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対話ベースの校内研がしたい

 今の私が一番したい校務分掌は、「校内研主任」だ。
 異動して一年目ということもあり、今は違う部に属しているが、したたかに狙っているポジションだ。今までも何度もやってきましたが、今までとは全く違うことを今までと全く違う方法でやりたい。

 ずっと前から思っていたことを、既に実現している方のお話を聞いて、いいなぁ!と思いました。福岡県の小野小学校今林先生です。

1.学校を変えるには

 そもそも学校を変える必要があるのか?と言ったら、間違いなくあると思う。正直、現状維持でもやってはいけるが、この社会化の変化のスピードが早くなった今、常に変わり続けなくてはいけないと思う。
 とはいえ、自分たちがどういう学校を作りたいかをじっくり考える時間はなかなか確保できない。年間に計画に設定されている職員会議では、一番大事なそこを考える時間がほとんどないんです。あれは、日々の仕事をこなしていくための会議で、何かを生み出したり、議論させたりする場ではない。(本当は、そうあるべきだけど、そうなっていないという意味。)
 自分自身や、職員室の在り方や、児童の実態を見つめ直し、自分たちがどこに向かっていきたいかを、職員全体で、勤務時間内で考えるのは、もう校内研の時間しかないんじゃないかと思ってきました。

2.今までの校内研

 今までの校内研、私が推進委員長をやってきたときもそうでしたが、あまり意味のあるものとは言えない代物でした。なんとなくテーマを決めて、一部の推進委員の人たちから降ろされたものを、学年で考えてやる。代表者が研究授業を打つ。成果と課題をなんとなく出して、おしまい。こういった校内研究で、教師が成長できたかというと、一部の人しか学べていないのではないか。推進委員と授業を打った人だけ。その研究授業も年に一回。年に一回、イベント的に研究授業を打つことに意味がないとは思わないが、イベント的に、そこに力を入れても、教師の成長・児童への恩恵、両面から考えても、効果は薄いだろう。

3.やりたい校内研

 私がずっとやりたいと思っている校内研の形。

やりたい校内研 #149

今林先生の取り組んでこられた実践を踏まえて、なんとなくですが、やりたい形。

①まずは0ベースに

 まずは、今までの「校内研」のイメージを払拭するためにすべてを0にします。みんなでテーマを決めて、研究授業を1本打つのは、なし。研究授業はしたい人がすればいいし、毎日の実践に力を入れることの方が大事。

②対話を大事にする

 今の職場には、対話が足りない。コミュニケーションはとれているように見えて、お互いの教育観を知らない。対話を通して、同僚のことを知る。それは同時に鏡になって、自分を知ることに繋がる。リフレクションを促して、内省的になる価値を感じてもらいたい。対話の際は、経験年数や立場は一旦忘れて、すべてフラット。

③無理をしないでできる

 校内研の時間に対話をして考える。宿題のようにせずに、その場でできるようにしたい。やりたくないのに、大変な研究授業を引き受けるなんてことはなし。今までの負担を捨てるのも、大事なこと。

④自分を知る、仲間を知る

 これを一番大事にしたい。色々なテーマで自分をふり返るワークを通して対話をする。このテーマ例は、プロジェクト研究中のため、まだ出せないが。自分を知ることで、自分が本当にやりたいことが見つかる。自然とテーマが設定できるはず。

⑤やりたいことをやる

 人が決定したテーマで研究することほど、意味がなくつまらないものはない。テーマは自分で決める。テーマが決まらない人とも対話を重ねて引き出せば、内側に必ずやりたいことがあるはず。自分で決めたテーマならば頑張れる。責任が生まれ、自然と頑張れる。

⑥日々実践&アウトプット

 イベント的に一回研究授業を打つのではなく、自分で決めたテーマで、年間を通して、毎日実践をする。その試行錯誤をアウトプットし合う。アウトプットの形はどんなものでもいい。おすすめはblogに書き続けるだが、苦手な人は、ノートに書く、動画にとる、人としゃべるなど。

⑦全員が「もがく」

 教師の学びは「もがく」ことだと思う。試行錯誤を続けていくことが大事。現状維持では、学びなし。もちろん、辛くない範囲で、やりたいこともがく!
 行き詰ることもあるが、そのときは、そのテーマに詳しい人が絶対いるし、ある程度のコネがあるので、人と人をつなぐ。

⑧管理職もテーマをもつ

 管理職は監督のように腕を組んで、職員のがんばりを見つめているだけではだめ。フラットです。学んでいる先生に子どもはついていくと同じように、学んでいる管理職に先生たちはついていく。管理職にもテーマを設けてもらい、それを一年間研究してもらう。もちろん、職員に向けて、アウトプットをする。

⑨紙はなし

 共有のしやすさ、手間のなさを考えたときに、紙ではない方がよい。(紙が良い人は、それでもいいけど)指導案や校内研に関わるデータはすべてGoogleドキュメントで整理していく。

 以上、エンチャントでした。


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