【エニアグラム用語】ウイング(ウィング)
回りくどい説明をします。長くはないのでお付き合いください。
エニアグラムを通して人を見ていると、判別に困る人がときたまいます。
例えば、タイプ4(芸術家)かタイプ5(思考者)か分からない人が出てきて、タイプ4のようなことも言うし、タイプ5みたいなことも言うし、という感じです。「子供のころ住んでいた所のような濃い青い空の下に住んでみたい。だから引っ越してきました。」と言ったかと思うと、「映画は映画評を見てから、何を見るのか決めます。」と言ったりして、どちらかの判別がつきにくい人がたまにいます。
こういう隣り合うタイプの境界線に近いところにいる人を説明するのにウイングを使います。先ほどの人の場合は、タイプ4ウイング5か、タイプ5ウイング4となります。ちなみに、ウイングが強く出ている人は、本人も他人も、その人のタイプを誤解することがあります。
ウイングがそれほど強く出ていない場合でも、ウイングは性格の表われ方に影響を与えます。リソとハドソンの本では、たしか、タイプ4ウイング3を『貴族』、タイプ4ウイング5を『ボヘミアン』と名付けています。タイプ5ウイング4なら『偶像破壊者』、タイプ5ウイング6なら『問題解決者』です。
用語解説 ボヘミアン【Bohemian】
大辞林 第三版 より
1.(略)
2.社会の習慣に縛られず、芸術などを志して自由気ままに生活する人。
3.4.5.(略)
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 より
(略)さらに 19世紀に入って、ボヘミアンは社会の慣習を無視して放浪する芸術家の代名詞のようになり、のちに同様の知識人や放縦生活者まで広く含む呼称となった。
ウイングというのは、羽根の意味で、どちらか片方の羽根があるという感じです。
エニアグラムにおいて、隣り合う2つのタイプで判別がつかない人(つきにくい人)は多く、このようなときに、ウイングという言葉を使えば、説明がしやすくなります。
先ほどのタイプ4ウイング5は、T4W5と書くこともあります。
実在の人物で言えば、明石家さんまは、タイプ6という意見とタイプ7という意見の2つがあり、上級者の間で意見が分かれています。私はタイプ6と見ていますが、こういった場合、タイプ6ウイング7か、タイプ7ウイング6ということになります。
ぱっと見の雰囲気だけで言えば、タイプ7なんですがね。
参考
『明石家さんまの性格タイプ』
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