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ご縁ってふしぎだね ~素晴らしい学生が居たものだ!~

皆さん、こんにちは!
株式会社 ENONでございます。
早くも12月も終わりに差し掛かり、新年を迎えようとしております。
皆さんは大掃除や年始の準備はできましたか。
当社はゆっくりなので29日ごろになりそうです。

さて、今回は「ご縁ってふしぎだね」というタイトルでお話をさせて頂きたいと思います。
何がふしぎかと言うと、これはある就職支援をした海外人財にまつわるお話であり、その海外人財がきっかけで新たな人との出会いあり、それがまた違
った形で関係が生まれ、今に至るというお話になります。

「ご縁ってふしぎだね」というよりも、タイミングやその時の事情や状況にもよるかもしれませんが、当社「EN(ご縁)ON(ご恩)」にちなんでこのようなタイトルにしております。

ちょうど今から3年前のお話になります。
ある一本の電話が会社へ入りました。
3年前の今の時期は繁忙を迎えており、派遣事業※1 が忙しく多方面より派遣の依頼があったり、年末から大規模な派遣依頼を頂いていた企業への対応等もあり、ほとんど事務所にはいない時期でもありました。
※1:今のENONを立ち上げる前に運営していた派遣会社になります。

「お電話ですがどうしますか?」
『営業の電話ですか?どのような要件でしたか?』
「〇〇国の人材から就職の相談があって、その中でうちの求人を見つけたので就職できないかの相談らしいです。」
『私宛でしたか?〇〇国の人財の就職支援?どんな感じでした?』
「すごく丁寧な話し方で、ホームページやSNSを見られて電話してきたそうです。どうします?断りますか?」
『分かりました。代わります。』
普段は私宛に営業の電話があっても丁重にお断りをするようにお願いをしていたのもあり、電話に出たスタッフもいつも代わらないところを確認してくるという点も不思議に思い、その電話を代わりました。

話を聞いてみると、〇〇国の日本語教育や就職相談をしており、その中で就職に困っている学生が数名おり、就職が可能であれば紹介をしたいと言った内容でした。
更に詳しく話を聞いてみると費用は掛からず、まずはこの学生の就職を優先に動いているとの事、一度面接をお願いしたいと言った内容でした。

その話し方や説明の仕方を聞いて、電話に出たスタッフが”電話を繋ごう”と思った理由が分かり納得しました。
本当に丁寧でしたね。話し方も説明の仕方も。

その後、オンライン面接を行うため日時設定をし、実際に〇〇国の人財を面接しました。一般的に新卒の学生という感じはありましたが、惹かれた部分は緊張をしながらも ”目” が違っていました。目が輝いているというよりも目から訴えてくる何かがあったのを覚えています。
派遣会社の正社員として雇用し、派遣先にて就業をする事で提案をしました。学生も希望し、見学が必要という事から茨城県まで来れるかという質問に対しても、即答で「大丈夫です!すぐ行けます!」と元気のよい返答がありました。
ここまでは他にも同じような学生はいますし、これまで約2,000名の海外人財と面接をしてきた中では珍しいことではありませんでした。


こんな学生、いや人財は初めてみた

改めて日時の設定し、茨城県まで来て頂く事となった時も新潟県からの移動にも関わらず時間よりもかなり前に到着し、待ち合わせ時間の1時間前には来ていたとの事。

無事に見学が終わり、事務所にて今後に向けての説明とテストをしていた時の事でした。

鉛筆を使用してテストをしていた中、間違いもあるので消しゴムで消します。何度も書き直しをする事もあります。勉強しているとはいえ、慣れない日本語で漢字が分からず書き直す事も普通の事です。
一通り記入が終わり、最終面接という雑談をしながら会話をし、その場で【内定通知書】をお渡ししました。

帰り際でした。

ふと、机に目をやると

自分で使用した消しゴムのカスを自分の持ってきたカバンの中に入れているのです。

普通なら、そのままにして帰るか、よくても机からはたいて下に落とす程度だと思います。それが、自分の持ってきたカバンの中に入れて持って帰ろうとしています。

一瞬、目を疑いました。

今までそのような行為をする人はいませんでしたから。感動でもあり、あまりの行動に一瞬でも目を疑った自分が恥ずかしくなりましたよね。
”すごいな~ この学生はきっと頑張ってくれる” と改めて感じるところでもあり、”目” が違っていた事からもなぜかすんなり納得が出来ました。


またまた驚かせてくれた

無事に内定となり、いよいよ学生から社会人として就職をするために海外人財は在留資格の変更をしなければなりません。
【”留学” ⇒ ”技術・人文知識・国際業務”】という在留資格へ変更する必要があるのです。この”技術・人文知識・国際業務”という在留資格がよく海外人財が言う「就労ビザ」です。
※就労ビザという在留資格は無いですからね。きちんと名称を覚えましょうね。

この変更をするため、申請人(学生)が住んでる住所を管轄している出入国在留管理庁へ申請を出さなければなりません。そのため、4月からの就職としての就労開始に向けて急いで書類を準備しました。

学生が新潟県に住んでいましたので、新潟県の出入国在留管理庁 新潟出張所へ申請のため新幹線で向かう事としました。
大体の時間だけ伝え、いつも少し早く行って休憩してから合流するようにしていたのですが、

なんと!!

改札を出た先のエスカレータを降りたところにスーツを着た人が立って待っているではないですか!!
これまで、だいたいの方は普通に時間に遅れてきたり、待ち合わせ時間ちょうどに来たり、”待ってる”なんで事はなかったように思います。
それが、普段着でもよいのにわざわざスーツを着て、時間よりも早くに待っているなんて、またまた驚かされました。

しかも、しかもですよ!
「〇〇さん、お待たせ!待ちましたか?」
『いや、全然待っていません。本日はわざわざ僕のために来てくれてありがとうございます。落合さん!』
『本当に嬉しいです。僕のためにこんな遠くまで来てくれると思いませんでした。』
「大丈夫だよ!それじゃ入管へ行きましょうか!」
『落合さん、あの~、ここまでの交通費はいくらになりますか?今お支払いします。落合さん』
「えっ?!」一瞬、聞き直しました。
『わざわざ僕のために来て頂いたので、交通費を払わせてください。』

交通費の話なんてしていないし、支払って欲しいとも思っていなかったが、会ってすぐに自分から交通費の話をするなんて思いもしませんでした。
ここまでくると驚きよりも感動になってくるんですよね!
ちょっとどころではなく、かなり熱いものが込み上げてきました。


あの時に電話に出なければ

あの忙しい時期に、
普段は出ない電話を、
普段は電話を繋がないスタッフが、
たまたま事務所に居合わせた一本の電話で、
こんな出会いやこんな事が起こるとは思いませんでした。

あの電話を出なければ掛け直すという事も無かったでしょうし、再度電話を頂いても出なかった可能性があったと思います。
幾つもの<偶然>が重なって起きた事でもあり、振り返ると不思議な気持ちにさせられます。

また、この電話をして来られた方が、今は当社の【専属日本語教師 兼 講師サポート担当】をしております。


今日はここまで

今回も、最後まで読んで頂きありがとうございました。
学生との出会いや、学生の行動が胸を打つ出来事を書かせて頂きました。

話し方でどこの国籍の学生かは分かってしまうかもしれませんが、、、

少しでも、このような海外人財がいるという事を分かって頂きたくて書かせて頂いたのもありますが、【ご縁】って不思議なものだとつくづく思いました。ご縁というよりも出会いって不思議ですよね。

この学生は、いまでも変わらず頑張ってくれています。

それでは、また次回お会いしましょう。

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