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vol17 「世のため」という企業・個人のミッションを「ウソくせえ」と感じるのは僕だけだろうか

「世界をより良くする」
「世界を変える」

こういったミッションを掲げる企業がいる。またコーチングが少し伸び始めているからか、個人としてもこのミッションを掲げている人間が増えているように思う。

これを見た時、僕はいつも思う。

ウソくせえ


言わんとする事は分かる。会社はそういった社会貢献の一面を背負っている。またビジネスの定義は”社会貢献”以外ありえない、これ一択だって言うのも分かる。(実体がどうというより、そうあるべき)

とはいえ、スっと心には入ってこないのも事実。それっぽい目的を掲げつつも、実体は伴っていないと分かるから。

もしミッションが本当なら、それに即した事業が存在するはず。しかしほとんどのミッションが、後付けで作られている。だから

「そのミッションから考えると、その事業内容にならんでしょ。ということは、何か裏側に見えない本当のミッションが隠れてるんでしょ?」

という想いになる。なんと言うか、アイスが大好きな子供もが「常に家をピカピカに保つ」というミッションを叫び出し、裏側でおこづかいを貰うという本当のミッションを掲げている感じ。

まあ、こういったミッションを掲げるのも分からなくはない。資本主義が定着し、分業が進んだ現代、自分の仕事が誰の、何の役に立っているのか分かりづらい。

そして「自分のやりたいこと、やりがいがわからねえ」という人が増えていく。でも少子化で働き手が減ってるので、企業は人材不足。わが社に入って欲しい。すると、どんな行動に出るか。

わが社は「世の中を良くする」というミッションを掲げ、世のため人のためになる会社ですというPRになっていく。なので、仕方ない側面もある。賃貸契約を結ぶとき、不動産営業マンがみんな僕たちをお金と見ているのが見え透くように、こういったミッションも見破られてしまうと思う。

SNSもあり情報がありふれた現代、何を信頼していいのかみんな不安。だからこそ、誠実に透明性の高い発信こそが本当に企業が掲げるミッションの達成に繋がるように思う。

利己的になりすぎるのも良くないが、利他的になりすぎるのも、現代では疑いから入るだろう。なぜなら、ほとんどの企業が似たようなミッションを掲げ、実体を伴っているから。それをみんな分かっている。だから、そういったミッションを見ると思う。

ウソくせえ。と

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