個別面談の意味
9月の個別面談。異動して、初めてこの時期に面談をしますが結構いいです。1学期の学習を踏まえて、夏休みにゆっくりじっくり面談の準備をできます。面談はとにかく準備が大事だと思います。面談の話と、モヤモヤについて話します。
まずはバックナンバーの紹介です。
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そして、今回思ったことを書いていきます。
1.全力準備
お忙しい中、来校してもらいます。15分しかないので、何を見せて何を話すかはよく考えて準備します。
私は個別面談で必要な情報を詰め込んだ個別面談シートをエクセルで作ります。(本当は、スプレッドシートにしたいが、個人情報は書けないので断念)職員系PCとchromebookで面談に臨みます。PCを構えれば、メモもすぐできるし、目線をずらさずに時間も見られるし、すべての情報に、ワンタッチでアクセスできるので、15分を有意義に使うことができます。
2.エピソードトークよりも画像と動画
エピソードトークはとても大事。仕込みます。ネタをくっておきます。しかし、実物には敵いません。私は、chromebookを電子黒板につないでおき、体育のマットの連続技動画、社会で作った成果物、学活で書いた2学期の目標、総合のスライドなど、各教科での子どもの活躍を、最初の1、2分でバンバン見せます。タブを増やし、各教科の提出ボックスがワンタッチで見せられるようにしておきます。「見てくださいよー。」というノリで面談をスタートさせます。各教科で作った制作物、活動の様子の動画を見せました。これが今のところの最適ないい方法です。論より証拠です。それができる時代ですから、やらないのは、勿体ないです。
ちなみに学級通信で、「お子様のロイロノートに、〇〇があるので、ぜひ見てくださいね!」と発信しているので、すでに見ている人も、少ないですがいます。
3.もらって嬉しかった言葉
①「(面談で)こんなに見せてもらってありがとうございます。」
学校での様子が気になっている方でした。学校で頑張っていることを知り、安心していました。見せることができるのに、見せないのは準備不足だと思います。15分での伝える量は結構自信あります。(それも嫌な感じさせずに、事実を淡々となおかつ愛を感じられるように。)
②「学級通信を1号から保管しています。」
この言葉は、本当にやる気が出ます。
③「エンチャント先生は子どものやる気を引き出す天才ですよね!」
言われてうれしかったけど、本当にそんなことないので、むしろ落ち込んだ。やる気を引き出せた子よりも、引き出せていない子の方が多いです。まだまだすぎて、この件に関しては反省会行きです。この「ちゃんとくらう」のが私の強みの一つです。
④「これだけやってもらってできないのは、親のせいだなと思って…。」
これは漢字練習の取り組みについての保護者の方の感想です。確かにそう思う。こちらの頑張りを認めてもらえてうれしい。」しかし!これだけやっても、子どものやる気に火がついていない場合、「保護者が頑張る」ことになる。クラス全員のやる気に火をつけたいのに、うまくいっていません…。その子たちに対して言えば、これでは、意味がないなと思う。力不足すぎて、悔しいです。この件は、反省会行きです。
⑤「先生のことが好きで、去年と見違えるように頑張っています。」
これの言葉をもらえると、「生きていてよかった。」と思います。毎年何人かこんな感じのことを言ってもらえる。しかし!この逆もいることを忘れてはいけないと思います。相性はどうしてもあるから、この言葉をもらう度に、そうでない子もいることを思い出して、奢らないようにしています。油断大敵、現状で満足は絶対しない。
4.モヤモヤ
私の個別面談は、子どもの行動変容につながるか?
答えは、「NO」です。
ほとんど保護者との信頼関係を築くことが目的になっているかなと。
だったら、やる意味ってあるのかなとか、思ってしまいます。間接的にじわじわといい影響はもちろんあると思う。面談を終えた保護者の皆様の多くは安心して、いい顔で帰っていくから。これでいいのかな?なんて思っています。
以上、エンチャントでした!