「学校アンケートの結果から考えたこと」
今回は、「学校アンケートの結果から考えたこと」というテーマで書いていきます。
学校アンケートには、学校をよりよくしていくヒントがたくさん詰まっています。もし、結果をあまり見ない職員や、保護者からの厳しい意見に文句だけ言って終わってしまう職員がいたら、それではもったいない。せっかく学校のために、意見をしてくれたわけですので、ありがたく頂戴して、学校をよりよくしていくために活かすべきだと思います。
①「学校アンケート」とは
学校は持続的にPDCAサイクルを回していくことを求められています。PDCAのCは、大きく2つ。教育課程の評価と学校評価であり、「教育課程の評価は学校評価と関連付けながら進める」となっています。
教育課程の評価は、教師が行う年度末評価や学年経営案の反省などがあてはまります。今回フォームで行った学校評価の結果を年度末評価と関連づけながら行うことが求められています。
学校評価は、教師、保護者、学校評議員などが行います。教師の結果と保護者の結果のズレにも注目しなくてはいけません。
記述内容にかなり厳しいコメントもあった場合、私はその意見から目をそむけてはいけないと思います。指摘を受けた部分は、真摯に受け止めて、今後の指導の改善に繋げていくべきだと考えます。
②紙?フォーム?
みなさんの学校の学校アンケートは紙ですか?フォームですか?うちの学校は、今年度からフォームに変わりました。プリントにQRコードを載せて、そこから答えてもらう方法と、PSメールにリンクを貼って、そこからアンケートにとんでもらう方法の二つを併用しました。
紙とフォームは、それぞれメリットデメリットがありますが、配布・回収・集計などの手間を考えると、フォームが効率的です。回収率ですが、紙のころは90%を超えていましたが、フォームにしたら、やや下がりました。しかし、始めたばかりなので、ここから継続していくことで少しずつ回収率も上がっていくと期待しています。
フォームにしたことで、紙の時よりも、コメント欄に、忌憚のない意見をもらうことができたように思います。
③学年経営案と年度末反省と学校アンケートの結果を連動させる
本校の学年経営案は、学期ごとのふり返りと、それを踏まえて来学期はどうするかを書き込む欄があります。2学期末に学年ごとの学校アンケートの結果を踏まえて、3学期にどんな取り組みをするかを書きます。
また、年度末反省にも、学校アンケートの結果を踏まえた反省を出して、検討すべき事項は、グループ会、または全体で検討します。
④温かいご意見と、厳しいご意見
<温かいご意見>
・学級通信で学校のことがよくわかる
・朝のスピーチなどの取り組み
・学級会の取り組み
・行事が復活してきてよい
(上三つは、私のクラスへのアンケートで、とてもうれしかったです!)
<厳しいご意見>
・学校での取り組みが分からない
・理不尽な指導
・プリントの配り忘れ
・手紙が多いからPDFにしてほしい
今回の結果を見て、最も思ったことは「学校からの発信が足りていない」ということです。「学校で何をしているかあまりわからない」「具体的にわからないから答えられない」という意見がありました。一方で、私が毎週出している学級通信で、「学級会」や「日々の出来事や授業」について発信していることについては、かなり良い意見をいただきました。コロナの影響で、今年度は懇談会もなかったので、学校から発信が少なくなってしまっていることに改めて気づかされました。来年度は、保護者に学校やクラスの方針が少しでも伝わるような取り組みをしていくことになりました。
たまに厳しい意見をもらっても、素直に受け入れられないこともあるかもしれません。でも、よく読んでみると、言い方が悪いだけで、確かになぁと思うものばかりのように思います。保護者の方からの意見はとても貴重です。時には、グサッとささることもありますが、課題だけいただいて、メンタル的にはスルーすることが大事です。学校アンケートだけでなく、色々な行事でフォームによる反省をもらい、教育活動をよりよくしていくことが大切だと思います。というよりも、まずは「学校をよりよくしていこう!」と先生一人一人が思うことが大切だと切実に思います。立場に関係なく、自分が学校をよくしていこうと思うこと!