日蓮正宗の御僧侶は妻帯ってしていいの?

ご僧侶が妻帯してもいいのかという
問題に在家の僕が切り込んで行こうと思う。
前回肉食を書いたら次は妻帯ですよね。

さて、日蓮大聖人の御妙判には
世末になりて候へば妻子を帯して候比丘も人の帰依をうけ魚鳥も服す僧もさてこそ候か
日蓮はせさる妻子を帯せず魚鳥も服せず(四恩抄 佐前)にとあります。
世も末になったから妻子がいる比丘も人の帰依をうけ
魚や鳥を食べる僧侶でも帰依をうけるだろう。
ってことです。
妻子がいたらいけないとは別に書いてないんだなって思いました。 居ても僧侶だろうけど日蓮大聖人には居ないです。という書き方であります。

ということなは妻子が居てもいいのだろうか

戒律にはなんて書いてあるんだろう。
日蓮大聖人が用いてる戒、
現在日蓮正宗が授戒しているのは金剛宝器戒であります。
金剛宝器戒の内容は本門戒体抄に記してあります。本門戒体抄には不邪淫戒とはありますが 不婬戒とはありません。
不淫であれば妻帯は禁じられることです。
ですが不邪淫というのは妻以外としては行けないいう意味であり妻がいる前提の話です。
これを考えると
あれ?いてもいいの? となります。

では、実際問題どうだったのかという話です。
日蓮大聖人、日興上人のご時世に妻帯をしていた僧侶がどれだけいたかということです。
少しだけ調べてみました。

日蓮大聖人の門下において妻帯をしていたのは
阿仏房日得上人がいらっしゃいます。 ただ、いつから結婚していたのかは定かではありません。武士であったころから結婚していたと見るのが自然です。 富木殿、大田殿、曽谷殿、南條殿など 入道僧も居ますが これも武家の時から結婚していたと見えます。

日興上人のお弟子さんならどうだろうか。
びっくりする記述を見つけました。
日興上人の弟子分帳 本尊分与帳とも言います。
女人弟子分の中に
同国 高橋筑前房の女子豊前房の妻は日興の弟子なりよってこれを申与うる
隣に駿河国とありましたので駿河国のことです。

僧侶の娘で僧侶の妻?

そしてこの方の父上を見つけました。
駿河国岩本寺住の筑前房は豊前房同宿也 日興の弟子なり
よって申与うる所件の如し但し聖人滅後後に背き了んぬ

お寺に住んでいて お父さんも僧侶で旦那も僧侶。

日興上人の頃からこれが許されていたなら
妻帯もできるよねって思いました。

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