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音煮込み鍋
1月に制作したサウンドコラージュ的な曲。 テレビの音やオペラ、その他色んな音を混ぜ合わせてみた。 キーリンバというカリンバを模したかわいいアプリがあってそれで作ったメロディーも使用。 結果的に鍋がグツグツ煮えているような音になったので、色んな音を鍋に入れて煮込んでいるイメージで「音煮込み鍋」というタイトルにしてみた。 ちょうど煮込まれた音が蓋をガタガタいわせて溢れ出しているような箇所もあるし。 このタイトルになる前は「テレビの見る夢」というタイトルだった。その前には「テレビの死後世界」みたいなイメージもあった。 そもそも曲に対して、「後づけでそのコンセプト性を高めるようなタイトルをつけたところで何か良くなるのか?」という気もするが、素人が作ってみただけの曲に音楽的なクオリティからは独立したアイディア、イメージの面白さをエンチャントできるだろうとは思っている。 自分で作った曲を「どう解釈すればより面白く思えるか」という遊びでもある。 ついでに言えばこの曲を真面目に解説してる理由も解説することでちょっとでも、より面白いと思える、思われうる曲に仕立て上げてやろうという気持ちからで、それも遊びではある。 ちなみにこの曲では、薄い水彩絵の具を何層も塗り重ねる技法を音楽制作に変換するイメージで換気扇やエアコンなどのあってもなくても変わらないような音を小さな音量でいくつも重ねるという実験をしてみた。 結果的にモコモコとした柔らかい空気感のあるサウンドになり、耳馴染みが良くなったような気はする。 このサウンドの柔らかさが当初の「夢」とか「死後世界」といった曖昧模糊とした印象の原因でもある。 カバー画像は以前描いていた絵をAIアプリで加工したもの。 西洋絵画的な画像なので曲中のオペラのヨーロッパ感を補強する効果狙い、というよりかは画像フォルダから消去法で曲に合いそうな部分がある画像を選んだ結果。
神話と通話
1月にFL Studio Mobileで作った不穏な感じの曲。 ギリシャ神話の男女の神が電話で何かを話しているイメージ。 The Infinite Drum Machineという色んな物音でリズムを作れるサイトの音も録音して使ってみた。 コーラスを模した音色にリバーブを掛けると結構それらしくなるとわかったことが面白くて、左右の男女のコーラスの掛け合いが主なコンセプトになった。 最初はノックような音が持つ焦燥感から、男コーラスにストーカーの印象を持ったり、あるいは夫婦神や神話の類型「見るなのタブー」を女神が男神に警告しているイメージもあったが、そこまで限定的な意味のタイトルにする必要もないと思ったので「神話と通話」というやや漠然としたものにした。 音素材の配置がかなり適当なので、もっと差し引きして調整した方が良かったのだろうが、1度出来たと思って離れた曲に後から手を加えようという気にならなかった。 無駄に曲が長くなる傾向があったので約2分と短くできたのは良かった。 そんなにエフェクトを掛けたり、音をいじくり回さなくてもなくても一応曲っぽくなるということも学べた。 今聴くともっと展開を作る工夫をして、のっぺりとした金太郎飴感をなくすようにした方が良いんだろうなと思う。 というか作り込んでなさすぎるのが問題か。 でも、総合的にこのコンセプト性とコーラスの掛け合いは気に入ってる。 カバー画像はAIのアプリ「AI画伯」で作成したもの。