~サッカー編~ その④ サッカーを通して学んだこと
サッカー編は、まとめに入ります。
今回は、アメリカにいながら、そして今でも、考え続けているある事について、書いてみようと思います。
1.Be Grateful
この記事を書いている今でも、「どうして私がアメリカに行けたのだろう」と不思議に思うときがあります。
(レベルは様々であれ)海外サッカーへの挑戦は、代表選手のような、すごい選手しか出来ないものだと思っていて、これまでのサッカー人生において、自分はそれに値する選手だと思ったこと(妄想は何回もしてきた)は、小学校5年生の時が最後でした。(←このあと、小学6年生で大きな挫折を経験します)
そして、小さい頃から、アメリカでサッカーすることを強く夢見てきた、というわけでもなく、むしろ年を重ねるにつれて挫折を経験していくうちに、なでしこジャパンやプロサッカー選手という目標への道がどんどんどんどん遠のいていって、霞がかっていって、「諦め」という名の門が徐々にその道を閉めていく感覚になっていきました。
けれど、一昨年にこのチャンスを頂いてから、
現地で本当に素敵な人に出会えた時、特別な経験ができた時、誰かにこの経験を伝える時、家に帰ってきた時、こうして記事を書いている時など、
いろんな場面で、「なぜ私がこんな経験ができたのだろう」と、自分自身に常に尋ねてきました。
幸運やタイミング、人とのご縁があったからなのは、99%言い切れます。
でも、何か欠けている気がします。
“うまく行ったときは、おかげさま。
うまく行かなかったときは、身から出た錆”
これは、大学時代の大切な友達の一人が言っていた言葉です。
とてもきれいな言葉だと思います。みんながこうやって思い合えれば、平和な世界が広がっていくな、と思っています。
この言葉のおかげで、毎日を感謝しながら過ごすことができるようになりました。けれど、今振り返ってみると、感謝する対象はいつも、“私以外”でした。そういえば、いつ自分に感謝したかな~。
そこで、冒頭の問いに戻ります。
「なぜ、自分はこんな素敵な経験ができたんだ?」
周りの“おかげさま”。というのは、当たり前のことです。
でも、ふと思いました。
「そしたら周りに恵まれている人しか、素敵な経験ができないじゃないか」
私は、なんだかもやもやしました。
感謝する対象は、もうひとりいました。
自分でした。
間違いなく自分の人生に於いて大きな経験になったこの10ヶ月は、ここまでサッカーを続けてきた自分が掴み取ったチャンスそのものなのではないか、と考えるようになりました。
今の時点で、上記の問いに答えるとしたら、
「“周り”と、そして“自分”のおかげさま。」と答えます。
99%の「運・ご縁・タイミング」という要素に、1%の「自分の軌跡」を足させてください。
2.サッカーが教えてくれたこと
では、上記の考察を踏まえて、少しまとめてみようと思います。
サッカーを始めた当初、私はなでしこジャパンやサムライブルーに憧れ、将来は私もあのユニフォームを着て、ワールドカップやオリンピックで活躍し、インタビューを受け、多くの人に感動や勇気、感謝を届けるんだ!!と夢見てきました。
夢見てきて・・・15年が経ちました。私の夢は、達成されていません。
けれど、アメリカに行くという経験を得られました。
15年前、サッカーを始めたときに、当時の自分はこれを予測できていたでしょうか?
全くです。そんなこと、夢につながる通過点として全く考えていませんでした。でもこの経験を、まったく意味のないものになんてできなくて、むしろ私にとって宝物になりました。
こうした経緯から、
何かを突き詰めていくことは、
意外と人生を面白くする方向に繋がっていくのでは?
と考えます。
私がこれまで、サッカーを突き詰めてきたかどうかは、定かではないし(なんならもっと突き詰められたと思うときもありますが)、人生の先に、もっと大きなイベントが待っているかも知れません。しかしこの場で言いたいのは、そういうことではなくて、
今やっていることが、自分の理想の未来に直接つながっていないなと感じていても(ちなみに私は、今やっていることが未来に繋がっていると思えていれば、バッチグー★だと信じる派です)、その先で、何かしら役に立ったり、人生を豊かにしてくれるチャンスが掴めたりするのではないかな、と思うのです。
私は今、長野県上高地にて、住み込みバイトをしながら、宅建の勉強、時々NOTE更新をしています。サッカーとは程遠い生活で、常に虚無感を感じています。けれど、ある目標があって、今やっていることは、それに向けた準備であると捉えています。
本当にこれが自分のやりたいこと?
サッカーはどうしたの?
時間を無駄にしていない?
こうした様々な問いが毎日私の中をぐるぐると渦巻いているのですが、
記事を書きながら、サッカーが教えてくれたことを一つ導き出すことができ、今、気持ちを新たに頑張っていこうと引き締まっている次第です。
3.そして。
これまでのNOTEで書いてきた、サッカー編は、そろそろ終わりです。
素敵な出会い、とても悔しい経験、かけがえのない時間など、サッカーがあったから得られた宝物が、言葉では表せないほどあります。
そして私は、シンプルにサッカーをするのが大好きです。
サッカーには、色んなものが詰まっているなあ、そして、色んなものを引き寄せているなあと、アメリカに行って実感しました。
今までも、これからも、サッカーを通して知ること・学ぶことは尽きないんだろうなと思います。
サッカーの“おかげさま”で、私はまた一つ、人生を豊かにできました。
ありがとう。
それでは。