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麻酔コンテンツと、覚醒コンテンツ

個人的に
ヲタクな方の、ヲタク解説動画見るの好きなのですが、
(とはいえ、岡田斗司夫氏と山田玲司氏の動画見るくらいですが)


山田玲司さんの、このコンテンツ解説、深いわー。


70年代のマンガは、熱かった。
努力して何かを能動的につかみとれ的な。

80年代に入り、

「なにもない、平凡な、冴えないオレ。でもなぜか女性にモテモテ」という

現実世界にはありえないコンテンツがヒット飛ばすようになる。
(それまでの少女マンガの王道コンテンツが、少年マンガに輸出された感じ)

そりゃー、何も持ってないのに、

というか、

何もしないのに(ここポイント)

受け身で待ってるだけでおいしい思いできるなら、ラクですよね。

そして、山田玲司さん曰く、

「コンテンツには2種類ある。

麻酔コンテンツと、覚醒コンテンツだ」

「みゆき」や「うる星やつら」に代表される、
「何ももってないのに、何も能動的に行動しないのに、なぜかかわいい女の子にモテる」
系の、人を癒し、夢を与える(でも読者の現実をよくすることはない)欲望主義でご都合主義のコンテンツが、麻酔コンテンツ。

対して、
現実ってこうだよね、そして、現実をよくする方法ってこうだよね、とか、
深いテーマに気づかせてくれたり、とか、
要は、読者にとって、都合の悪いこと(でも真実なこと)、
(努力しないと現実はよくならんよ、とか、何も持ってない奴と仲間になりたがる奴はおらんよ、とか、勝負って負けることもあるよね、とか)
(知ってるけど、知らんぷりしたいじゃんこういうのって)

都合悪いけど、人生を変える可能性のあるのが、覚醒コンテンツ。


この2つを、「お菓子」と「ごはん」でたとえていたのも、たとえとして秀逸だなー、と思いました。

たまのお菓子って、人生に潤いや多幸感をもたらしてくれる。
でも、毎日お菓子だけ食べていたら病気になる。
中毒イクナイ。


「本当は現実を知っているけど、実はどっかに抜け道あるんじゃないかな。
 私だけはこっそりラクしておいしい思いできるんじゃないかな」

っていう麻酔から覚めて、

「ちくしょう。地道に一つ一つ行動するしかないのか」

って腹の底から諦めるところから、

人生って好転していくんですよね。

真実っていつも地味。

そして、笑けるぐらい、目の前にある。

目の前にありすぎて逆に気づけない。


自分が今から読む(or見る、聴く)コンテンツが、
麻酔コンテンツか、覚醒コンテンツか、自分でわかること、超大事。
と思った動画でした。

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