未来の冒険者
ここが未来かぁ。西暦2023年らしい。僕は2002年生まれで、西暦2015年から来たんだ。2023年ってことは、僕は21歳になるのか。未来では僕が来た世界とさほど変化を感じなかった。しかし、未来の僕は大人になっていた。どうやら、大学を中退して、俳優になろうとしているらしい。確かに僕は小学6年生の頃の卒業アルバムにもそう書いた。13歳の今は将来のことをいっぱい考えて、色々な職業を調べたり、職業体験をしたりしている。けれど、最終的に僕は最初の夢に戻ったらしい。そして未来へやってきた日の夜、夢を見た。「辛い。もうだめだ......」、「どうしてこうなったんだろう」、「どうしてあの中学に入ってしまったんだろう」。これは誰の声か。僕の声だ。僕は生まれてから21歳になるまでの過程を夢を通して見たんだ。想像を絶する世界だった。こんな目に遭っていたのか。中学入ったばかりまでは考えたこともなかったよ。こんなに辛いなんて。けれど、辛いことばかりではなかった。新しくできた友達。夢を追い、行動をとってる僕がそこにはいる。想像を絶する世界から、もがいて足掻き続ける僕が。未来の探検で分かったのは、外の世界がどうというよりも、内の世界、つまり僕の変化であった。てかこれからその辛い長い時間が始まるのか......。けど、僕なら乗り越えられるよね! 夢を通して分かった。僕は最終的にそれを乗り越えていた。僕頑張る。「......あれ、、これも夢かぁ」
おしまい。