もう日本人の8割は境界を越えられないバカだから(エニア話でもなく)

『あまりにもバカが多いことに絶望。闇バイトについて潜入調査中の「ベテラン迷惑メール評論家」が感じた知の格差』
の はてな におけるブックマーク数が千を超えている。

暗い気持ちになる。
確かに良い記事なのだけど、他の記事と比較して数が飛び抜けていることに引っかかる。

たしか中川淳一郎の本だったと思うが、ウェブに関係する本を読んでしまったから、こういう現象に敏感になる。

自分にも語ることができるお手軽な話に嬉々として飛びつく人が多いという事実の確認となってしまう。

トークン長の短い人がいる。私も人のことは言えないがそういう人がいる。
「今北産業(今来たばかりだから、今までの話の内容を三行で説明よろしく)」と同じで、理解の時間窓が狭くトークン長の短い人というのは多い。これはたぶんベルカーブとなっている。
私も長くは無く、短いほうの自覚はある。長い記事は読み飛ばす。本格的な記事からnoteの記事まで長い記事は読み飛ばす。

この記事はトークン長を短く切っている。なのでバカが集まる。そういう解釈も可能になる。

バカって言ったら、今の時代、8割以上がバカに該当するかも知れない。
2016年の時点で日本製AI(東ロボくん のことです)が大学受験生の上位2割に入っている。今なら、もっと上の結果を出すだろう。
となると、日本人の8割以上がAIに負けている。
そういった意味においては、8割以上がAIにかなわないバカだということになる。
8割以上が境界を越えられない人という見方もできる。

そんな多数派バカが気軽に消費できるニュースとして、「自分たち以上にバカな人の話」に群がっている。そのように見える。


蛇足
でもねえ。将棋だって、もはやAIに勝てないから。
これからはAIに勝てる人のほうが珍しくなってくるのかも知れない。


さらに蛇足
今井むつみさんの話を読むと
このAI時代には二つのことを意識しておいたことが良さそうに思う。

一つ目

AIがもっとも不得意とするのは、「知識を使うこと」である。
人間が知識を与えても、AIはそれをいつ、どこで、どのように使うのかがわからない。
複数の分野の知識を自在に組み合わせて新しい知識を創造することも、自分からはしない。

『岩波新書『学力喪失』今井むつみ なぜ学力は「喪失」されるのか』
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/091800417/092000008/

二つ目

(略)実は、それよりもっと重大なリスクがある。やみくもに「効率化」のために生成AIを使い、子どもが自分の頭で考えずに、すぐに答えを求めることが習慣になったら、ほんとうに大事なことにも記号接地できなくなり、つねに知識のかけらを求めて情報の海を漂流するだけの人間になってしまう。自分が解決する問題のために、どういう情報が必要なのか。膨大な量の情報の中で、どの情報が重要で、どの情報は棄(す)てるべきなのか。どの情報は信頼でき、どの情報はフェイクなのか。その判断も自分でしなくなってしまう人間ができてしまったら、ほんとうに怖い世界になる。

『岩波新書『学力喪失』今井むつみ 生成AI時代に求められる教育とは』
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/091800417/092000009/

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