酒井 絵美 / 音楽家・音楽民族学者
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北欧の楽器 ハーディングフェーレでクラシック音楽を弾いてみた
いやー久しぶりにクラシック音楽を弾きました! (これをクラシックと呼ぶならば) 演奏したのは、エドヴァルド・グリーグ作曲『ペール・ギュント』Op. 23 より「ハリング」です。 この曲は、オーケストラの中ではヴィオラソロで演奏されることが多いですが、初演はハーディングフェーレで演奏されたそうです。 ハーディングフェーレは、ヴィオラやヴァイオリンよりも駒(ブリッジ)が平らで重音を演奏するのに向いているので、私は繰り返しの時に重音の付け方を変えて、自分なりの解釈で演奏しています。 国民楽派であるグリーグは、ハリングやスプリンガルなど、ノルウェーの民俗舞踊を主題にした曲をたくさん作曲(あるいは編曲)しています。子供の頃ピアノで弾いた時に、こういうダンスなのだとわかっていれば、もっと練習を楽しめただろうな〜! グリーグを演奏する方の参考になれば嬉しいです。
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北欧の楽器 ハーディングフェーレの曲を、なるたけポップにしてみた
今回は「ハーディングフェーレの伝統曲を聴きやすくしてみた」というややふざけたタイトルで、ノルウェーの伝統音楽をアレンジしました。 ノルウェーの伝統音楽って、どうですか?好きですか? わたしは初めてハーディングフェーレ(ノルウェーの伝統楽器)のソロのCDを聴いた時、正直なところ「謎でよくわからない音楽」だと思いました!(爆) ちょっと話が脱線しますが、アイリッシュ音楽も、初めて聴いた本場のCDは、泥臭くてちょっとダサいなと感じました!(爆) 今でこそおしゃれな音楽として定着したアイリッシュ音楽も、バリバリの現地の音は、無印良品でかかっているような洗練された耳馴染みのいい音楽ではありません。 日本で若いアイリッシュ音楽愛好家が増えたのは、John John Festivalやtricolorのような日本のおしゃれなバンドが、ポップでかっこよくて時に泣ける素敵なアレンジを発展させてきたからだと思います。 (素敵なバンドはあげきれないほどたくさんあります!) さてさて、現在の日本には、ハーディングフェーレ伝統曲のおしゃれなアレンジというのは、まだないように感じます。というか世界を見渡しても、ノルウェー本国をみても、日本人の心を揺らすようなものは多くないと思います。 なので、日本人にとっても馴染みやすいような、とはいえノルウェーらしい個性を失わないアレンジを、私がしていこうと思うようになりました。ノルウェーの音楽は微分音が入ったりリズムのゆらぎが強いので、アイリッシュ音楽よりもポップにするのに工夫が必要で、そこが自分にとっては面白いです。 これまで「ノルカルTOKYO」「ティプシプーカ+」「3 tolker」といったユニットでも近いことをやってきたので、聴いたことのない方は各種配信サイトやアルバムでぜひ! こういう気持ちになれたのも、これまで何度もノルウェーに滞在して、かれこれ7年近くノルウェーの伝統曲に取り組んできたからなのかな〜とか、ゴリゴリの伝統曲のアルバム出した後だから自由な気持ちになっているのかな〜とか思っています。 ◆◆◆ 直前のお知らせですが、本日2月27日(日)17:05〜18:50、ちきゅうラジオ (NHKラジオ第1)「世界の民族音楽特集〜弦楽器編」に、ノルウェーの伝統楽器ハーディングフェーレ奏者として出演します!放送から1週間、聴き逃し配信もあります。 https://www4.nhk.or.jp/gr/
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ハーディングフェーレでクリスマス曲を弾いてみました
ハーディングフェーレで伝統曲以外も弾けるよ!ってことや、ハーディングフェーレだけでアンサンブルするのも楽しいよ!ってことをお伝えしたくて、動画を撮ってみました。 自分でハーディングフェーレを重ねるのは初の試みだったので、色々な発見がありました。今回の一番大切な発見は、ひとりで演奏しているだけでも既に共鳴して高音域がたくさん聴こえているから、アンサンブルを上に積み重ねても効果が薄いということ。ヴァイオリンだったら高音域で弾くと盛り上がるのですが、ハーディングフェーレでは、低音をなるべく鳴らし続けて、ふわっと空間を広げる感じにするとよさそうです。 今回は久しぶりに二画面の動画を作ろうとしたら、セッティングで何度もミスをして疲れ切った録音になってしまったので、次は演奏に集中したいです。
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Huldreslått I(ノルウェーの伝統曲)
昨年リリースした、ブックレットCD『Vetla Jento Mi ~ハーディングフェーレ伝統曲集~』。 ソロ作品なので宣伝するのが気恥ずかしく、レコ発もいまだしておらず、そうこうしているうちに自分でも忘れかけていたのですが、先日友人のアトリエで流れているのを聴いた時に「我ながらいい作品だな!もっとたくさんの人に聴いて読んでもらいたいな!」と思いました。 というわけで、これから、アルバムに収録した曲の動画を少しずつあげていこうと思っています。 よろしければ、ご視聴ください。 作品詳細 https://www.emysakai.com/vetla-jento-mi ご購入はこちらから https://emysk.stores.jp/items/609f65819a5b751c56c01ccc
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