えなりかんな|本とフランスを愛するライター
積読家の方々に、積読をテーマにインタビューしたものです。積読をするのはなぜか、積読本を読んでいない理由などをお聞きしています。
わたしの書いた本に関するnoteをまとめています!感想やおすすめ本など
宣伝会議 編集ライター養成講座46期の有志メンバーによるマガジンです。 【出題中のお題】 A. なぜ私はあの時あんなに傷ついたのか B. 今年前半を振り返って(今年後半への抱負) C.フリーテーマ 上記3つから1つ選んで投稿。
積読紹介やデスクツアーにキャリア遍歴など、多くの方に読んでいただいた記事をまとめました!ありがとうございます!
これまでのインタビューをまとめたものです。
本を年間130冊ほど読むこと早数年。読むペースよりも面白そうな本が出るペースが早くて、どんどん積ん読が増えている。特に単行本の増え方が異常。 よく読むのは、歴史、社会学、哲学、社会思想あたりの本と、海外文学、ミステリ。あと心理学や認知科学、進化論の話とかもすき。 わたしにとって本とは、小説や文学は非日常を味わせてくれる人生のスパイスだし、学術書や実用書はわたしのちっぽけな脳にはとても詰め込めきれない知を補完してくれる外部装置でもあり、新たな世界へのチケットだ。 本格的に
フリーライターになって1年とちょっと。 なんとなく流れ着いてふわっとライターとして生きてるけど、一生これでいいんだっけ?もっと強みを活かせる仕事のやり方あるかもしれないし、むしろライター以外も含めて今後の道筋考えたい!とか思って、今年の8月から11月のはじめまで、TALENT PRENEUR(タレントプレナー)3期を受講していた。そして今、受けてよかった〜〜〜との想いでいっぱいです。 ということで、今回はゆるっと、受講レポート的な結果報告的な何かを書いてみようと思います。
<簡単な序文ぽいなにか byえなり>わたしは、内省も自己分析も得意な方だと思う。でも、いくら自己分析ができても、自分が見ている自分と、他者が見ている自分は違うものだ。 ちょっと一回めちゃくちゃ他者に語られてみたい。 内省しまくった結果、そんな謎の欲望を抱いたわたしは、大切な友人でもあり、野生の批評家である脱輪さんに依頼し、インタビュー記事を書いてもらうことにした。ちなみに脱輪さんにお願いした理由は、脱輪さん自身がめちゃくちゃ面白くて、この人の書くインタビューを読んでみたか
どうしてこんなに、美しくて、なめらかで、気持ちよくて、さいっっこうの文章が書けるんだろう。 本当に同じ日本語なんだろうか。いやたしかに日本語なんだけど。とても同じ言語を使っていると思えない。今まで読んだ文章のなかで、いっっっっちばんすき。太宰の文章が。世界一、いや宇宙一素晴らしいと思う。 よく聴いているPodcastの「ゆる言語学ラジオ」で、以前パーソナリティの堀元さんが「言語思考者は文章だけで恋ができる」と言っていたけど、わたしも太宰に恋をしているのかもしれない。 と
「3日で100冊の本を買った」と語るのは、野生の批評家として映画批評を行う脱輪さんだ。 蔵書は積読だけでも数千冊。部屋に本があるというより、本の部屋に自分が住んでいるというような状況だという。 3日で100冊の本を買ったとはどういうことなのか。そしてそもそも、なぜ彼はそんなにも本を買うのか、その理由を尋ねた。 本の部屋に自分が居候しているそれはある日、近所の商業施設に足を運んだことがきっかけだった。 その施設内には新刊書店があったのだが、その書店が閉店。そしておそらく
最初に断っておきます。 タイトルの通りわたしのバリバリの主観で選んでいるので、面白くなくても苦情は受け付けません。でもわたしは何度も読みたいくらい面白かった本たちです。 ちなみに文学、西洋哲学、フランス、言語、西洋史、ジェンダー、心理学、社会学あたりが主な興味範囲だと自己認識してる人間の選んでいるものです。思ったより文学多めになりました。それではどうぞ! 1.リチャード・ランガム『善と悪のパラドックス』わたしたちホモ・サピエンスは寛容性や優しさを持つ一方、どうしようもな
※有料設定してますが、最後まで無料で読んでいただけます。 わたしは、フランスが好きだ。 そして「フランスおたく」を名乗っていることもあってか、初対面の時に「いつからフランスが好きなんですか?」と聞かれることも少なくない。 そこで、たまに参加している文学サークル「お茶代」の課題も「偏愛年表」だし、あらためてこれまで自分が好きになったものを振り返ってみることにした。 ちなみに現在29歳のアラサーなので、同世代の人には懐かしく楽しんでもらえるんじゃないかな〜〜〜と思っていま
やばいこのままだとnote書けない気がする!!かなり長いこと毎月書いてきたのに!と思って、とりあえずはじめてのつぶやきでお茶を濁そうとしてる。手段の目的化ぽい。最近は結婚制度とか本質的に恋愛や友情とは何かとか考えてるけど自分の答えとしたい考えがまとまらないので何も書けません。
フランス革命という激動の火蓋を切って落としたバスティーユ襲撃から今日で235年。 人民の自由や権利の獲得を求め、輝かしく美しい理念のもと起きた革命。今のフランスの礎を築いた革命。『ベルサイユのばら』に出会って以来、フランス革命にどハマりして感化されまくったこともあり、革命はわたしのなかで人類史上もっとも輝かしいと思っているレベルの出来事でもある。 革命は輝かしい一方で血で出来た泥沼でもあるけど、人間ドラマもめちゃくちゃあるし、何より(実態はどうあれ)自由と平等という理想に
本とフランスを愛するライターと名乗っているように、わたしはフランスが好きだ。どのくらい好きかというと、フランスと結婚したいし、死んだらフランスの土になりたいくらい。ちなみに12月からワーホリに行く予定だ。 このフランスへの愛は9歳くらいで読んだ『ベルサイユのばら』から始まった。そこで革命の理念とか、自分たちの力で権利を勝ち取ろうとする民衆のかっこよさとか、マリー゠アントワネットの悲劇性とかいろんなものに惹かれて、フランスやヨーロッパについて興味を持つようになり、知れば知るほ
6月の文学サークル「お茶代」の課題は「脱輪さんのnoteを読んで感想を書くこと」ということで、『絶対にフラれない男、西くん』を読んだ。 めちゃくちゃ面白いのでぜひ脱輪さんのnoteを読んでもらえたらと思うが、この西くんは彼女に「ひとつも好きじゃない!」と言われても「じゃあ別の角度で考えてみよう」と伝えることで、フラれることを回避し続けている。 西くんはこう言う。 正直人間関係に関しては、別の角度から考えたところで総体としてマイナスになっていればアウトなので、角度を変える
映画『サウルの息子』を見た。 <簡単なあらすじ> 先日公開された、同じくホロコーストを主題とした映画『関心領域』の感想を読むなかで、この映画に言及している人が多かったのをきっかけに見てみたのだが、描き方は対極であるものの「見せない」という点では共通項があり、たしかに『関心領域』を語る上で言及されるのはわかるな、と感じる作り方の映画だった。 『関心領域』では、映し出される映像はほぼすべて、収容所の隣に住む収容所長家族の生活だ。収容所の外側で、ホロコーストを行う側がどのよう
※映画の内容に触れているので、内容を知りたくない方はご注意ください。 5/24に公開された映画『関心領域 The Zone of Interest』を公開初日に見てきた。 この映画は、ホロコーストを題材に製作されたものだ。といっても、暴力的な描写や、直接的な死の描写はまったくなく、とある家族の日常が描かれるのみだ。 でもその家族は、アウシュヴィッツ強制収容所の隣で暮らしている。彼らは、所長であるルドルフ・フェルディナント・ヘスとその家族なのだ。 一見普通の日常だが、生
『感情的な日本語』(加賀野井秀一著、教育評論社)という本を読んだ。めちゃくちゃ面白かった。知りたい!と思ったことが全部その直後に書かれててやばかった。 読んでた時のわたし「何?この本わたしの思考読み取ってそれに合わせて内容変わってない?先回りされてる感すごすぎてこわい!!!!」 たとえば、本書の14ページ目、序盤も序盤には次のように書かれていた。 これを読んだわたしはこう思った。 そうじゃん!!!!「友達と会った」と言うにしても英語では友人がひとりなのか複数人なのか示
久しぶりに、ある人のことが頭から離れなくなった。 『ジャック・リゴー 遺稿集』(エディション・イレーヌ)を読んでから、彼のことばかり考えている。一旦は最初から最後まで目を通したので、本棚にしまってもいいのにしまえない。 ここで目を通したと書いたのは、濃すぎてきっと全然理解できていないので、読んだと言えない気がしたからだ。これはどの本でも多かれ少なかれそうなのだけれど、本書においては特にそう感じた。 全然読めていないし、そうでなくとも、リゴーのテキストと離れるのが嫌で本棚
☆はじめに/脱輪本を読む時のわたしになにが起こっているのかに興味があります。 それぞれがベストな状態で本を読むことは、なんらかの方法や実践的な工夫=“メソッド”を身につけることに加え、自分にとって最も心地のいい「本を読む時のわたし」の状態を作り出すための心身の調律法=“コンディショニング”をよく心得ていて、初めて可能になるように思われるからです。 ところが、一般的な読書術の本では前者について扱われることが多く、後者の視点の重要性が見落とされがちになってしまっているような気