昔つけてた夢日記に、怖い夢があった
スマホにはメモというアプリがある。俺は何か思いついたり、メモしなきゃって時にそのアプリに書き記す。
例えば、このnoteに書くネタであったり、個人的にやらなくちゃいけないことであったり、壁紙にするまでもないが忘れたくないものをそこに残している。
最近メモの数が450近くになっていたため、ある程度整理をしようと思って昔のメモを掘り返した。一番昔のメモだと2018年。6年も前のものがある。
試しに読んでみるかと思ったが、6年も前の俺の文章はキモすぎたので途中で辞めてしまった。だが、面白いものもあった。それが夢日記だ。
そういえば書いていたな。夢日記。昔、実生活に影響が出るだの何だの聞いて、怖いもの見たさで書いていた気がする。最近は「とん」と、夢を見なくなった。見なくなったのか、それとも起きてすぐ忘れているのか、わからないけど。
そんで今更になって、夢日記をフォルダに纏めたところ全部で28個もあった。きちんと日記のように文章にしているものもあれば、単語の羅列でどんな夢だったかを書いてあるものもある。
ほとんど内容を覚えていないから、自分で書いたはずなのに人の夢を見ているようで面白い。巷では、「人の夢ほど面白くないもの(興味のないもの)はない」なんて聞くが俺は面白いし、興味がある。
人の夢も自分の夢もきちんと覚えて、どんな意味があるか知りたくない?夢占いとかめっちゃ好きだ。人が睡眠時に見るんだから、何か意味があるはずだ。もし意味がなくても、なによりロマンがある。
夢日記の中にはなかなかなホラーものもあった。一つ紹介したい。
俺の夢は知らない人しか出てこない。それを、心底思わされた夢だ。
軍艦島みたいな広ーーい廃墟の街が舞台だった。そこに1人で俺は立っていて、近くに懐中電灯が落ちてるから拾って歩いていた。
少し行くと俺の祖父がいて、声をかけようと思ったが先に歩いて行くもんだから、何も喋ることもなく2人で進んだ。祖父は元からそこまでおしゃべりな人じゃないから、その時は何も思わなかった。
割と歩いたと思う。めっちゃでかい高速道路みたいなのが、崩れて横たわっていて、俺らの道を塞いでいた。もう前へは進めなくなった。そんで俺は祖父に「戻ろっか」と声をかけた。
壁の様子が見たい俺は、その高速道路をライトで照らしてみる。すると、黄色い札みたいなのが結構貼ってあることに気がついた。俺は壁に近づく。札は赤い文字でなんか書いてある。
「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」「母を返せ」
と全ての黄色い札に、赤い文字で書いてあった。怖っと思った俺は後ずさり、振り返る。
急にその壁に背中を押し付けられた。祖父が俺の肩を持って押していた。俺と祖父は向かい合う状態。祖父はじっーーーと俺を見てくる。そこで気づいた。これ祖父に似てる違う人だと。
そこで一気に鳥肌がたった。祖父に似てるだけの知らない爺さんだった。そうして俺は目が覚めた。
起きて汗びっしょりの俺の最初の一言は、「やっぱ俺の夢って、知らない人しか出て来ないんだなー.....」