感情の否定点、タイプ3
前々回、前回に続いて、今回も、ヘレン・パーマーを引用します。
タイプ3は、ハートセンターの否定点に位置する性格タイプです。
ハートセンターにあって、ハート、つまり感情を使えていないと言われています。
私から見たタイプ3は感情的な人なのですが、エニアグラムでは感情を使えていないと言われています。
これをヘレン・パーマーが解説していたので、引用してみたいと思います。
『エニアグラム(1998 ヘレン・パーマー)』より
走るのをやめてリラックスすることが、タイプ3には恐ろしい。とくに、ゆっくり座って今の気持ちを語るなど、タイプ3にとっては脅威である。感情なんてものは煩わしく、非生産的で、仕事を片づけるのには邪魔なものだ。そう思っているタイプ3は、感情が表に現れそうにんると、ギアを入れかえ、急いで次の仕事に没頭する。全勢力を傾けさえすれば、どんな仕事でも成し遂げられる、とタイプ3は信じている。
タイプ3は、働き方を知っている。しかし、感情については学ぶ必要がある。タイプ3の生き残り戦略は、感情を払いのけることだ。感情は人を立ち止まらせ、仕事の邪魔をするからである。(略)仕事を果たそうと躍起になっているタイプ3にとっては、感情とは押さえ込むべきものかもしれない。
こういった意味で感情の否定点と言われているようです。
関連して、昔、テレビでエニアグラムの特集番組があったときのことを思い出しました。
番組の中でいくつかエニアグラム関連の話題を取り上げていて、その中に、「タイプ3男性とタイプ7女性の夫婦が、一緒にワークショップに参加してみました」というのがありました。印象的だったのが、ワークショップが終わった後の感想でした。タイプ7の奥さんに対して、ワークショップに参加していかがでしたか?と聞くと「楽しかった」と答えたのですが、同じようにタイプ3の旦那さんに聞くと「・・・・・」、そこで、もう一度、奥さんに聞くと「楽しかった」、で、旦那さんに聞くと「・・・・・」、このとき、タイプ3は自分の感情に自覚が無いと解説していたように思います。
私自身は、タイプ3の否定点なところはよく分かっていません。確かにタイプ3は、成功志向・目標志向なので、自分の感情を二の次にする傾向はあるとは思います。自分の感情にこだわることなく、相手や周りの感情に合わせて、振る舞いを変える。なんというか、相手に即興で合わせて、ダンスを踊っている感じです。とにかくダンスをより良く見せるために踊ろうとする感じです。そのとき、自分はこう踊りたいといった感情は抑えられています。そういった意味での感情の否定点ならば、タイプ3の中にその傾向を感じますね。
なんだか、とっちらかった説明になってしまいましたが、今回の文章が何かの参考になれば幸いです。
参考
『【エニアグラム用語】センターとは?』
『【エニアグラム用語】否定点とは?』