〜サッカー編〜 その③ サッカーにおける”強いチームの条件について”

この、NOTE界ではまだまだ駆け出しで、きっと隅っこのほうでポツポツと投稿をしている身ではありながら、これを読んでくださっている読者の皆様方、本当にありがとうございます。
自分のアウトプット力を伸ばすのが主たる目的ではありながら、ハートマークを頂いた通知を受け取ると、なんだか誰かの心に少しでも自分の言葉が届いたんだな、と嬉しく思います。そんな感謝から始まる、今回の記事は、サッカー編 第3段になります。

題して、「サッカーにおける“強いチーム”の条件について」です。

“強いチーム”と言われて私が思い浮かぶものは、
FCバルセロナ(スペイン)
レアルマドリード(スペイン)
川崎フロンターレ(日本)
日テレ・ベレーザ(日本)
マンチェスター・シティ(イングランド)

などなどです。では、この共通点は何か?と考えてみると、
“試合に出ている選手たちをほとんど知っている”
という点があげられました。
つまり、(情報収集に疎い)私が、日々の生活で触れるSNSやメディア放送などを通じて知り得るサッカー選手の情報網の中に入ってくる選手たちがほとんど在籍しているのが上記に上げたチームになります。私が日々目にするサッカー選手は、世界で活躍している姿を目にするのがほとんどですから、タレント集団(筆者目線)とも言えるでしょうか。

そして、


“最強の個”が集まるチームは、“最強のチーム”である

という私なりの方程式ができあがります。

今回の記事は、この私の方程式が崩れてしまったよ。というお話です。
(前置きが長くなりました。それでは本記事スタートです)



1.強い“個”が集まったチームが負けた


私達のチームの本格的な試合シーズンを振り返ると、
地域予選(リーグ)を戦い➔上位8チームが進む地域プレーオフを戦い➔上位2~3校が進む全国大会(トーナメント)を戦って、1回戦で破れ、シーズンを終了しました。

私のチームは、所属している地域リーグでは絶対王者と言われる立ち位置におり、プレーオフでも負け無しが当たり前と言われているチームでした。
実際に集まってくるメンバーを見ても、各国代表歴のある選手がいたり、強豪チームから来た選手もいたりします。つまり、強い“個”が集まるチームでした。地域リーグを戦っていても、個々の選手レベルでどの対戦相手よりも勝っているな、という感覚があり、全国大会までは、きっと大きな問題なく進むことが出来るんだろうな、という安易な予想をしていました。

しかし、結果を振り返ってみると、
地域リーグ 2位
地域プレーオフ ベスト4(準決勝)で敗退
なんとかギリッッッッッッギリで全国大会の切符を手にしました。
予想通りの結果ではなく、チームの雰囲気も良くないまま、全国大会に進み、1回戦で負け、そのままシーズンが終了してしまいました。
“強い個”が集まった“強いチーム”だと思っていたのに、結果を見れば、“強い”とは言えない結果(今回は、“たくさん勝っている”という点を判断軸に、“強い”チームを定義します)でシーズンを終えました。
また、私個人としても、“自分のサッカーを試したい”と思ってアメリカにやってきましたが、“試す”と言えるほどチャレンジできなかった部分が多く、正直、悔いの残るシーズンでした。

サッカーは11人で行うスポーツですから、誰か一人が頑張っても試合に勝てるわけではなく(かと言えば、誰か一人だけ頑張らなくても勝ってしまう場合もありますが。)、レベルの高い試合・大会になるほど、全員で勝ちに行く(勝つための努力をする)チームは、強く、勝ち上がっていくはずです。今振り返ってみれば、この部分が足りなかったために、私の所属していたチームは、悔いの残る結果に終わってしまったのではないかと考えます。

そして、冒頭に述べた、「“強い個”が集まれば、必然的に“強いチーム”が出来上がる」と思っていた私は、自分がその“強い個”にふさわしい選手となるべく、とにかく「自分自身がどうやったら強く(チームを勝たせる選手になる)なれるか」という事に焦点を当てすぎたために、チーム全員で勝ちに行くことの重要性を見過ごしたまま、シーズンを終えてしまいました。

中でも特に強く印象に残っている試合は、地域プレーオフの準決勝です。
詳しくはこちらのノートに詳しく記載していますので、ご参照ください。

今、こうして言葉にしていく作業が出来ていますが、シーズン当時の私は、
「何かこのチームに足りない」
「このままのチーム状態では、絶対に上になんて行けるはずがない」
といった感覚を常に持ちながらも、結局は
「自分が頑張ればいいや」
「自分が試合に出てチームを勝たせることが大事だ」
と決めつけ、改善したいことをそのままにしてしまっていたのです。

最終的には、このシーズンを通して、私がもともと持っていた“強い個が強いチームを作る”という方程式は、100%正しいわけではないんだという事を学びました。


2.シーズンを終えて、考察してみた。

私がこのシーズンを通して反省し、考えている中で、ある疑問があります。
それは、

「同じ目的を持っているはずなのに、どうして“チーム”になれなかったのか?」

国籍も、それまで所属してきたサッカーチームも、好きなサッカー選手も、一人一人が異なっている多種多様なチームでしたが、
「ここでサッカーをする」「全国で上に行く、優勝する」
という目的や、「サッカーが好き」という前提を、みんなが持ってやってきたはずなのに、私達は、不完全な“チーム”だったなと感じます。
どうしてなのでしょうか?


そしてもう一つ、

「チームに危機感を持っていながらも、どうして私は改善できなかったのか?」
あるいは、「改善する行動を起こせなかったのか?」

“このままじゃ全国では100%勝てない”
と、常に不安な気持ちを持って練習をし、試合をしていながらも、結局は己のためだけにサッカーをしてしまう自分がいました。
また、日本にいたときよりも試合に出られているのに、心からチームのために戦いたいと思えず、唯一チームのために頑張りたいと思えたのが、監督しか浮かばなかった、そんな自分がいました。
どうしてなのでしょうか?


当時の自分を回想すると、こんな言い訳を並べていました。
みんな、自分が試合に出ることしか考えていないし、ミスだって全部他人のせいにする。そんなチームを変えたいけど、英語うまくないし、言葉でコミュニケーションとれないから、せめてプレーで結果を出せる選手になりたいな。寡黙でクールにいこう。

そんな事を思いながらサッカーをしていたら、いつの間にか試合に負けていて、いつの間にか最後の試合が終わっていて、監督から“Good Job, Yuna.”と言われていました。
今シーズンを振り返ってみても、自分に“Good Job”と言葉をかけられる場面なんて、一瞬たりともありません。後悔ばかり残っています。


自分の殻に気づき、不要なプライドに気づきましたが、既にシーズンは終わっていました。

”強い個”が集まるだけでは、”強いチーム”は成り立たないんだと言うことを知り、その上で「何か足りない」と思っていたということは、その「何か」が“足りていた”状態のチームを知っている、ということになります(私自身の中でのお話)

それは何かというと、“チームを想う、心”でした。

私には、理想のチーム像があります。
それは、大学1年次の部活の状態です。
当時の4年生が大好きでした。試合に出ていなくとも、全員がまずはチームのために動いていて、それでいて、自分たちを「情けない」と言い、日本一になるために、常に必死に行動していました。
そんな4年生の姿が、すっごくかっこよかった。この人達が、日本一をとって嬉し涙を流している姿が見たいと思い、必死にサッカーに打ち込むようになりました。入部当初は、周りのレベルの高さにビビりながらサッカーをしていた私に、サッカーの楽しさを教えてくれたのが、あの7人です。(愛があふれている)。
3年後にこの人達みたいな4年生になれるかなんて、全く自信が持てない。そんな、超超超素敵な人達でした。

当時(大学1年)の私の目には、1~3年すべての選手が、色んな立場や目線から、4年生の事を慕っていて、尊敬していた、そんな姿が写っていたと思います。だから、日本一になれたとき、当時は初めての日本一でしたが、とても嬉しかったのを覚えています。(特に、4年生が嬉し涙を流しているとき)
みんなが、“チームを想う、心”を持つ状態、そして、みんなが日本一に向かって、様々な立場から“自発して行動することが当たり前”となっている状態。
これが、日本一をとれるような“強いチーム”なんだと考えます。
こんな状態を思い返して、比較をしていたんだと考えます。

欲を言えば、この、アメリカで出会った仲間たちと、そんなチームを作りたかったんだと思います。

強いチームって一体、なんでしょうか。



3.で、次?

ここまで考察をしてきて、思うこと。それは、
「過去は戻ってこない」ということです。
私は、アメリカではもともと1シーズンのみやると決めており、現在は日本に帰ってきています。
新しいチームはもう、次のシーズンに向けて始動していて、チームメイトに聞いたら、走り込みをしているそうです。

もう、チームメイト達は、次に向けて動き出していました。
パソコンの前でカチカチと、過去を振り返り、ぼーっと、“考察を深めました”とタイピングしている今の私は、焦燥感や孤独を感じます。

私も、次へ動き出そう。
反省、考察を、次につなげよう。そうじゃないと、アメリカで戦ったシーズンが、チームメイト達との時間が、後悔のままになってしまいます。
あの頃があったから、今があるな、と、この学びに、心から感謝出来る日まで。


それでは。

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