品川祐とプライド(タイプ2の話)
前回、品川庄司の品川祐(しながわ ひろし)がタイプ2に見えると書いたので、もうちょっとそれについて書いてみます。
タイプ2の特徴の一つにプライドというものがあります。日本においてのプライドの使い方は、「彼、プライドが高いから。」や「俺にだってプライドはある!」と言った使い方だと私は理解しています。たいてい「誇り」や「自尊心」という日本語に訳されてますね。
ただこれは、"普段の使いかた"であって、エニアグラムでは少し違ってきます。といっても私的解釈においてなのですが、どうもタイプ2を見ているとプライドというものの範囲が広いのです。
そしてこのプライドは、タイプ2にとっての逆鱗となりえます。逆鱗とは伝説の動物、龍のあごの下のほうに生えている一枚だけ逆方向の鱗のことを言います。龍は、普段は人もあつかえる動物だそうですが、逆鱗を触ってしまうと、龍は激高して人を殺してしまうそうです。
仕事において、タイプ2のミスを指摘した場合、ミスだけを問題にしたつもりでも、タイプ2の逆鱗に触れることがあります。その指摘が正しいか正しくないかより前に、「俺をこけにしやがって!」「恥をかかせやがって!」となります。もちろん知的な立場にいるタイプ2であれはそこまで逆上しませんが、気分は悪くなります。根に持ちます。こじれます。ですから、プライドを傷つけないように面子をつぶさないようにタイプ2には接する必要があります。逆鱗に触れた場合の悪影響はいろいろ出てきます。きっと、その悪影響は、あなたを悩ませることでしょう。
こういうとタイプ2からすんごい恐い目でにらまれそうですが、お局様はタイプ2なのでは?と私は見ています。このお局様は女性を指す言葉ですが、男性にもあてはまります。人への優しさと、プライドが渾然一体となった存在として私はお局様をとらえています。
品川祐は「つまらないんだよ。」と言われるのを非常に嫌がると聞きます。冗談で言われているのが分かっていても腹が立つといいます。これがお笑い芸人としての品川さんにとっての逆鱗。プライドなんです。
昔、品川さんは「品川です。」と決めポーズをしていました。これは今はしなくなって、本人の判断だったと思います。でもこれが、他人から「あのポーズ、やめたほうがいいよね。」だとか「なんか最近見飽きた。」とか言われていたら大激怒したのではないでしょうか?品川さんがタイプ2というのが正しければ、不機嫌くらいにはなったと思います。
もうひとつ思うのは最近品川さんがテレビに出ない理由が書かれている文章があって、そこには、以前出演していたときにADだった人たちが出世して、番組を作るようになったときに品川さんを敬遠するようになったから、と書かれていました。これは、品川さんにしてみればどうなのでしょうか?今まで、下だと見ていた人が出世したからといって、急に頭を下げたり、取り入ったりするのは、品川さんのプライドが許さないのではないでしょうか?
自分より絶対的に立場が上なら、ある程度我慢できるでしょうし、喜んで下につくかも知れません。ですが、少しでも自分が上だと思ってしまったならプライドが出てしまう。そしてこのプライドというものの関わる範囲は広い。 これが品川さんの活躍の邪魔をしているのではないかと私は想像しています。
「思い上がりと 笑われても 譲れないものがある プライド」
PRIDE CHAGE and ASKA