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縁の木通信(2023年12月号 No. 52)
こんにちは。縁の木です。
縁の木通信は、オンラインショップ焙煎処縁の木の『縁の木の味探し探検隊定期便』の中に入っているオーナーの白羽からのお手紙です。
2ヶ月後にnoteでもご紹介をしております。
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「資源の多様性」という希望
師走をむかえ、縁の木おくらまえ店が正式にオープンしました。日々、学生の研究や修学旅行の受け入れ、レンタルスペース機能としてのイベント開催など、従来の縁の木、KURAMAEモデルにはなかった新しい風が吹いているのを感じます。
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先月は、都立晴海総合高等学校、高知商業高等学校の子どもたちとKURAMAEモデルについて話す機会を頂きました。子どもたちが自在なフレームワークをいじるように、KURAMAEモデルを基点に、地元のお困りごとの資源化を試みる姿を見ていると、頼もしくもあり、ついつい思考にブレーキを踏んでしまう自分も含めた大人が恨めしくもあります。生産調整されるオレンジも、お神輿の親棒も、給食の端材も、裾上げの布地の切れ端も、たたきになるカツオの血合いもみんな見方の角度をほんの何度かずらせば資源になる。そんなわくわくを子どもたちに改めて教えてもらっています
今月の探検隊
どうせなら縁の木ならではのサブスクリプションを。」と去年から開始した定期便「味さがし探検隊」。前半は「コンゴイジュヴィ島」です。ルワンダとの国境近く、コンゴキブ湖(写真)に浮かぶ大きなイジュヴィ島で女性たちが自立を目指し、珈琲栽培に取り組んでいます。島嶼部ながら一五〇〇メートル以上と充分な標高があり、機械が入らない急斜面で、完熟豆のみをハンドピックで収穫しています。中深煎りをやや深めに焙煎すると、酸味が抑えられ、上質でカカオのような香ばしさがあります。
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深煎りでは、ダークチョコのような味わいです。後半は「メキシコアルトゥーラ」になります。アルトゥーラとはスペイン語で高さ、標高を意味し、メキシコの珈琲の等級の一つです。格付けは標高でなされ、1,000~1,600メートルに位置します。苦味が少なくまろやかで、優しい味わいでブレンドにも多用されます。シティローストではブラウンシュガーのような味わいです。フレンチローストでは、ビターなオレンジチョコレートのような風味を感じていただけます。
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タンブラー発売
傷みやすく、堆肥化以外の活躍の道では乾燥や運搬の課題が多い珈琲抽出かすに新たなアップサイクルの選択肢が生まれました。株式会社コバヤシさんとコラボさせていただいたバイオマスタンブラーです。細身のカップは食洗器対応も可能で、シリコンのフタも漏れを防ぐ一工夫があります。試作から一年。ぜひお手に取ってお試しください。
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編集後記
「歳を取ると1年が早い。瞬きすると1日経ってるんだぜ」と祖父がうそぶいたの師走に入って思い出しています。縁の木にとって今年は、10周年に向けて飛躍を誓う1年でした。地域資源、社会資源をいかに大切にし、人が多様に交流した先に見えてくる新しい世界をいかに迎えるかを常に妄想しています。今年も1年ご愛顧、ご愛読、ありがとうございました。よいお年をお迎えください(し)