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BTSメンバーがメンバーにインタビューする/BTS 'BE-hind Story' Interview 全感想

YoutubeのBTS公式で公開されている「BTS (방탄소년단) 'BE-hind Story' Interview 」は、BTSメンバーがアルバム『BE』の楽曲を中心に、直近のメンバーの音楽作業、展望、クリエイティブスタイルなどに関して詳しくメンバー同士でインタビューするコンテンツである。

昨夜20時に公開されたばかりだが、オンタイム放送時では日本語字幕がなく、深夜に英語、日本、中国語訳がつけられたものがアップされては、これはとても興味深くて勉強にもなる、貴重なVTRじゃんか!と夜中にテンションが上がった。

ものづくりに関わっている人なら「わかるなあ」とか「そうやってBTSは作業を進めるのね」とか、「キーワードからの肉付け」といった言葉に頷きまくるように思う。いま世界中が注目するBTSから、クリエイティブ・ノウハウを学べる機会なのかもしれない。いつか「note」に、プロの目線から解説された記事がUPされそうだなあ、と予想する。

この手のテーマ記事は丁寧に書きたいなどと思っていたけれど、どうやら私はいまのこのテンションの高さの衝動を抑え、いったんこれを寝かしつけたら、今後一生このネタを書かないような気がする。

物理的な話をするとどう考えても、14パターン考えては書くのは、大変すぎる(笑)。

だからテンション高く書きたい欲と熱があるうちに、粗くても今、文字にしたためようと思う。

彼らのものづくりに対するたくさんの言葉に触れ、琴線に触れた部分を、自分なりに考えては出した感想メモみたいなものを、ここに書いていこうと思う。

(日本語字幕をスクショしながら二度、インタビュー映像を見たけれど、起床したとたんにパソコンを開き、荒ぶるように書いたので間違いがあるかもしれません)



①ジン×ジョングク

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●インタビュアーとしてのジョングク

グクは、質問対象者(ジン)の目をまっすぐ見る。インタビュー項目はざっくり事前に用意されていたのであろうが、ジンが返答で言葉足らずなところでは、グクは聞きにくいこともどストレートに質問していた。ビビらないインタビュアー。

ただし追随して掘り起こすようには、追わない。あまり「自分を知られたくはない」ジンの性格を、きちんと理解しては、不快な思いは絶対させない。

声やテンション、トーンが低いのがなんだかグクらしくって、良かった。またグクから発せられた、RMへの尊敬の言葉「万能」が印象に残る。

●インタビューされる側のジン

「とにかく真面目にやることだけは自信があります」「自分は単純」「単純だからいいと思うんです」「指示を出してもらえればその通りにするタイプなので」

そういったジンの言葉からは、彼がプレイヤー側であることがわかる。

きっと、監督に指示されてはその世界観を作っていく俳優業にも、ジンはきっと向いている。憑依型ではないタイプの良い役者になれそうだ。

また自分を表現するのに「単純」というワードのセレクトしたことが、とてもよかった。

「単純だということは素の自分なので」

「BTSのジン」を常につくろうと頑なだったキムソクジンは、つらい時期を抜け出したいま、少しリラックスして素を見せる方向に気持ちが向かっていっているのかもしれない。

②ホビ×ジョングク

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●インタビュアーとしてのホソク

アメリカのインタビュー番組を見ているようなMCスタイル。とても分かりやすく、ストレートにスタイリッシュに質問。末っ子にインタビューしているからということもあるが、肯定しては背中を押すような言葉を度々かける。

「この辺でいろいろと挑戦してみるものを良いと思うんだよね」とホソク。

まさにそうだと思う。いまのBTSの立ち位置だから、挑戦できる。

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●インタビューされる側のグク

「データ不足でうまく出力できないんです」のグクの言葉にうなずきまくる。わかる。頭のなかにぼんやりとあるものを、出力するのにどれだけ経験や才能や努力が必要なことか。そしてそれに足掻く時間は、死ぬほど苦しい。

また自分の経験や考えを「ものづくり」に落とすことは、わりと「やりやすい」作業だと思う。バンタンはそのスタイルで音楽をつくっていくメンバーが多いし、「それこそバンタン」でもあるが、でもそれだけではなくて「いろんな話を表現するアーティストになりたい」と語るジョングクの野心に惹かれた。

その野心は、劇的にしんどく険しい道だと察するけれど(小説家やマンガ家、脚本家もそうだけれど、フィクションを創造できる存在ってホントとんでもないよなと今更またも思う)、それをやり遂げようとするグクの今後の音楽に期待。だから昨夜のVエプで「本を読む」と言ってたのね。

ジンと同じタイプで単純、と話していたのがまた興味深かった。グクはジンと同じく大衆性のある綺麗な音楽が好きで、またそういう作品をよく手掛けているイメージもあったが(私は)、ゴリゴリの玄人好みの楽曲みたいなものも、もしかしたら生み出したいのかもしれない。

「黄金」キャッチコピーを背負っているマンネの負けん気の強さと、兄たちに触発もされてきたうえで、さらに成長したいと情熱を燃やす、そんな気持ちの強さを感じる。なんてカッコいい男。

 

③ホビ×テテ

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●インタビュアーとしてのテテ

このインタビュアーの「人たらし」っぷり、いい加減にしてほしい。取材されてる側がのきなみ恋に落ちてしまうやんか!!!

じっとインタビュー対象者を見つめ続け、挙句「インタビューの間ずっとJ-HOPEさんの顔を見ていました」なんて言うの、マジか……。いつかいつかどこかで真似したいので、太字でメモっておきたい。

またどこか否定的なホソクの言葉には、すかさず肯定と称賛の言葉をかけるテテ。その優しい表情からは、何も装うことなく心から相手に言葉をかけているような、彼の誠実さが伝わってくる。

しかしこんなこういうインタビュアーさんがいたら、続々「あの人に取材してもらいたい」指名が入りそうだ(笑)。

思うに、元来生まれつきお顔がいい人は、真っすぐ育っては、こういう嘘ナシ・誠実・人たらしタイプになっていくものなんだろうか。でもまあ、確かに自分に自信がないと「あなたの顔をみていました」とは、到底言えやしないか。うん


●インタビューされる側のホソク

「Dis-ease」の話。休みがあるとどうしたらいいのかわからなくなる職業病、自分の存在価値がわからなくなるその感じ。そして自分自身、チョンホソクとしての人生をきちんと生きようと思う考えや葛藤が見える。ワーカーホリックな自分、わかる。

「僕の場合はダンスからスタートして音楽に触れたので」「音楽についてはまだまだ未熟なところがあって」

いつも明るくメンバーの士気を高めるホソクだけれど、彼は彼自身のことになると途端に臆病になることがある。

いつも真逆にいるという、テヒョンの自信が眩しい。

④ジン×ジミン

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●インタビュアーとしてのジン

ジンはエンターテイナーだ。音楽番組の司会ぶりを見ているかのよう。取材インタビューというより司会者。テレビの向こう側が楽しめるよう、また段取りよく進行をも意識して進める。

途中途中でジミンが結構ストレートに司会に対して物申すくだりで、マジ顔な長男になっているのが、良かった。

何より最後に「愛してますBTS」を一緒にやらせる独自のアイデアを見ては、本当にこの人はエンターテイメント脳の人だなあと感心する。

それを見ていたら、単純って一番強いんですよジン君、と言いたくなった。

単純な人ほど、実は大衆のほしいものを一番わかっているのだ。それにいつか気付いてほしい。

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●インタビューされる側のジミン

「少し限られたスタイル」から解放されて幅を広げていきたいと言うジミン。アコースティックやダンス曲など。とても見たい。ジミンにしかできない、あの妖艶なエモさが醸し出される楽曲になるんだろう。

また、もしかしたら今回のインタビューではもっと深いことをインタビュアーから聞いてもらいたかったのかもしれない(笑)。

冒頭、インタビュアーの周りくどい言い回しをずばり指摘してくるあたり、一番取材したくないタイプかも?と怯えた。ほんと、理系脳な賢い人だ。

⑤ナム×ジミン

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●インタビュアーとしてのジミン

クオズってスタイルは違えど、インタビュアーとしてどちらも巧みで、とても上手。

対面ではなく横並びで座っては親近感を抱かせ、相手の目を見つめながら、言葉を受け止めている。そして、度々きちんとうなずく。

ジミンは時々でナムを褒めちぎっては、確信をつく言葉を引き出していた。素晴らしいインタビュアー。

またジミンは今回の企画で唯一まるでメンバーではないような取材側の立ち位置、その体で臨んでいるように思ったのだが、自分のインタビューにもきっと自信があったと思うし、歳上のナムさんを褒めちぎって終わらせようとしていたようにも感じたけれど、結局最後にはナムさんに褒め返しされては、口をとがらせていて、それはあまり見たことがないような、素に戻ったかのジミンですごく可愛かった。

天才で天然な歳上には、やっぱりなかなか敵わないね(苦笑)。

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●インタビューされる側のナム

ナムとジミンはクリエイターとしての根本部分、大事にするところ、それは「共感」という感性と明かされていたが、それが同じであり、だからこそこのコンビネーションは、バッチリハマっては会話がとても弾んでいた。

何よりまあ~~~なんて勉強になる数分間だろう。<「Life Goes On」という言葉だけが残った、呪文のように><「キーワード」を先行させて肉付けしてく作業スタイル>など、うなずいてはハッとしては、勉強になることばかりだ。

「ものを作る」ときもしかり、宣伝をするときもきっとそうだ。「キャッチ」や「旗」がないと、作品はぼやけてしまう。それがないとつくり手は、樹海の森で彷徨い続けてしまう。でも、それさえ決まれば回りを固めていく作業になるので、まあまあラクになる。

でもその「キーワード」を探すまでの作業がまた壮絶。特にグループ全体のイメージをも背負うナムは、すさまじいプレッシャーだろうなと予想する。

また、ドライブソングの話が印象的。ドライブで聴いてしまう音楽は「歌詞が聞こえなくても」音楽がその場所で人にいい影響を与えている。そんな音楽をつくりたい。

なるほど、論理からフィーリングへの憧れ。

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⑥ユンギ×ナム

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●インタビュアーとしてのナム

ユンギとナムのインタビューの様子はまさに「クリエイターVSクリエイター対談」。バンバン業界用語を連発しては、また一瞬で相手の言うことを理解していく、プロの研ぎ澄まされた空間(ナムさんは何かを終始食べまくっていたけれど)。

あとパソコンをいじって実際に音楽を鳴らし始めては、楽しそうに聴き入っては身体を揺らしているのがとても素敵だった。

この2人を見ていたら、ものづくりって至極しんどいけれど楽しいものだよな、と改めて思う。いま、私は仕事がとても激務中で、追われるように日々をこなしているけれど、このインタビュー風景が見られてなんだかよかった。毎日、楽しまなければ損だ。

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●インタビューされる側のユンギ

ユンギからは、「本当に退屈だからやることはこれしかないと思って」「本当にやることがないから曲を書くんだけれど」など音楽をつくることこそ、この人の生きる術なんだろうなと感じる言葉が連発。

この2人の話が聴けては本当に良かったなと思ったのは、「ビートを先に作るので」とその後流れるように歌詞を書いていくユンギを知れたこと。きっとユンギは「音のクリエイターの神様」に愛されていて、かたやキーワードや詩先重視なナムは、「言葉のクリエイティブ神様」に愛されていては、実はスタイルがまるで違う2人で、またそんなユンギにナムは憧れもあるだろうな、などとも思ってしまった。逆も勿論あると思うけれど。

そして先のインタビューで話をしていた「ドライブソング」の話を、ユンギにおいてはもう「すでにしていた」ことがこの話の流れで発覚しては、鳥肌ものだった。

フィーリングでものを作れる人ってまさに憧れるし、嫉妬する。

ユンギの先の言葉(ものづくりに対して)を聴いて、「最高の遊びだ」と申したナムには、じんとくる。ナムは”そうは思えない側”な人であることを知れては、またもぐっとくる。

またユンギは、これまでバチバチに考え抜いては、本当に身を削っていくように、血を吐く思いで楽曲をつくってきたんだろうけれど、今後の展望に「これからはメンバーと楽しく音楽を」という言葉に、これまでのユンギの枯渇感、葛藤、努力を想う。

どうか、心から「たのしいおと」を、音楽を作っていけますよう。

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⑥ユンギ×テテ

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●インタビュアーとしてのユンギ

ユンギは絶対目を合わさないだろうと思っていたら、テテが下を向いたりしながら一生懸命話をしているとき、きちんと顔を見つめていた。何より印象的だったのが、かなりの頻度で相手の言葉をきいて首をタテに何度もふること。

言葉を発した相手は質問者に頷かれるときちんと共感してもらえているようで、安心する。相槌を打つタイミングは、インタビュアーの手腕でもある。

その度にユンギのイヤリングが揺れていては、とても綺麗だった。

●インタビューされる側のテテ

妥協したくないテテの「ミックステープ」の話。発表が遅れてしまっている……などなど<音楽作りあるある>エピソードに、ユンギが少し笑いながら聞いているのが、なんともお兄さん感。テテはグクの話とは真逆で、自分を音楽にする人らしい。「正直に自分の話を淡々と」「自分が何をしていて、どう感じているか」を綴っていくスタイル。「それはクリエイターにとって大切なことです」とユンギ。

またテテの話で印象に残ったのは、プレッシャーのくだりだ。

BTSとしてのアルバムでは「プレッシャーを分かち合うこともできますけど」。

テテは本当にBTSが好きでメンバーを信頼しては、家族のように愛しているんだと思った。

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とても貴重で贅沢でメンバーの頭のなかを覗かせてもらっているような、素晴らしいコンテンツだった。

ものづくりを、クリエイティブを、楽しもう。また止まらず成長しようと思った。自分にとっても今の仕事は、人生で掴み取るように努力しては見つけた、最高の遊びである。

そしてこんなふうに、常に音楽に真摯に向き合っては、私たちに提供してくれるBTSの音楽を大切に、これからも聴いていきたい。


そしてそして、最後に。


表に立つ彼らの裏側にいる、名前も出ることのない裏方の方々。

彼らとともに作品を創り、支えるたくさんの名を知らぬクリエイターたちに、大きな拍手と敬意を。

 

 

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