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「選ぶ」ってむずかしいけど、大事
1.なんで「選ばせる?」
「人から指示されたことをやる」よりも
「やり方・ペースなどを自分で選んでやる」方がいい理由はいくつかあると思う。
自分で決めた方法で行うことで責任感が生まれ、自発的なやる気がでる
「自分で選んだ」という感覚が、モチベーションが上げる。
自分にとって、やりやすい方法でできる
やり方を自由に選ぶことで、新しいアイデアや独自の工夫ができる。
指示通りだけでなく、自分なりの効率的・効果的な方法を見つけられる。
自分で考えて進めると、試行錯誤できる。
失敗も含めて「自分の経験」になる。
指示する人がいなくなっても自分で動きだせる
自分の集中力や疲れ具合に合わせてペースを調整できる。
自由度が高い方が心理的負担が少なく、リラックスした状態でできる。
自由にやることで、自分の目的や価値観に合ったやり方を選べる。
自己管理能力が身につく。
選ぶときに自然と考える。
「どうやってやろうかなー。」
「(今の)自分ならどの方法が向いているかなー。」
2.「選べる」ようになるには
①自己理解
まずは自分を知ることが大事だと思います。自分の得意・不得意が分かって初めて、自分に合ったものを選べる。子どもが自分の得意な分野や苦手な分野を理解できるようにするには、「ふり返り」「質問すること」が大事。
「この問題はどんなところが難しいと思った?」
「どの方法だとやりやすかった?」
また、学びの「スキ」が分かるようになるために、視覚(図や表)、聴覚(話を聞く)、体験(実際に手を動かす)など、自分がどのタイプの学習が好きかを見つける機会を授業の中で設定していくことが大事だと思います。
②具体的な選択肢を与える
勉強方法を具体的に紹介することで選べるようになると思います。
例えば、 「音読してみる」「絵や図でまとめる」「タイマーを使って短時間集中する」など、いろいろな方法を試せるようサポートする。特に、具体的で小さな目標(例: 10分で計算問題を解く)を提示する。
また、子どもはやってみないと分からないことが多いです。いくつかの方法をやってみて、どれがいいか選ぶのがいいと考えます。例えば、書いて覚える方法と声に出して覚える方法の違いを体験させ、どちらが自分に合うか気づかせるなど。
③試行錯誤を許容する
これがとても大切なことだと思います。
失敗を恐れない子どもにするために、子どもが「うまくいかなかった」と感じても、それを否定せず、どこが良くてどこを変えれば良いか一緒に考えるようにします。
「今回は少し難しかったね。次はどうやってやってみようか?」
④達成感を得られる工夫
小さな成功体験を積むことが大事。できたことをしっかり褒め、「自分で考えてやったらうまくいった」という成功体験を増やしていく。これが自信につながります。
⑤自律性を少しずつ育てる
自分で計画を立てることをくり返すこと。初めは一緒に計画を作り、徐々に子どもが自分で考えられるように促します。私は漢字練習で計画表を作って練習をさせています。
⑥ふり返りの習慣を作る
自分の方法を振り返る時間を作ります。ふり返りは、学習内容のふり返りだけではなく、学び方のふり返りも書く。これを習慣づけることが大事だと思います。
⑦楽しさを忘れない
遊び心は大事。つまらないものは選べません。ゲーム感覚で勉強を進める方法(タイムトライアルやカードを使った暗記など)を活用する。
子どもたちの今の興味とつなげることができるように子どもたちの流行りもチェックしておく。勉強内容を子どもの興味(好きな動物やキャラクターなど)に関連づけると、自分から進んで学ぼうすることもあります。
以上、エンチャントでした。