親しくなりたいときのタイプ3の行動

 『アメリカはなぜ成功しているのか?』を書いたので、補足する意味もあって、この文章を書いてます。

 タイプ3は賞賛を浴びたい性格タイプですが、誰かに近づきたいとか仲間になりたいとかなると、
相手に合わせる行動をとります。以前、タイプ3の動きを相手に合わせるダンスと例えましたが、相手の文化に合わせようとします。
 ただ、そこは最短距離のタイプ3なので、手っ取り早く合わせようとします。

 例えば、あなた(もしくは、あなたたち)に近づきたいタイプ3がいて、あなたがエニアグラムに興味を持っていると知ったら・・、
 そのタイプ3があなたとさほど親しくないなら、「わざと視線に入るところで性格占いの話を始める」だとか「わざと視線に入るところで性格占いの本を読む(手っ取り早さを好むタイプ3にとっては、性格占いもエニアグラムも大して違いはありません)」だとか「エニアグラムの本を買って机の上の見えるところに置いておく」だとかします。
 なぜ、直接話しかけないのか?それは、直接話しかけて失敗したら、、、失敗したら、、、、失敗!?、そんなこと私の辞書に無いのに! 私は失敗なんてしないのに!!
 そう、タイプ3は失敗を怖れているのです。失敗は感じたくないのです。だから失敗を感じなくて済むような行動を取ります。

 タイプ3が、あなたと少し親しければ、「エニアグラムですか」と話かけたり、「俺って遊離タイプですかね?」と言ってみたり、共通の話題として話そうとします。でも、そこはタイプ3、細かい話はできません。じつはするつもりもありません。手っ取り早く共通の話題となる単語を使っているだけです。目的はあなたと親しくなること、もしくは、あなたたちの仲間に加わることです。

 他にもこう話かけてくるかも知れません。「心理学は俺に聞いてください」とか。自分の強みを提供することで、親しくなろうとします。

 ここから、話はタイプ3国家アメリカの話になります。

 この最後に説明した、「強みの提供」がうまく機能して有機的につながったときに、スピードが生まれ、これがタイプ3文化のアメリカの起業を支えるものとなっています。
 成功と賞賛という共通の価値観がある中で、成功という共通の目標を目指して、強みを提供し合い、加速していくのがアメリカだと言えます。

 ただし、それがうまく行かず、失敗が見えてきたときには、タイプ3の失敗に弱い姿が露呈します。うわべを取り繕ったり、途中で止めてしまったり、無かったことにしたり、
そうして、また、別の成功を追い求めたり、するのです。

 この文章を読んで、「日本と何が違うのか」と思ったかたは、『ネガティブ、ポジティブ、日米の違い』をお読みください。
 日本で起業がうまく行かない理由は『あなたの家、火事になってませんか?』をお読みください。

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