疲れを溜めるのも取るのもゲームで
2023年8月25日、大変なことが起こった。
「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン)」が発売されたのだ。
メカアクションゲーム「アーマード・コア」シリーズのナンバリング最新作。「ELDEN RING(エルデンリング)」で名実ともに世界一の企業となったフロム・ソフトウェア社が、ゲームメーカーに転身を遂げた黎明期を支えた作品とも言えるシリーズ。それに10年ぶりに動きがあったとあって、その発表はシリーズファンはもちろん、幅広いゲームファンに熱狂をもって受け入れられた。
ここまでの話がまったく分からんという方には、こちらの動画(サムネだけでも十分)を見ていただくと、ゲームファンのテンションが伝わるかと思う。
要するに、めちゃくちゃ楽しみにしていたゲームが8月末ごろに発売されたのである。
10年間、そもそも開発が進んでいるのかどうかすら分からなかったので、発表を聞いたときはちょっと泣きそうになった。
私はもともとゲーマーなのだが、息子が生まれてからは自粛していた。しかし、今回ばかりは解禁せざるを得ない。妻にも相談し、すっかりご無沙汰だったPS4を引っ張り出し、息子を寝かしつけた後こそこそとプレイできるよう態勢を整えた。
そうして1か月ほどの間、毎日のように寝る前に遊び、週末には睡眠時間を削ってまでプレイした。
結果、めちゃくちゃ楽しかったのだけれど、めちゃくちゃ疲れが溜まってしまった。いや、当たり前である。ただでさえ息子の夜泣き対応で眠れていなかったのに、そこに拍車をかけたのだ。後半は、肩こり首こりいてー!と思いながら、それでも強引にプレイしていた。後悔はしていないが、反省はしている。
溜まった疲れを取るにはとにかく睡眠時間を確保せねばならん、と思っていたところ、いいゲームを見つけた。
それが「Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)」である。
「ポケモンスリープ」は、名前の通りポケモンをモチーフとした睡眠ゲームアプリで、ポケモン好きの間ではちょっとしたブームになっている。
寝れば寝るほどポケモンの可愛い寝顔が見られるので、ポケモンが好きな人ほどまんまと睡眠時間が伸びていく仕組み。
週末はレアなポケモンに出会えるので、夜更かししがちな金曜日や土曜日の夜に、「今日もいっちょ早く寝るか!」という考えが働くのもうまいつくりだ。
子育てを始めてから、特に「夜だけは自分の時間だから……」と布団でだらだらスマホを触る傾向があったのだが、その癖がずいぶん緩和した。(ゼロになったわけではない)
早く寝れば体調が良くなると頭では分かっていても、なかなかできないものだ。身体を休めるために寝なきゃいけないと思えば思うほど、どうも寝たくなくなる。ところが、アプリで睡眠に対するインセンティブが分かりやすく可視化されると、睡眠が「しなきゃいけないもの」から「したいもの」になり、案外あっさり寝られるようになった。
寝なきゃいけないと思えば思うほど寝られないという人は、ぜひ試してみてほしい。
文:市川円
編集:べみん
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