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偏愛年表〜ときどき歌って踊る人間、ときどきフランスと本〜

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わたしは、フランスが好きだ。

そして「フランスおたく」を名乗っていることもあってか、初対面の時に「いつからフランスが好きなんですか?」と聞かれることも少なくない。

そこで、たまに参加している文学サークル「お茶代」の課題も「偏愛年表」だし、あらためてこれまで自分が好きになったものを振り返ってみることにした。

ちなみに現在29歳のアラサーなので、同世代の人には懐かしく楽しんでもらえるんじゃないかな〜〜〜と思っています、前半とか特に。


ほぼ記憶のない0歳〜7歳

小さい頃の記憶が全然ないので、何にハマっていたのか全然覚えていない。でも親によると、おかあさんといっしょのけんたろうお兄さんにハマっていたらしい。そのせいで、わたしが3歳の時に生まれた弟はケンタという名前になった。

詳しくは後述するがこのあとわたしはジャニーズにどハマりするので、生まれたのがあと何年か遅かったら弟は仁とか流星になっていたかもしれない。どう考えても仁や流星よりケンタって感じの顔だし、あのタイミングで生まれていてよかった。

あと小学校に入ってからは『ちゃお』を愛読していた。篠塚ひろむ先生『ミルモでポン!』がかなり好きだった記憶。人間だとわたしは日高さんがすごく好きでした。は〜〜〜なつかし。

今ちょっと読み返したら結木くんが『罪と罰』読んでて「これは好きになるわ!!!!」って頭抱えました。すごい中学生すぎる。こんな中学生になりたかった。

第一次読書ブーム(8〜12歳頃)

小学3年生くらいから、本をたくさん読むようになった。

そのころによく読んでいたのは、学校の図書室にあった『学校の怪談』シリーズ。

謎にホラーにどハマりしていて、『怪談レストラン』シリーズも何冊か買って読んだ記憶がある。日常とかけ離れている感じがよかったのかもしれない。

あとこれを書いていて思い出したけど、『若おかみは小学生!』とかも好きで読んでた。何年か前に映画もしてましたよね。懐かし〜〜〜〜〜〜〜〜〜今調べたら完結したらしいけどどうなったんだろう。気になる。

この時期はとにかくいろんなものを読むのにハマっていて、小4くらいからは母親の持っている昔の少女漫画とかさくらももこさんのエッセイを読み倒していた。

さくらさんのエッセイはどれもおもしろいけど、わたしのイチオシは『ももこの宝石物語』だ。さくらさんが宝石に夢中になっていく過程も楽しいし、宝石のことに詳しくなれるし宝石を好きになれる。

そういえばわたしは人が何かに沼落ちしてもう坂を転げ落ちるようにハマっていって、お金をガンガン使い出す過程を見てるのが本当に好きなんですが、最初にそれを体験したのはこの本だったのかもしれない。これを読んで、わたしも宝石を買いまくれる大人になろうと思ったのに全然なれてないから精進します。

で、この頃に出会ったのが、少女漫画の金字塔であり日本のフランス革命好きのバイブルじゃない????と思うくらいの作品『ベルサイユのばら』である。

もう何度も読みすぎたし基本的に昔の記憶ないので最初に読んだ時のことは覚えてないけど、これでフランスに、少なくとも革命に落ちたことは間違いない。あとマリーアントワネットとフェルセンにも。

わたしの無駄なまでのマリーへの親近感と愛着とおいたわしい…!!という愛情と憐憫が入り混じった感情は間違いなくかなりの割合がベルばらに起因してるし、フェルセンのことを人類史上一番信用に足るかっこいい男だし最後の騎士だと思っているのもベルばらのせいだし、革命最高かっこいい!!自由のために戦おう!!みたいなマインドの源流も絶対ベルばら。影響力。

最近もフランス語版を買ってたまにフランス語の勉強に使ってるけど、オスカルはフィクションだからともかくマリーとかが実際に口にしたかもしれない言葉をそのまま読めるのやば〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って幸せな気持ちで勉強できる。感情に訴えかけられすぎて集中はあんまりできないけど。

これでフランスって、というかフランス革命っていいな〜〜〜〜と思って憧れを持ったわたしは、たまにフランス革命について調べたり革命系の作品を意識的にチェックしたりするくらいの、弱火フランス革命おたくになった。

わたしに革命の扉を開かせてくれてありがとうすぎる作品。まさに運命のドア🚪©キミとのキセキ

おたくしかしてない10代と大学生活

そんな感じでフランス革命をはじめいろいろなものとの出会いがあった第一次読書ブームをぶった斬ったのが、赤西仁だ。

そのきっかけとなったのは、2005年に放送していたドラマ『ごくせん』。

メインビジュアルの生徒5人が全員顔良すぎてお腹痛くなりそうだし泣ける。わたしの矢吹隼人が本当にかっこよくて普通に殴られたい。(ていうかこのくらいの時期のドラマすごくよくなかったですか??イケパラもプロ大も野ブタも全部神。あと流星の絆)

あの頃ほんとみんなごくせん見てて、クラスの女子ほぼ全員赤西くんか亀梨くんが好きだったけど、わたしも御多分に漏れずにしっかり赤西くんにハマって、10歳になるのとほぼ同時にジャニヲタになった。で、もう赤西くんを見ることに時間をフルベットするようになって本も読まなくなった。

小学校高学年くらいからはケータイ小説が尋常じゃなく流行っていたので、それは読んでたけど他の本は本当に全然でした。ケータイ小説といえば、恋空の映画もしっかり見に行った。人気すぎて、最前しか空いてなくて首が痛かった思い出。最前なんて自担の現場でしか座るもんじゃないですね本当。

閑話休題。

当時のKAT-TUN(赤西くんも脱退して久しいから一応書いておくと、赤西くんが所属していたグループです)はまだデビューしてなかったけど、テレビでの露出も多かったし、雑誌にもかなりたくさん出ていたんですよね。

そんな感じだから追うものも多くて、雑誌買ったりリアタイでテレビ見たり録画した映像を何回も何回も見たりしてたら忙しかった。

で、そうこうしているうちに2006年にデビュー。そこからはCDも買わなきゃだったし、ファンクラブに入ってコンサートにも行ったりしてたらあっという間に高校生になってしまっていた。部活も中学は週1のゆるいのに入っていて高校は帰宅部だし、宿題以外は家でノートを開くこともなかったから、本当におたく以外何もしてない。

そんな感じで、途中赤西くんが留学して絶望したり、絶望のあまり上田くんに担降りしたりしながら、赤西くんが脱退する2010年までKAT-TUNのおたくをしていました。

担降りしてからも、そして今でも赤西くんはなんだかんだ特別で、事務所辞めてからは全然コンサートとか行ってないけどそれでもたまに見たら「相変わらずしぬほどかっこいいな〜〜」と思うし、シンプルに生き様がかっこよくて好きです。好きなことやってんのめちゃくちゃよい。

多分わたしが日本の外に出ようとするのは彼の影響もまあまあありそう。赤西くんのおかげで高校の最初くらいまでは英語の授業も好きでした。

赤西くんがいなくなった後もKAT-TUNのことは応援していてライブにも行ってたけど、なんとなく物足りず心が離れつつあった頃に出会ったのが、わたしを史上最大に夢中にさせた人間・藤井流星です。

藤井さんのことを知ったのはおそらく2011年、高校2年生の時。当時おたくが見ていた掲示板で、7WESTという関西ジャニーズJr.のグループがかっこいいらしい、ということを知って、雑誌でチェックしてみたことがきっかけでした。

たしかにみんなかっこよくてこのグループが気になったわたしは、ジャニーズJr.が歌って踊る番組『ザ・少年倶楽部』とか7WESTが出ているものをチェックするように。そのなかでも藤井さんは本当に顔がど好みで、身長も高くて細くてだいすきで、そのくせアホでかわいくて、とってもよかった。

それでズルズルハマっていき、結局2012年の夏か秋頃に担降りして晴れて藤井担に。ちょうど進路選択のタイミングで、わたしは本来東京の大学に行こうと思っていたのに、(親もできれば関西がいいと言っていたのもあるけど)、「関西の方がおたくしやすいじゃん!!」と関西圏の女子大を志望することに決定。

そして無事に進学してからは、もう本当にすべてのエネルギーを注いだ気がする。チケットのためにひたすらバイトして公演に入りまくったり、たくさん写真買ったり、バイトしすぎてほぼ徹夜で強烈な眠気を抱えながら握手会に行ったり。

あの頃本当に藤井さんに会うため、藤井さんを双眼鏡でガン見するためだけに生きていて、大学時代の友達に会うといまだに「流星は元気?」って言われるほどです。

あんなに好きで、「絶対一生好きじゃんこれ」と思っていたのに、デビューという目標を達成したこととか、7WESTがなくなった環境の変化とかもろもろでなんか気持ちが落ち着いていってしまって2016年頃にはもうおたくじゃないなって感じになっていたからこわい。愛は続かない。

でも今でも、人生で出会ったなかで誰よりも好きな顔だな〜〜〜と思います。つよい。本当に今も昔も顔が好き。歌もダンスもいいけどビジュが本当に好き。藤井さんって手までバリイケなんですよ。あれよりかっこいい手にも出会ったことない。

藤井さんのおたくをやめたあとも好きなJr.がたくさんいたので、フラフラJr.の子たちを見に行ってました。そんな感じで大学生活も終了。本当におたくしかしてない学生時代でした!わたしの人生的には学生時代というよりジャニーズ時代。

フランスと読書リターンズと、歌って踊る人〜second season〜(22歳〜)

10年以上燃え続けた事務所のアイドルへの愛の炎が消えかけていた2018年、わたしにとって運命的なミュージカル『1789』に出会いました。

この作品に、先にジャニヲタを卒業してた友達が当時ドハマリしていて「あの人がそんなに好きなら多分わたしも好きだし行くかあ。革命だし」と思って行ってドハマリさせられて帰ってくるっていう。

チケットの売れ行き的にかわたしの懐事情的にか1回しか行けなかったのだけれど、めちゃくちゃよかった。古き良き革命って感じでだいすき。

「そうじゃんわたしフランス好きだったわ!!!フランスよすぎじゃない!?」とアイドルにハマりすぎて忘れていたフランスへの愛を思い出させてくれた。ベルばらが運命のドア🚪なら1789は紅茶に浸したマドレーヌ(?)

ちなみにここからミュージカルにもドハマリして、宝塚とか東宝系を中心に見に行くようになりました〜やっぱ歌って踊る人とその人たちが作る作品見てるのがほんっっっとうにすき。今年からフランスに行く予定なので、フランスに行ったらタイミング合えば現地で1789とかロミジュリとか好きなフレンチミュージカル見たい。

そして1789との出会いから遡ること1年ほど前、2017年から、また本も読むようになりました。

最初はミステリばっかり読んでたんですが、本屋さんに通ううちに「そういやこういうの興味あったな〜」と思って純文学、哲学、社会学、歴史、心理学とかいろいろな本に手を出すように。

それこそ1789で「フランス好きだったわ!!」って気づいてからはやたらフランス革命関連の文献を読みました。そしてさらにフランスを好きになってどんどん愛を深めて今に至ります。

革命はもちろん今もだいすきなんですけど、そこで生まれた「Liberté, Égalité, Fraternité(自由、平等、友愛)」という理念を目指して作られている社会も好き。もちろん不完全なところはあると思うんですけど、この理念を目指すという営みがいい。理念にも共感しかないし。

あとは哲学教育とか、ちょっとほの暗いフランス文学も好きになりました。もちろんフランス語も。これからもさらに好きになりたい。


振り返ってみたらフランスの話より歌って踊る人間の話の方が普通に多くなった気がする。でも改めてまとめてみて気づいたけど、ジャニヲタやめてから昔好きだったものがことごとく戻ってきてますね。

わたしは人生のうちであの事務所が占めている割合が多すぎて、本来はおたくをしてた時みたいな感じで今がちょっとレアなんだと思ってたけど、逆であの頃の方がレアなのかもしれない。

でも一方で赤西くんとか藤井さんがいなかった人生も想像できないな〜〜と常々考えてるし、何にせよおたくはおたくでやってよかったなあと思いました。

にしても2000文字くらいで書けると思ってたのに5000文字近くになってて長文クソ野郎すぎる。

気づいたらそのくらい書いちゃうほど楽しいので、ぜひみなさんも偏愛年表を書いてみてください〜〜〜

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