「MBTI」が科学的根拠に乏しいと言われてエニアグラムのことを思う

人気の16タイプ性格診断「MBTI」が科学的根拠に乏しいと言われる4つの理由

日本でMBTIの関心が高まったきっかけは、韓国アイドルのBTSだったとされています。

そうだったんですか・・。
私がnoteで16タイプを書いたときは、まだそこまで知られておらず、というかブームがはるか昔に去った後で(ブームがあったのかも怪しいけど)。
最近はずいぶんと知られるようになったなあと思っていたら、そのきっかけが韓国アイドルのBTSだったとは知りませんでした。

この診断のどこに問題があるのでしょうか? ひとつずつ見ていきましょう。

まず他の性格検査との相関が小さく、妥当性が低い点です。

心理検査における妥当性とは、その検査が測定を試みているもの(ここでは性格)を的確に測定できているかを意味します。

妥当性が担保されているかは、もう既に確立されている検査との相関を見ることなどで評価されます。

次に性格検査としての信頼性が低い点です。

心理検査における信頼性とは、期間を空けて検査しても前回の検査結果と同じになる、という結果の安定性を指します。

米国オクラハマ大学のケン・ランドール(Ken Randall)氏らが行なったメタ分析の研究では、興味・関心の方向、物事の見方、外界との接し方の3指標に関しての信頼性は十分だったものの、判断の仕方に関しては信頼性が低いとの結果を報告しています。
(略)
おそらく、時間を開けて診断したら結果が変わってしまったという人は、判断の仕方に関するタイプ分けの思考型(T)と感情型(F)が入れ替わっていたのではないでしょうか?

3つ目は「夢分析」などで有名なカール・ユング(Carl Jung)の理論がベースになっている点です。
(略)
ユングによる性格の分類は、ユング自身の観察や経験に基づいて作られており、客観的なデータに基づいたものではないとされています。

そのため、性格検査として利用することには問題が指摘されているのです。

最後に、この診断では思考か直観かのような二項対立型の指標を用いて、タイプを決めているため、その中間となる部分が考慮されていないという問題があります。

だそうです。

これを読んだ後に、私がよく使うエニアグラムについて書いておくと、

MBTIで指摘された
1つ目の「他の性格検査との相関」は不明。
2つ目の「性格検査としての信頼性が低い点」はMBTIと同じ。誤認は多いです。
3つ目の「客観的なデータに基づいたものではない」もMBTIと同様。
エニアグラムなんて、どこから来たかの証拠は無いものだし、性格を決めたときも、その根拠は示されていません。
4つ目の「その中間となる部分が考慮されていない」も同様です。ウイングで偏りを説明しているもののタイプは明確に分けられています。
これたぶんどこかの誰かがエニアグラムの新しい理論としてタイプ0.5(タイプ9とタイプ1の中間)、タイプ1.5(タイプ1とタイプ2の中間)なんてことをやりだしたら、それに飛びつく人も出てくるとも思っています。
ただしそれでも、先ほどの3つの問題点から科学的根拠に乏しいとは言われ続けるでしょう。


そのうえで あえて肯定的に書けば
最近のAIが、筋道立てて考えられず記号接地もしておらずとも、どんどん使えるようになっていて、人々もリスク込みで活用しているように、
科学的根拠なくとも、使える範囲でエニアグラムが使えればそれでよいと思っています。

あと
「良いアイデアは広がる」
とも思っています。
なので
私がエニアを語ったとき、語った以上の気付き(やヒント)が読み手にもたらされれば、私がエニアグラムを使う理由となります。
私はそういったことを目指しているという話でもあります。


私の立場は
「黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのが良い猫だ」
です。
エニアグラムが私にとって良い猫であり続ける限り、私はエニアを使うだけです。

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