まあロシアのuberは最初に料金が決まっていたのでいいんですけどね、ドライブは好きだし。
部屋について寝転がったら膝の裏がめちゃくちゃ痛くなっていることに気がつきました。
わたしは子供の頃から関節がゆるく、とくに膝は柔軟の成果というか弊害も相まって、逆に反り返っているのです。
反張膝といわれるらしいのですが、要するに膝が入っているのです。
着地時に膝を突っ張ってしまって半月板がパリン、とかそういうあれのあれもあって、膝は弱いです。
つまりこの日は歩きすぎましたね。
それでもバレエをみて「やっぱり美しくありたい!!!」という気持ちでいっぱいになったので翌日はホテルの地下にあったフィットネスに行くことにしました。
8時前に朝食と洗濯(手洗い)を済ませ、「あー買い物したいな」って思いながらnoteを読んだりダラダラ書いたりしました。
「もう美しいとかめんどいから昨日ショッピングモールでみた素敵なワンピース買いに行こうかな」って70回くらい考えたんですけど、どう考えてもあの素敵なワンピースはさらに素敵になったわたしが着た方が素敵なのです。
というわけで11時前に受付で「フィットネスに行きたいんだけど」と言ってお金(350ルーブル)を払い、地下に向かいました。
筋トレ器具がある部屋には男性がひとりしかいなくて、わたしもとりあえず黙々とストレッチや腹筋をしたんですけど、やっぱりマシンを使ったトレーニングは苦手なのでそうそうにプールへと移動しました。
泳げないことで有名な下北沢エンデさんですが、去年の夏に区民プールに通って練習したかいもあって水に顔をつけられたし、プールに人がひとりもいなかったこともあって気ままに泳ぎの真似事もできました。
プールの一角にあったサウナでぼーっとして、また泳ごうかなと思い、とりあえず水を飲んでいるとさっき筋トレしていた男がプールにやってきました。
あっどうしよう!気まずい!とか思ったけど素知らぬふりをして泳ぎの練習を続け、その男も自由に水の中でバシャバシャしていたのでありがたかったです。
とはいえ二人しかいないのに一言も話さないのは、それはそれで気まずくない?なんて感じ始めたころ、相手から話しかけてきてくれました。やったね!
その男はロシア人で、普段はイルクーツクにいるけど今は仕事でモスクワに来てる、と言っていました。
ロシア人らしく(?)英語があんまり得意じゃない上に、ロシア人らしくなく(?)弱気で「あっごめん。。僕の英語、下手だから・・・」みたいに言うことが多くて、わたしのこともいろいろ褒めてくれて、「ロシア人なのにいい人じゃん?!」なんて思いました。
偏見はよくないですね。
そういえばバレエの劇場で後ろにいた子供のママは英語がとっても上手でした。ネイティブみたいに淀みなく話すし、聞き取りやすかった。
わたしも「日本人なのに英語上手ね」ってお世辞抜きに言ってもらいたい!言われたい!言われるようなわたしになりたい!
プールとサウナを何往復かして、流石に疲れたので2時前に部屋に戻りました。
プール筋トレ男は何か言いたそうでしたけど、「手の届かないさっぱりガール」を演じてしまったよ!
FBくらい交換すればよかったかなあああ。まあいいか、社会主義とか共和制とかこわいし。偏見!
部屋では翌日のベルリンへのフライトを確認して、やっぱりまたあの「キキが大人になったみたいなワンピース」のことを考え、お腹も空いたし出かけようかな、って40回くらい逡巡したところで
「いやお金ないから。身の丈な。普通に稼いで生きていくことできないならせめて書けよ」
と脳みそが叫びました。
ごもっともすぎるのでnoteを書き、投稿し、ご褒美にホテルのカフェスペースで食事をしました。
だって他にお店ないし!ロシアだから物価やすいし!と言い訳して綺麗な食べ物をいただきました。
パン、スープ、餃子みたいなの、水、を頼んで730ルーブルでした。
ホテルの綺麗なご飯のわりには安いし、日本円に換算しても納得できるくらいにはけっこう美味しかったし、いい一日になったな〜って思いました。
ただ、パンにもスープにも餃子みたいなのにもサワークリームがついてきたのはなんなんでしょう。
ロシア人はサワークリーム好きですよね。いや美味しいけれども。
なんでこんなになんでもかんでもサワークリームつけるの?とは思います。
醤油みたいなもんなのかな、わからん
売店みたいなところでアイスとドーナツを買って部屋に帰り、20時ごろに外を散歩しました。
この日はじめてのお外!
最高に気持ちのいい気候で日本人に自慢したくなりました。
まあシベリア鉄道にいたころからインスタのストーリーで無駄に気温とかつけて定期的に自慢してたんですけど!
ロシアはいいところだからまた来たいな、他の都市にも絶対行くぞ、絶対戻ってくるぞ、強くならなくちゃ。
と決意した気はするんですけど、まあそんなの無駄ですよね。
美しくなるとか目指しても結局ハリボーとトブラローネが安ければひたすら食べ続けるんです。
わたしの意志や意思や理想や決意、そんなものはアテになりません。
それでは、日本の皆さんは一足先に週明けを頑張ってくださいわたしは寝ます。
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