背徳感と、冬の味。
空気がまた一段階、つめたくなった。
仕事終わりのうす青い中、大きく息を吸い込んで味わってみた、誰もいないところで。
冬の匂いを、その透明度を感じてみる。
明日はいよいよ暖房が必要かも、
そろそろタイヤかえなくちゃ…
どちらかというと普段はかわいい車なのだけど、スタッドレスタイヤはホイールがかっこよくて、イメチェン、という感じで気に入っている。
今夜はアジの開きを焼こうと思っていたのだけれど、朝冷凍庫から出してくるのを忘れた…。
積まれた冬の野菜たちを見て、大根ステーキにしようと決める。
と言っても、腹ペコの人たちを満足させるために、たっぷりの肉味噌を作って、こんがり焼いた甘い大根の上にかけた。
白菜はきのことシンプルな味噌汁に。
はじめにゴマ油で炒めるとコクが出て美味しい。
あとは、じゃがいもとにんじんと卵をまるごとまとめて蒸して、シンプルなポテトサラダに。
蒸し上がったじゃがいものかけらに、冷蔵庫からうすい四角に切り分けておいたバターをのせてこっそり食べる。
こっそり、の必要もないのだけどね、料理する者の特権です。
にんじんにも、バターをのせてぱくり…。
そう。
やっぱりバターって最高!
パンのためのバターをほんの少しスプーンですくって食べたり、うすく切ったカルピスバターをそれだけで口に入れたり…
冷たくて美味しいバターは濃いミルクの味で、口の中ですうーっと繊細に溶けてゆく…
その背徳感を伴う小さな幸福を、お守りのように持っている今日このごろ。
これも、冬ならでは…という感じ。
明日の朝はきっと冷え込むから、お粥にしようかな。
おやすみなさい。