【エニアグラム用語】レベルとは?
同じ性格タイプであるAさん、Bさんの二人であっても、人によって、好感が持てたり、最悪だったりすることは、エニアグラムではありえます。同じ性格タイプのはずなのに、なぜ、違いが出るのでしょうか?
また、同じ人物の中でもそういった状態の変化というものはあるものです。「あの人の良い面だと思っていた部分が、今は悪く出ている、困ったものだ」といったことも日常ではあると思います。
これらをどう説明したらいいでしょうか?
これらのことを説明したのが、ドン・リチャード・リソです。
このような違いを説明するのに、レベルという言葉を使います。
ドン・リチャード・リソの本の中で説明されています。リソの本(リソとハドソンの本)では各タイプを大きく「健全な状態」「通常の状態」「不健全な状態」に分けていて、細かくは、レベル1からレベル9までに分けて説明しています(「健全な状態」が、レベル1~3、「通常の状態」が、レベル4~6、「不健全な状態」が、レベル7~9)。
私が使う場合は、たんに、精神状態が良いとか悪いとか、その程度の意味合いで使っています。
最近、リソが書いた『性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム(1992/10版)』を読んだのですが、タイプ9の不健全な状態の説明の中に「投げやりな態度」とあって、これは、私が書いた『善人しかいないのに』の、いつの間にか、楽しいひとときが喧嘩みたいになってしまったときの、ストレス状態におかれた男性Bの態度に当てはまります。
男性A「おまえ、人間としておかしいよ。」
男性B「ああ。だったらそれでいいよ。」
男性A「社会人としておかしいよ。」
男性B「ああ、わかったよ。」
「投げやりな態度」ですね。
ちゃんと書かれていましたね。驚きでした。
2019/09/25追記
独断と偏見で書く、レベルの勝手な説明。
〔健全〕
レベル1:そのタイプにおける夢の理想形。
レベル2:このレベルまで行けば、広く名前が知られているはず(たぶん国を超えて)。
レベル3:まれにここまで行く人あり。タイプから来る良い面を他人から言われている。
〔通常〕
レベル4:上手くいけば、このレベルまではいける。自分らしくて、まあまあ調子良い感じ。タイプらしい動き。
レベル5:良いと悪いの中間点。
レベル6:ストレスを感じたり、ストレスを与えたり。多少の問題がある人だと他人からは見られている。本人は納得がいかないでいる。
〔不健全〕
レベル7:ときにここまで落ちる。問題が深刻化してくる。
レベル8:最悪な状況。
レベル9:末期。そのタイプにおける悪夢の形。
なお、リソ&ハドソンの本では、レベルの説明がタイプごとに詳しく説明されています。
※ レベルを引用して説明した文章の例
『概念形成者』
『通常のタイプ6(これで近頃の日本を説明する) 』
参考
noteでは、2000年刊行ドン・リチャード・リソとラス・ハドソンの『性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム』についての文章も書いています。
合わせてお読みください。
・『性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム』がなぜ中古で8万もするのか?
・『性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム』の悪用方法
追加
・『あなたのレベルの上がっているかの確認のしかたを お教えします』
・『あなたのレベルが下がっているかの自己判断のしかたを お教えします』
・『レベルは落とさないほうがいいですよ』