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「先生、友達やめたいです」#244
1.まずはしっかりと聞く
子どもにとって、クラスの友達の人間関係ってとても重要なことだと思う。大人から見ると、「そんなこと気にしなくていいのに。」と思ってしまうかもしれないけど、子どもにとっては切実な問題。一見どうでも良さそうな問題も「まずはしっかり聞く」ことを大事にしています。
2.事例① 「友達やめたいです。」
子「先生、Aさんと〇〇と友達やめたいです。」
エ「おお。一体何があったんだい?」
ちょっと乱暴な関わり方や、ちゃんと話を聞いてくれないし、何度言っても直らないからです、と。直接伝えたいというので、一緒に聞くことにしました。
想いを伝え、「もうめんどくさいから、友達をやめたいです。」と言っていました。
エ「友達やめたいってどういうこと?もう一緒に遊ばないということ?」
子「休み時間とか、放課後とか遊ばない。」
エ「距離をおくということね。授業とかでは関わり合うことはあるよね。それでいい?」
お互いに納得したのですが、そのあと
子「あ、でも今日一緒に遊ぶんだった!やっぱりやめます!友達やめるの」
エ「え、そうなの!」
子「いやなこともあるけど、優しいときもあるし、遊ぶと楽しいから。」
エ「じゃあ、言われたことは気を付けるってことにしようか。」
子「うん。」
おいおーい!この時間はなんだったんだ?!と思いましたが、子どもってそういうものですよね。
3.事例② 「あやまってほしいです。」
子どもから突然、ロイロノートのカードが送られてきました。
「Bさんにぼくの夢をばかにされました。YOUTUBERになる夢を、『あなたなんて登録者5人だよ』と言われました。あやまってほしいんです。」
学校にいない時間だったので、まずは「教えてくれてありがとう!こういうことは、ちょくせつ話した方がいいから、詳しくは明日聞くからね!」と送り、次の日に聞いてみました。
その子は、YOUTUBEでゲーム配信を見るのが好きで、少しお勉強が苦手な子でした。それに対して、冗談半分で友達が『あなたなんて登録者5人だよ』と言ってしまったようです。それがその子にとってはとてもショックで、直接言い返すことができなかったのが、くやしいようでした。
エ「どうしたい?」
子「…。」
エ「伝える勇気が出ないなら、先生が横で聞いているよ。」
子「そうしたいです。」
その後、直接伝えることができて、Bさんも素直に謝ることができました。自分が言ったことが相手を深く傷つけていたことに気づいていないようで、言われて初めて気づくことができたようです。
以上、エンチャントでした。