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ぶちょう。@HADOプレイヤー(@iTchan_94)ツイキャス備忘録①2020/10/04


部長のキャス見逃した人向けのただのメモ

1.HADOはムシキング

   HADOの試合をしたり見たりするとなるとつい「自チームvs相手チーム」のサイズにばかり目がいくが、実際には『相性の良し悪しで擬似的な三竦みのような対立が生まれるチーム戦法』と『個々人の地力』という2要素を持つゲームであるという見方ができる。いわばジャンケンとパワーで戦うムシキングのようなものであるという解釈。
   フルアタッカー戦法や5壁戦法等、チームでとれる方向性にはいくつかパターンがあるが、これらの戦法にはある程度有利不利が存在する。実力に差があった場合にも、実力が低い側が有利な戦法をとることで実力差を返して勝利する場面が多々見られる。また、ミラーマッチになった場合は基本的にエイムや回避等の地力が高い方が優勢になり、戦術的不利があったとしてもある程度地力に差がある場合はあまり関係がなくなる。
   様々な戦法を練習するということはじゃんけんの色々な手を用意するということにもなる。但し、色々な手を用意したところで肝心のパワーが磨かれていなければ基本的に格上に勝つことは出来ない。練習においてどのような戦術を磨くか、また実戦において相手を見て戦術を変えようとする際には、「出す手」だけではなく「自分たちが出せる手のパワー」「相手の出している手とそのパワー」を見定める必要がある。

2.現在のチャンピオンは未来の敗者

   基本的にひとり/ひとつのチャンピオンが永遠に頂点に立ち続けることはない。どんな戦術や構造にも基本的には何かしらの欠陥があり、戦術の流行りがあってもいつしか対策されてメタがまわり廃れていき、新たなチャンピオンが生まれる。つまり現在のチャンピオンとは未来の敗者であるといえる。
   しかし、その言葉を実現させるには、王者の真似や追従をするのではなく、自ら王者の穴を見つけに行かなければならない。目先の「強い戦術」にはつい目が行きがちだが、上位層に食らいついていく為には学術的なアプローチを元に根拠のある戦略を持った上で実戦に臨む必要がある。

3.大脳で考えてる場合じゃねぇ!

   人間は「考える」時に大脳を使うことが知られているが、とあるクソ強いサッカー選手はプレー中の判断には大脳ではなく小脳を使っているらしい(詳しくは忘れたので部長に聞いて欲しい)。小脳は「運動の自動化」という重要な役割を担っており、要するに大脳ではなく小脳を使ってプレーしているというのは俗に言う『身体が覚えている』状態であると言える。
   HADOのプレー時間は80秒。見慣れない盤面をくらった時、大脳で悠長に考えている暇はない。あらゆる盤面、戦況を想定し、常に小脳で自動的に対応できるのが理想だ。そのためにも、同レベルや上位チームの試合を観戦し、想定の引き出しを増やすことは非常に重要になってくる。

4.壁戦法と地力頭打ちの悪循環

   5壁戦法とは、シールドにステータスを5振る「タンク職」を一人作り、前角に継続的に壁を貼って裏にアタッカーを常駐させることで被ダメを抑えてリードを作ろうとする戦法である。この戦法は全体的に得点の動きが少なくなる傾向があり、結果的に実力差を抑え込みやすいことで知られている。筆者も以前この戦法でルーキーズカップを優勝したことがある。
   ところで、この戦法には目に見える『穴』がひとつある。壁の数には限りがあり、壁戦法が一通り流行った現在「壁は見えたら壊す」程度の対策は浸透しているため、壁が試合終盤まで残ることはまずない。そのため、いくら実力差を抑え込みやすいとはいえ、壁が尽きた時点で残りの時間は地力で生存するしかない。この枠においては仮に「スーパー地力勝負タイム」と呼ばれていた。壁があるうちにリードを作れても地力タイムで滅多打ちにされたら当然勝つことは出来ないし、地力タイム中はタンク職を戦力としてカウントできない為フルアタッカーと対面している場合は実質2人vs3人になり地力タイムまでにリードを取れないとまず勝ちは望めなくなる。
   とはいえ、全80秒のHADOの試合のうち何割かを地力勝負でなくすることができる壁戦法は、格上に勝ちたい初心者にとってはありがたい戦術である。そういうとこやぞアワジ。という訳でどうやら現在は初心者〜中級者層でもかなりの割合で5壁戦法が流行っているらしい。
   だがこの『5壁戦法の流行』そのものにも、ひとつ大きな問題があった。地力勝負タイムを削るこの戦法そのものが、地力の成長の妨げになっている(と見られている)ことである。
   エイムや回避等の地力を伸ばす練習を怠らず、実戦においてのみこの戦法を選択するのであればその心配は無用である。しかし実際には、この戦法で勝利することを目標にしてしまっているチームも散見されている(そういうとこやぞry)。二度目がなかったのも残当であり、ルーキーズと言えどそこまで甘くない。
   格上に勝つ戦法として5壁戦法がある程度まで有効なのは間違いないが、地力が伸びない限り上位層に進めないのもまた事実である。地力が伸び悩むチームが5壁戦法を練習のメインメニューにしてしまうと、地力の重要度が下がるために練習機会が減り結果的に伸び悩むという、一種の無限ループを生み出しかねない。そうしたことも含めて、今自分のチームに最も必要なものは何か、考える必要があるのではないか。

5.おわりに

本当は枠内で挙がったチーム評も書き残そうと思ったのですがプレイヤーですらない僕が色々言うのはなんか波風立ちそうでやだなぁと思ったので辞めました
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