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「大切な友だち」という方法
「大切な友だち」という方法は、効果的なコミュニケーションの具体的な方法の一つとして、吉田新一郎さんが提唱している方法です。「批判的な友だち」(Critical friend)と言い方をされることもあるそうです。会議や授業研究、教室での子どもとのコミュニケーションなどの場でも使うことができる方法です。
詳しいやり方は以下のリンクで参照できます。以下には、私の捉えを書きますが、間違っているかもしれません。正しくは、以下のリンクをよく読んでください。(そして、吉田新一郎著のいくつかの書籍をあたってください。)
① まずは、相手の話をよく聴きます。
(②~④のことができるように聴きます。)
② 聴いていて、わからなかったところや不確かな点を質問します。
③ よかった点は、できるだけたくさん指摘します。
④ まずい/改善が必要だと思ったところは、それを質問の形に変えて尋ねます。
⑤ 最後は、愛を込めたメッセージをおくります。
①まずは聞く
聞くときに、②~④をやることを事前に想定して聞くことがポイントだということです。研究授業に置き換えると、③をたくさん探しつつ、④の問いづくりをしながら聴くことが大事ということでしょうか。
②分からなかったところを確認する
勝手に想像して、③や④を始めてしまうことに問題があるようです。教えたがりの教師は時代に合わないですね。
③いい点を挙げる
あくまでも④に入る前段階ということですね。いい点を挙げる前に、④に入ると、聞いてさえもらえなくなってしまいます。
④★指摘・アドバイスを質問の形に変えて届ける
②と③は、④に入る前のウォームアップ。これがとても難しいけど、一番大事なところ。指摘やアドバイスは、直接的すぎるとされた側は聞く耳をもたなくなってしまって、意味がなくなります。質問の形に変えることで、考える主体が質問された側に移ります。また、その当人だけでなく、全体にもその問いを投げかけます。人から言われることよりも、自分で考えついたことの方が、何倍も意味がありますよね。
言いたいことを、問いにしてお届けする。これが難しいけれど、これからの教師に絶対に必要な力であると断言します!
⑤愛を込めたメッセージ
私も最初は感覚で当たり障りのないことを言っていました。しかし、日本人特有の社交辞令的なメッセージは何の意味もありません。本当の愛が大事です。愛というのは、相手を尊重する気持ち、頑張りを讃える気持ちをベースにした真剣なメッセージなんじゃないかと思います。
私は現在、吉田新一郎さんのプロジェクトに参加させていただいて、実際に体験もしました。まだ物にしていませんが、議論の場では、これをいつも思い出します。対大人でも、対子どもでも心がけるようにしています。
以上、エンチャントでした。