【Track 1.0 お楽しみはこれから:mayu side】 「おっ疲れ様ぁ~」 結乃の妙に明るい乾杯のおかげで、私は落ち込んでいることに気づいた。 「お疲れだね、結乃。今日何かあったでしょ?」 「えっ!? バ、バレてる?」 私に向けられた中ジョッキが不意に止まる。 「バレてるも何も、顔に書いてあるよ」 「うぅ……、茉優ぅ~」 「今日も聞いてあげるから、話してよ」 持ち上げられたままの中ジョッキに私のを軽く触れさせ一口飲むと、結乃も同じく口をつけた。 ジョッキを置
明けましておめでとうございます。 皆さまはどんな正月を過ごされましたか? 帰省された方や初詣に行かれた方など、個々様々に過ごされ心機を新たに過ごされたと思います。 私も初詣に行ったり、おみくじでは散々に書かれていたりといった正月を過ごしました。 そんなこんなで今日から仕事始まり、2023年もサイドコネクションをよろしくお願いいたします! そして、告知ということで告知です。 なんとSC公式オリジナルキャラクターが二人も誕生しました。 明るい性格のピンク色のショートヘア【
SHOT MUSICから約3年ぶりの新作アルバム『SONO MAKERS 2nd ALBUM 創-sou-』 今回はこちらの裏話を少しずつ話していこうと思います。 まず初めに目を引くのはおりょう氏の描くジャケットイラストではないでしょうか。 今回のジャケットに正式に採用されたのはこの5人のヒロイン。 IxSHE Tell 「花守栞織」(HOOKSOFT様) Suger*Style「森角初楓」(SMEE様) 白恋サクラ*グラム「久遠寺一葉」(NanaWind様) 放
金曜日。 音菜と約束している週末、というより明日を前にどうしても付き合ってほしいと懇願された俺は仕事終わりに秋葉原に来ていた。 久々だった秋葉原はシャッターが目立つぐらい、街が様変わりしているのが目に入った。俺がこっちにいた頃はもっと賑わっていたのに、時間というのは残酷らしい。 大通りに出ると客引きをしているメイドやコスプレをしている女性が等間隔で並び立っている。 「ここ、アキバなのか?」 あまりの様相に左右に頭を振りながら隣を歩いている音菜に声を掛けていた。
■登場人物 主人公 城戸 正輝 24歳 男 幼少期から容姿と中身が一致していないとよく言われている。音菜とは幼稚園からの幼馴染だったが、高校卒業と同時にある目標のために大阪の大学に進学。 大学卒業後、大阪にある大手出版社に就職。 グルメ雑誌の編集者を目指していたが高校からの女友達、明坂結実からの連絡で急遽東京に戻る決意をする。 ヒロイン 朝芽 音菜 24歳 女 気づくと一途に正輝を想い続けていて、周りからは純粋とか重いとかいろいろ言われている。だけど音菜本人は気
『再会』 『週末空いてる? よかったら遊びに行かない?』 帰宅早々にスマホをテーブルに置こうと鞄から取り出すと音菜からLIMOが届いていることに気づいた。 音菜とは高校卒業から約6年間連絡を取ってなかったけど、明坂から聞いていたような落ち込んでいる感じはなく久々に会った音菜は元気そうだった。 「6年ぶりの連絡が遊びの誘いとは音菜らしいけど」 なんとなくスマホに向かってメッセージを打ち込む音菜の姿を想像して、無意識に独り言をつぶやいていた。 「いやだ」 そっけない返