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#001 アイデア及びストーリーを作るためのメモの作り方を共有するぞ〜〜!!!!!!

アイデアはそれが発生した思考とともに残そうぜ

 基本的にストーリーとかの企画者がなんかを作る時に作りがちなやつは、 

最初はぼんやりしたプロットを立てつつそれがだんだん詳細になっていき省くべきところも全部書いてしまいながら設定とか別のファイルに書くべき情報もなんやかんやグダグダと後ろの方にまとめて書いてしまうタイプのえらく長くて冗長なテキストファイルとしてのプロット.txt

 で、これが悪いとは言わないんだけどももう少しうまいやり方があるからそれを紹介するねというやつです。仮にこれを読んでいる方がストーリー系の企画者でなくとも、アイデアをまとめている際の連続した思考をそのまま残したい場合は役に立ちます。

こういうやり方:「階段式メモ」

 例として、今製作準備中の「海底花園」という作品があるんですが、その設定とかを考えつつ、どうすればいいやらとか色々やりかたを書いていきます。
 ざっくり僕はこれを「階段式メモ」と呼んでいるんですが、これはざっくりいうとコード(よくわからない場合はプログラムと認識していただいて大丈夫です)の書き方とそれなりに似ており、これは僕が元電子カルテ系のエンジニアだったことと関係がありそうですが、特にないので切り替えていきましょう。
 やり方は以下。

 ① 考えなきゃいけないことの主題を書き出す

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 まずは考えることを置きましょう。考えることがない場合は飯食って寝ろ。


 ② 主題についてのひらめき、解決法、疑問点をぶら下げる形で記す 

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 この際に大事なのは「思ったこと、考えたことをそのまま垂れ流し気味に書く」ということ。この時に「どう書こうかな」と考えるのはマジでもったいなく、さらには無駄なので、例えば「どうすればいいんだ」とか「うーん」とか「地獄じゃん」とか「これは天才」とかそういう悩みとか自分自身への感想も全部書きましょう。理由は後述します。
 考えついた内容にさらに疑問が発生した場合はその下にぶらさげる形で、次、次……とどんどん考えを細かくしていき、同じ段に存在する疑問はインデントを揃えます。
 つまるところ、インデントの数が+1のところに関連した情報がぶら下げられる、と考えてください。

 ③ 考えを消すときはバックスペースではなく取り消し線

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 ボツにした内容は消滅させるのではなく「消したことをわかる形で残す」のがこのメモにおいて重要です。上記のメモの場合よりよいアイデアが出たので記述していませんがなぜこのアイデアをボツにしたのかをぶら下げて書くことで考え等が旋回するのを防げます。
 よくこの話をした時に「GoogleドキュメントとかWord書類は編集履歴が追えるのでそれでよくね」と言う方がいますが、あの機能はすべての編集履歴を残してしまうため、「選ばなかった選択肢をあえて最後まで画面に残す」という取捨選択がクソ面倒なのでこのやり方が一番エコです。

 ④ ①〜③を繰り返して情報を彫琢していく

 これを繰り返していくといい感じに情報がまとまる上、最終的に別のファイルなどに情報をアーカイブする際、あるいは他人にその情報を開示する際、なぜその情報がこの形になっていったかをしっかり残した上でアーカイブあるいは開示することができます。
 また、実はこのやり方は紙の上でも出来るため、アナログ派の人も安心してこの方法を使いましょう。以下は紙でこの情報をまとめているときのメモです(実はプロットとかを作るときは基本僕はアナログ派です)。

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まとめ

 一つの考えなければならない情報の下にその内容や詳細、さらに考えるべき内容をぶら下げながら思考を垂れ流しメモをしていき、最終的に採用する情報に◎をつけたりマーカーをつけたりすることで「どういう経緯でその情報が採択されたか」を残しながら思考全体をまとめることは、物語を作る上で非常に重要な基礎です。

 抽象的なことを話しますが、完成された物語や世界観が仮にひとつのきれいな円だとして、それを生み出すための真剣な渡り合いの末には、切り捨てられてた物語や世界観になれなかった弧が多く存在しているはずなのです。
 そしてそうして円になれなかった残像のような弧は、最後に作り上げられた美しい円に必ず生かされます。

 良い物語を作っていきましょう。

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